球界トピックス

9月21日


 最後のV戦士・和田コーチ、無念の現役引退! 来季は専任コーチへ!
16年前の優勝を経験している最後の一人である和田コーチが、この日、甲子園球場内の球団事務所で記者会見を行い、今季限りで現役引退し、来季からは専任コーチとなる事を明らかにした。和田コーチは一昨年、新庄(現メッツ)に投手との二刀流を命じたノムさんの方針に真っ向から楯突き、紅白戦で「断じてピッチャーなどやらせる訳にはいかない!」と新庄からいちびりヒットをかましてガッツポーズを決めた事からノムさんとの確執が深まり、飼い殺され続けた挙げ句に、今季から選手兼任コーチに追いやられていた。サッチー脱税疑惑によりノムさんの来季続投が微妙なだけに、新監督が来れば、もうひと花咲かせるチャンスも考えられるとあって、球団からの専任コーチ就任要請の返答を渋っていたが、結局、受諾してしまった模様。無念の表情で会見に望んだ和田コーチは「何とか自分が現役でいるうちに若い選手に勝つ喜びを知って貰いたい気持ちでやってきただけに、(ノムさんの嫌がらせにより)志半ばで背番号6を球団にお返しするのは残念。今、タイガースは着実に(野村一族の私物球団として)変わろうとしている。微力ではあるが何とか(野村一族から阪神を守る)力になれる様、努力したい」とコメントを残した。尚、10月1日に行われる甲子園での巨人戦を引退試合となる事が決定している。選手には雨中での練習を強制しておきながら、宿舎でくつろぐ首脳陣に進言して殴打され、主砲のタイトルの為に理不尽なバント封印を命じられて反論するなど、真っ向から楯突いて指揮官との確執が深まり、飼い殺された挙げ句に兼任コーチを打診され(たが、拒否し)、来季は専任コーチの打診をされかねず「志半ばで背番号6を球団にお返しするのは残念」と訴える危険性を孕むベテランを抱えている巨人にとっても、この和田コーチ失脚事件は決して他人事ではない衝撃的な知らせだった様で、球団関係者も動揺を隠せずにいるとの事だ。

 桑田、「週刊現代」に勝訴! 損害賠償600万円をゲット!
2年前の「週刊現代」で関西暴力団との関与及び、野球賭博絡みの八百長疑惑記事を書かれ、名誉毀損として講談社及び「週刊現代」鈴木編集者に対して、1000万円の損害賠償を求める訴訟を起こしていた桑田だが、この日、東京地裁・土屋裁判長は「組長との親密な関係を裏付ける証拠や、野球賭博に関与したと信じて記事にしたという証拠がない。表現も弾劾的、挑発的で、その後も桑田投手を非難する記事を掲載しており、球場で観客から野次を飛ばされる等、桑田投手が受けた精神的苦痛は大きい」として、被告側に対して損害賠償600万円の支払いと謝罪広告掲載を命じた。この判決に桑田は「潔白が証明されて、ホッとしている。応援してくれるファンやチームメートの為にも、優勝を目指して残りのシーズンを頑張りたい」と安堵の表情を見せた。一方、講談社側は「動かし難い証拠(写真)を無視した極めて不当な判決で到底承伏出来ない」と不満の色を隠せない様子で控訴を検討中との事。

 盛田、3年ぶり6人目のカムバック賞受賞!
この日、都内で理事会を開いたパ・リーグは脳腫瘍手術からの復帰を果たし、ファン投票選出で球宴にも出場した盛田に対して、カムバック賞を贈る事を決定した。カムバック賞は1998年の西村(ダイエー)以来、3年ぶり6人目で、11月5日のプロ野球コンベンションで授与される予定。