球界トピックス
11月15日
横浜、事実上の身売り! 株式譲渡でニッポン放送が筆頭株主へ!
1950年の大洋ホエールズ発足以来、51年に渡って、横浜の筆頭株主として球団を所有してきたマルハだったが、この日、筆頭株主共々球団経営もニッポン放送へ代わる事が明らかになった。以前から横浜の球団株式を30%所有していたニッポン放送だったが、2,3ヶ月程前から、マルハから株式の一部を譲渡したい申し入れがあり、これを受けた事により、50%を越える筆頭株主と化し、球団側もこれを了承。元々、株主だった企業が株式の譲渡により、球団を譲渡されると言うパターンでの身売りは日本プロ野球史上初のケースで、本来、加盟料30億円を払わなければならない所を巧みに回避した形になったが、「球団譲渡にならないのか?」と大きな物議を醸し出しており、また、ニッポン放送と同じくフジ・サンケイグループがヤクルトの株式を20%所持している事から、協約で禁じられている「他球団の株式所有」に抵触するのではないかとの声も挙がったが、「それぞれ独立した企業体で問題はない」と、この日、開かれた日本プロ野球機構の実行委員会でも承認された。株式の譲渡時期や譲渡数については、今後、協議の末、決まる予定との事だが、球団名及び本拠地については、変更せず、フロントや現場の運営体制も当分は現行のまま続ける方針を固めている。ニッポン放送・亀渕社長は「以前より主導的立場で球団運営をサポートしないかと言う話を戴いていた。プロ野球の活性化に繋げたい。放送メディアとしても、デジタル時代へ向けたプロ野球と言う優良なコンテンツが欲しかった」とコメントを残した。ニッポン放送は既に、ベイスターズの独占放送権を持っており、放送には直接影響しない模様だが、放送メディアが球団経営に関わるのは初めてのケースとあって、今後の動きが注目される。また、ヤクルト・多菊球団社長は将来的な横浜との球団合併の可能性を匂わせる発言をし、注目を集めた。
石井一&ペタジーニ、来季残留が内定!
昨オフから、暇さえあれば「ポスティングシステム、ポスティングシステム」とほたえてほたえてほたえまくっていたにも拘わらず、ここに来て、ビンラディンのテロ行為に怖じ気づいてメジャー移籍を逡巡している石井一だが、この日、多菊球団社長に対して、16日に会談したい意向を伝え、この席上で残留の意思を表明する事になった。今後は5年契約を基本線に条件を煮詰めていく予定だ。また、金銭面の開きから「神のお告げがあれば、巨人に行く事もあるかもしれない」などと不気味な言葉を残して、帰国したMVPのペタジーニも大幅アップの3億5000万円(推定)+出来高払いの1年契約で合意となり、来季も残留する事が決定。日本一を果たしながら、投打の柱の放出の危機に喘いでいたヤクルトだが、これでひとままず落ち着いた格好となった。
カリメロ、異例の150球投げ込み! 来季完全復活へ意欲!
茂雄との確執から、今季は疑惑の左肩痛を理由に早々と5月初めからサボタージュを決め込んだものの、来季で契約が切れる為に背水の陣となっている事で秋季キャンプにも志願参加しているカリメロだが、今キャンプ3度目のブルペン入り。この時期では異例とも言える150球を投げ込んだカリメロは「バランスを確認しながら、150球を投げられたのは良かった」と来季への手応えを掴んだ模様。
左:復活へ気迫の150球を投げ込んだカリメロ
メッツ、ゴーグル獲得に興味!
14日付の米ニューズデー紙でニューヨーク・メッツがFA宣言したゴーグル(横浜)の獲得に興味を示している事を報じられた。メッツ側は「日本で10年以上も先発で堅実な働きをしてきたベテラン投手」(ニューズデー紙)であるゴーグルの経験を評価し、ローテーションの谷間での先発やロングリリーバーとしての活躍を期待しているとの事で、近々、オファーがあると思われる。