球界トピックス

11月12日


練習試合:宮崎
C  000001406 11
G  002002010  5
勝:苫米地
負:平松
本:福地
 
西山、3回ノーヒットの快投! 平松,酒井は火ダルマで課題残す!
投手陣立て直しが急務の巨人だが、この日、宮崎サンマリンスタジアムで広島と行われた練習試合で登板した5投手は大きく明暗を分けた。今オフからサイド気味にフォーム改造を図っている先発・西山が3回をノーヒットに抑える完璧な投球を展開。鹿取コーチからのサイド転向指令にシカトをぶっこいてる2番手・河本組長も落ち過ぎるが故に封印していたと言うフォークを駆使して2回を1安打無失点の好投。複数年契約にも拘わらず、何故か、残留の危機に瀕していた3番手・アルモンテは福地に一発を浴びたものの、MAX152kmの速球で1回で2つの三振を奪い、「来季も貴重な戦力」と若大将・原監督から残留確定の言葉を貰った。しかし、良かったのはここまで。鹿取派であるが故に宮田前コーチに干され、ようやく居場所を取り戻した筈の4番手・平松は代わりばな連打を浴びて、1回を6安打4失点の大乱調で逆転を許すと、斎藤雅コーチ期待の5番手・酒井も8回は無失点に抑えるも、続く9回に崩れ、2回で5安打5失点とメッタ打ちを食らい、課題を残した。

 今オフも代理人同席交渉OK! 外国人枠拡大案は平行線!
この日、労働組合・日本プロ野球選手会と経営側で話し合いが行われ、昨年同様に契約更改交渉における代理人の同席が認められる事となった。尚、この代理人は弁護士に限られ、1代理人は複数の選手とは契約出来ない。この条件について選手会は難色を示したが「現状の儘、スタートし、問題が起きた場合は解決に向けて話し合いの場を設ける」と言う事で合意に至った。また外国人枠についても、出場選手登録は投手,野手2人ずつ、同時にラインナップに並ぶのは3人まで…と言う現行ルールに対して、投手1人,野手3人と同時に4人の出場を希望する経営側だったが、選手会側は「日本人の職場が奪われる」として猛反対の構えで、12月7日の選手会総会で対応策を図る事となった。

 寺原の指名を断念! 早大・江尻を自由競争枠で獲得!
日本ハムはこの日、自由獲得枠で早大の江尻慎太郎投手(24)を獲得する事を正式に発表した。契約金は出来高を含む1億円、年俸は1300万円(いずれも推定)で、背番号は早くも「27」に決定。当初、日南学園の寺原を指名する方向だったが、競合による抽選のリスクが高く、将来性より即戦力が欲しいチーム事情も相まって、これを断念し、「最速147kmの速球と2種類のスライダー等があり、即戦力として評価している」(三沢取締役編成部長)と言う江尻に対して、自由獲得枠を使う事に踏み切った。自由獲得枠の申請はこの日が締め切り日となっており、同制度による入団選手は江尻を含めて計7選手となった。

 立命大・小川、入団内定記者会見!
既に、自由獲得枠での入団が内定している立命大・小川裕介投手(22)は、この日、京都市北区の大学内で記者会見を開いた。「オリックスは好不調に拘わらず見ていてくれて、高く評価してくれた」とオリックス入りの経緯を説明した小川は「引退されたが、中日・今中選手が目標。オリックスは(投手層が薄く)チャンスがあると思うが、プロは体力が違うので、一から鍛え直して(今季の大久保に続き)立命大から連続で新人王を獲りたい。大学の1年先輩の山田(ダイエー)さんとも投げ合いたい」と来季に向けての抱負を語った。