球界トピックス
10月1日
粘った末の6球目を見事に捉える川相 |
左中間最深部へ落ちる会心の二塁打 |
二塁ベース上でナインに応える川相 |
甲子園:阪神13勝15敗
G 000000000 0
T 00104000× 5
勝:井川9勝12敗
負:ヒゲ入来13勝4敗1S
好敵手・和田コーチ、涙の引退試合! 名手・川相、会心の惜別二塁打!
新庄(現メッツ)の二刀流プロジェクトに真っ向楯突いて以来、ノムさんから飼い殺しを受けて、余力を残した儘、引退に追い込まれた和田コーチの引退試合となったこの試合。流石に、ノムさんも和田コーチを1番セカンドで今季初のスタメン起用。一方、まだ優勝の可能性が残されているにも拘わらず、それを放棄するかのごとく辞任表明をかました茂雄は、もう優勝は諦めたから勝敗度外視の嫌がらせ采配を揮っても構わないだろうと言わんばかりに、和田コーチのラストゲームを飾る相手として、長年、同じ職人肌の選手として凌ぎを削ってきたこれ以上ない好敵手である名手・川相を幽閉する嫌がらせを敢行。最後の最後にきても、ノムさんをも凌駕する嫌がらせ政策を貫く茂雄の非道なやり口に試合前から重苦しいムードに包まれた巨人は初回、阪神先発・井川の前にあっさり三者凡退。その裏、最多勝の可能性が僅かながらも残されているにも拘わらず、川相不在のバックを強いられて落胆の色を隠せない巨人先発・ヒゲ入来に対して、先頭打者として打席に入った和田コーチは得意のおっつけるバッティングを見せたものの、セカンド真正面のゴロとなり、無念の凡退。二死後、濱中が歩いたものの、悠久の若虎・桧山が倒れて、無得点。巨人は2回、一死から破戒僧・清原が三遊間を真っ二つに破ったものの、江藤,ソーサ元木とあえなく凡退し、破戒僧・清原は一塁に釘付けと川相不在の弊害を露呈。その裏、阪神は先頭のトラさんがセンター前にヒットで出ると、二死後、藤本がレフト線に二塁打を浴びせて、二、三塁。何とか和田コーチの引退に花を添えたいとばかりに井川がセーフティスクイズの奇襲を仕掛けるも、流石にやり慣れていない事がそう簡単にうまく行く筈もなく、打球が死に過ぎてキャッチャーゴロとなり二者残塁。直後の3回、巨人は二死からガッツな貴公子・仁志がレフト前ヒットで出るも、続く清水はライトフライに倒れて、結局、無得点とまたも川相不在の弊害を露呈。その裏、初回に続いて先頭打者として打席に入った和田コーチが一、二塁間をしぶとく破るヒットで出ると、続く赤星もセンター前に弾き返して、一、三塁。ここで濱中がセンターへきっちりと犠飛を打ち上げて、和田コーチが先制のホームイン。巨人は4回、先頭のマッスル千代の富士がライト前に弾き返すも、続く今夜の松井さんが松井さんシフトに引っかかってショートゴロゲッツーに倒れる最悪の展開。この後、破戒僧・清原のヒット,江藤の四球で一、二塁とチャンスを作ったものの、ソーサ元木が空振り三振に倒れて二者残塁と言うチグハグな攻撃でまたまた川相不在の弊害を露呈。すると、茂雄は何を思ったか、ソーサ元木を引っ込め、名手・川相…ではなくインケツ続きのニックンを起用する嫌がらせを敢行。あくまで勝利より嫌がらせを優先する茂雄のやり口に陰鬱とした雰囲気に包まれた巨人は続く5回、またも二死からガッツな貴公子・仁志がレフト前ヒットを放つと、すかさず二盗に成功。しかし、ここで清水のセンター前に抜けるかと言う当たりが予め二塁ベース寄りに守っていたショート・藤本に阻まれて、結局、無得点とまたまたまた川相不在の弊害を露呈。その裏、阪神は一死から3回目の打席に入った和田コーチが持ち味のしぶとい打撃できっちりボールを選んで一塁へ歩くと、続く赤星のショートゴロを川相と違い、経験不足で判断力も甘いインケツ続きのニックンが一塁走者の和田コーチを気にして、躊躇してから一塁に転送した為にオールセーフとしてしまう体たらく。これで川相不在の重さを痛感し愕然としたヒゲ入来に対して、阪神は二死後、悠久の若虎・桧山が四球を選んで満塁とすると、トラさんが巨人時代に飼い殺された茂雄への最後の恩返しとばかりにライト前へ2点タイムリー。更に、続くゼブラ今岡が左中間最深部へ2点タイムリー二塁打を放ち、この回、一挙4点。5点を追う巨人は直後の6回、二死から破戒僧・清原が三塁線を痛烈に破る二塁打を放つと、続く江藤が歩いて、一、二塁。しかし、ここで先程、大量点のきっかけを作るヘッポコプレーをかましたニックンがあえなくライトフライに倒れる相変わらずのインケツぶりを発揮して、二者残塁とまたまたまたまた川相不在の弊害を露呈。その裏、代えるべきはピッチャーではなくサードないしはショートであるにも拘わらず、川相を出したくない茂雄はヒゲ入来を引っ込めて最多勝の権利を粉砕し、野村を投入する嫌がらせを敢行。これに対して、二死から4回目の打席に入った和田コーチは現役最後になるこの打席で好敵手である名手・川相を差し置いて出場のニックンに喝を入れるかのごとくショートへ痛烈なゴロを浴びせると、流石にこの打球をこぼす訳にはいかないとニックンは慎重に捌いて、チェンジ。この和田コーチの一打に流石の茂雄も川相をフル欠場に追い込んでしまっては礼を失すると気付いたか、直後の7回、先頭の阿部に対して、ついに名手・川相を代打で投入。川相は和田コーチに優るとも劣らない執拗な粘りでフルカウントまで持ち込むと、左中間フェンス手前に落ちる会心の二塁打。続く代打・福井は中途半端なスイングで空振り三振に倒れると、ガッツな貴公子・仁志はセカンドへのハーフライナー。走塁センス溢れる名手・川相はこのライナーにも飛び出す事なく、すかさず二塁へ戻り、チャンスを残すと、清水が左投手相手でもスタメンで使い続けろと言わんばかりに一、二塁間を真っ二つに破るヒットで繋いで、一、三塁。しかし、防御率1位を狙う井川の気力の投球の前にマッスル千代の富士はショートへのハーフライナーに倒れて、二者残塁。その裏、川相の素晴らしい打撃を見せつけられた茂雄は、今更ながらも、やはり使い続けていれば優勝出来たかもしれないと言う後悔の念に駆られたか、ニックンを下げて名手・川相をショートの守備につかせたものの、前日、チュウが引退試合を済ませてしまった為、阿部に代わってマスクを被ったのは小田。これに対して、盗塁王を狙う赤星が四球で出ると、阿部から小田に代わったと言う絶好のチャンスを見逃す筈もなく、すかさず二盗に成功。しかし、和製オジーと称される程の堅実無比の守備力を誇る名手・川相がバックにいるとあって、この上ない安堵感に包まれた3番手・M.T.チョンは動揺する事なく、濱中,悠久の若虎・檜山,トラさんのクリーンアップをきっちり抑えて、赤星を二塁に釘付け。直後の8回、巨人は先頭の今夜の松井さんがライト前に痛烈なヒット。しかし、ここで打てば3割と言う破戒僧・清原はあえなく三球三振に倒れると、江藤はキャッチャーへのファールフライ。ここでM.T.チョンの打順を迎えると、茂雄は何と引退試合を済ませているチュウを代打で起用。しかし、チュウはサードゴロに倒れて、今度こそ本当に現役最後の打席を全う。その裏、最後のマスクを被ったチュウに対して、この回から登板の4番手・三浦はいきなりゼブラ今岡,ボン野村と連打を浴びたものの、ここで名手・川相にひと声かけられて気が楽になったか、上坂を空振り三振、代打の神様・八木をセンターフライに打ち取ると、沖原も空振り三振に斬ってとり、無失点で切り抜けた。土壇場9回、巨人はこの回からマウンドに上がった福原の前に三者凡退に倒れて、ゲームセット。試合後、負ければ最下位が確定してしまうと言うこの試合で2度のホームを踏む活躍で阪神を勝利に導いた和田コーチの引退セレモニーが開かれ、和田コーチは「自分が現役のうちに後輩達にもう一度優勝の味を知って貰いたいと言う思いで野球をしてきました。志半ばで背番号『6』を球団にお返しするのは真に残念ですが、私の夢を後輩達に託したいと思います。17年間、現役生活を全う出来た事を誇りに思います。本当に有難うございました」と涙で惜別の挨拶を行った。一方、今更、後悔しても遅過ぎる川相幽閉策により、4連敗と言う形で公式戦最後の試合を終えた茂雄は、プレーオフ進出へヤクルト奇跡の9連敗に最後の望みを託すばかりとなった。尚、ヤクルトに優勝をかっさらわれたとしても、11月4日に東京ドームで行われる予定の「出身地別東西対抗戦」において、東軍の指揮を何故か若大将・原新監督ではなく、茂雄が執る可能性が高い模様。
広島:広島12勝12敗2分
S 000000100 1
C 00100200× 3
勝:鶴田4勝3敗1S 負:藤井14勝7敗 S:小山田0勝1敗3S
本:ロペス31
ヤクルト、大拙攻で黒星も優勝へリーチ!
0−0で迎えた3回、広島はロペスの押し出し四球で先制。1点を追うヤクルトは6回、一死一、二塁の場面で中井美穂の旦那・古田がセンター前に弾き返すも
キムタクの好返球に二塁走者・宮本は本塁憤死。すると、その裏、広島はロペスが31号2ランを叩き込み、3点差。
ヤクルトは直後の7回、稲葉のタイムリーで1点を返したものの、最後は小山田の前に反撃を断たれた。
13残塁の拙攻で敗れたヤクルトだが、巨人が敗れた事でマジックは1つ減り、ついに優勝へ王手をかけた。
GS神戸:オリックス14勝13敗1分
M 001002001 4
BW 30024400× 13
勝:加藤11勝7敗 負:小野10勝9敗
本:アリアス37、佐藤7、藤井15
アリアス、満塁弾含む5打点! 藤井、とどめの3ラン!
オリックスは初回、ビティエロのファーストゴロの間に先制点を上げると、更に、葛城イクローのタイムリー二塁打、アリアスのタイムリーで、この回、3点。
3回に酒井のタイムリーで1点を返されるも、4回には塩崎の2点タイムリー、5回にはアリアスが37号満塁弾を叩き込み、小野をKO。
6回には佐藤に7号2ランを浴びるも、その裏、葛城イクローのタイムリー二塁打の後、藤井に2試合連続15号3ランが飛び出し、試合を決定付けた。
先発・加藤は7回途中で降板したものの、打線の援護に助けられ、11勝目をマークした。
西武吹き抜けドーム:西武20勝8敗
F 020010020 5
L 000000101 2
勝:ミラバル2勝6敗18S 負:霊感投手・松坂15勝15敗
本:ジュビロ野口6、垣内14
霊感投手・松坂、5回KO! 雀士東尾、有終の美を飾れず!
今季限りで辞任する雀士東尾のラストゲームと言う事で入団交渉時、賄賂として自らの200勝ボールを献上した霊感投手・松坂を予定外の先発として送り込んだものの
2回、和田の2つの捕逸と言う寒い形で、やらずもがなの2点を献上。5回には片岡にタイムリーを浴びて、3点目。
7回、無死三塁から金村弟のショートゴロの間に1点を返した西武だったが、直後の8回、3番手・デニーがジュビロ野口に2試合連続6号2ランを浴びて、突き放された。
9回に垣内が14号ソロを放つも、焼け石に水で、雀士東尾のラストゲームを白星で飾る事は出来なかった。