球界トピックス

7月26日


 茂雄、川相起用の上昇ムードにケチ! ペタジーニに満塁で敬遠指令!?
自力優勝消滅の危機に立たされながらも、連覇へ最大のキーマンと言われながら幽閉され続けてきた名手・川相のスタメン復帰が見えてきた事により、巻き返しへ希望の光が灯り、一転してムードも明るくなってきた巨人だが、ここへ来て、また茂雄が水をさす様な景気の悪い話を持ち出した。ここまで.426 10本 27打点とメッタ打ちを食らっているペタジーニに対して「押し出しで1点で済むが、ホームランを打たれたら4点だからねぇ、エヘヘヘ〜」と、満塁でも敬遠させる可能性を示唆したのだ。相変わらず、ペタジーニにメッタ打ちを食らっている原因は川相不在の不安感が呼んだものだと言う認識が欠如しているのか、あるいは「川相効果」によりペタジーニ封じを完成させてしまう事を危惧したのか、いずれにせよ、川相を投入を決めながら、指揮官が弱気な逃げの姿勢を明言してしまう事で「川相効果」を打ち消す結果に繋がるのは間違いなく折角、上がりかけたナインのモチベーションは、また低下してしまったと言う。この日、全体練習終了後に市ヶ谷 の「中国飯店」にて決起集会が行われ、茂雄は「我々は96年に11・5ゲーム空けられても優勝した事がある。まだいけますよ、エヘヘヘ〜」と檄を飛ばしたが、「我々」と言っても、破戒僧・清原も江藤もマッスル千代の富士もニックンも上原もメイもヒゲ入来も、この大逆転劇を経験してなどいない逆転優勝の狼煙を上げたのは名手・川相のグランドスラムだった事をいい加減に思い出して欲しい所だ。

 久万オーナー、来季もノムさんの続投を熱望!
左肩を手術し、今季絶望となったクルーズに続き、右膝痛で帰国していたペレスもフロリダで手術を受けた事が明らかになった。当初、25日にも再来日の予定だったが、痛みが再発した事で手術に踏み切った所、これまた全治には数ヶ月かかる模様でクルーズ同様、今季中の復帰は絶望的とあって、この儘、退団となる事が濃厚となった。前半戦7連勝と言う最高の形で締め括るなど、若手の台頭により、最早、クルーズもペレスも必要ないと言った状態なのが幸いだが、そんな戦況に久万オーナーは「たとえ6位でも続投させてやりたい。ノムさんの言う通りに集めた戦力が育って活躍しているとあれば、やらせたいと言うのが人間ちゃいますか」と、今年で3年契約の切れるノムさんの続投を熱望した。既に、岡田二軍監督の昇格や田淵氏の招聘等、次期監督への動きも高まっている上、サッチーの脱税疑惑もあり、阪神電鉄本社では反対意見も多いとの事だが「(サッチーの件は)去就と別問題。障害になるかもしれんが、それをぶち壊してでもやらせたい」と強気の姿勢を示した。一方、ノムさんは戦力が育ってきていようとも、最下位脱出を果たさない限り、クビと覚悟しているのか、この日の甲子園での練習中に「(契約切れまで)あと僅かやし、後半戦は俺を幸せな男にしてくれ」と珍しく選手に頭を下げるシーンが見られた。後半戦開幕戦はここまで有利に進めている横浜が相手とあって、更に連勝を伸ばしたい所だろう。