球界トピックス

10月29日


 地獄の秋季キャンプ始動! 投手陣再建へブルペン大わらわ!
この日、巨人は宮崎県総合運動公園での秋季キャンプを開始した。原新監督は茂雄の様に仰々しく勿体ぶる事はせず、初日から自らノックバットを手にして、今夜の松井さんらをしごくなど、選手と共に汗を流し、午前の全体メニュー終了後は、最大の課題となっている投手陣立て直しへ向け、カリメロ,ヒゲ入来,春風亭半ケツを除く全参加投手に投げ込みを命じてあるブルペンに直行。昨秋、サイドスロー転向を図り、制球が定まらないフリをして、茂雄暗殺を目論んだ(が失敗した)小野仁や、斎藤新投手コーチも期待を寄せる3年目の酒井に対しては、熱い視線を送った。特に、酒井に対しては自ら打席に入って球筋を確認すると「球の回転が良くなった。スピンがきいていて、打席に立つと嫌な投手」と手応えを感じた模様。また、大きく期待を裏切ったM.T.チョンやアルモンテは新変化球マスターを試み入団時は「斎藤雅二世」と呼び声高かったが、茂雄には最後まで「田村」呼ばわりされていたトニーはサイドスローからアンダースローへの転向を図るなど、それぞれ課題を持って練習に取り組んだ。

 ハイツ田口、ついにFA権行使! 他球団移籍は必至か!? 
ハイツ田口はこの日、FA権を行使する申請書類を球団事務所に提出した。オリックスからは「再契約金なしの2年契約で3億5000万円(いずれも推定)」の条件を提示され引き留め要請を受けているハイツ田口だが、これを一蹴し、移籍を前提に考えている模様。現場を去ってもなお、清水の首位打者阻止を目論む終身名誉監督・茂雄の息がかかっている巨人,阪神の他、メジャー数球団も食指を伸ばしていると見られているが、ハイツ田口は「どの球団が来てくれるか、はっきりしないし、不安だが、どこに行くかは条件が揃ってみないと分からない。メジャーも一つの線上にある。(アミダ野球を提唱する)石毛監督にも会ってみたい。決断に何らかの影響はあるだろう」と心境を語った。また、同じくFA権行使の文書を提出し、交渉を行った加藤は1年契約の6000万円(推定)の提示を保留した。

 前田幸、FA宣言! 3年契約の残留要請も保留!
この日、FA権行使の意思を表明する文書を球団に提出した前田幸は、その儘、伊藤球団総括との残留交渉に臨んだ。以前から希望していた3年契約を打診してきた球団側だったが「手を挙げてくれる球団の話は全て聞きたい。地域性とかは関係ない。自分をどれだけ必要としてくれているか、働き易いかの2点が大きな基準になる」と、他球団の話を一通り聞く方針の前田幸は結論を先延ばしにした。先発も中継ぎもこなせる左腕とあって、投手陣の立て直しが急務のダイエー、巨人が名乗りを上げると思われる。

 中嶋聡、FA宣言せずに残留決定!
中嶋聡捕手はこの日、所沢の球団事務所で浦田取締役編成担当と交渉を行い、FA宣言をせずに残留する事を決めた。山田太郎を堂々と正捕手として、のさばらせておきたい水島新司の呪いか、伊東が兼任コーチと化し、和田が外野転向と次々主力捕手陣が正捕手の座から離れていく状態とあって、中嶋聡に移籍される様な事があってはいかんとばかりに球団側も誠意を持って対応した模様で、中嶋聡は「(山田失脚の為)必要な戦力だと言ってくれたのが嬉しかった。宣言するにしても今年は最悪の成績だったし、来年、ちゃんとした仕事をしてから宣言したい」とコメントを残した。