球界トピックス

7月22日


オールスターゲーム/横浜:全セ59勝69敗7分
全パ 000221010  6
全セ 00510240× 12
全パ…前川(Bu)−●霊感投手・松坂(L)−下柳(F)−藤田(M)−盛田(Bu)−岡本(Bu)−小林雅(M)
全セ…○上原(G)−藤井(S)−井川(T)−岡島(G)−斎藤タカシ(YB)
本:今夜の松井さん(G)2、エセネオエセ松井(L)2、中村(Bu)2、ハイツ田口(BW)1、カブレラ(L)1
 今夜の松井さん、球宴通算300号! 猛爆・ペタジーニ、球宴新の5安打でMVP!
前日、茂雄(巨人)の陰謀により名手・川相(巨人)が選出されなかった影響から、連勝を8でストップさせてしまったにも拘わらず、元より選出されていない川相を出す事は不可能とあって、如何とも対応出来ない状況に試合前から重苦しいムードに包まれたセ・リーグは初回、二死からペタジーニ(ヤクルト)が川相不在では一発に賭けるしかないとばかりに激振。打球はスタンドにこそ届かなかったものの、左中間フェンス直撃の二塁打。しかし、続く今夜の松井さん(巨人)がセカンドライナーに倒れて、ペタジーニは二塁に釘付けと早くも川相不在の弊害を露呈。これを見て、川相不在とあっては1点でも取られたら敗戦投手濃厚と察知した全セ先発・上原(巨人)は持ちうる全ての精神力を注ぎ込む全力投球モードで3回を投げ1四球を出しただけのノーヒットピッチングを展開。全パは3回から、霊感投手・松坂(西武)がマウンドへ登場。当初、全パ監督の王さん(ダイエー)は西武が準フランチャイズとして目論んでいる事から第3戦に先発させる予定だった所、「後半戦開幕戦に登板させたいから第3戦は勘弁してくれ」と雀士東尾(西武)が執拗にほたえた為に、急遽、この日の登板となったのだが、相変わらず、過保護な扱いを受けている霊感投手・松坂に対して激昂した全セは先頭の谷繁(横浜)が川相不在では一発に賭けるしかないとばかりに激振し、センターフェンス直撃の二塁打を放つと、真中(ヤクルト)がセンター前に弾き返して、一、三塁となった所で、石井タクロー(横浜)がライト前にタイムリーを放って1点を先制。更に、一死後、ペタジーニがライト前にタイムリーを浴びせると、今夜の松井さんが川相不在では一発に賭けるしかないとばかりにバックスクリーンへ球宴通算300号と言うメモリアルアーチとなる2試合連続の3ランを叩き込んで、この回、一挙5点。なおも、二死一、三塁のチャンスを作りながら、谷繁が凡退して、二者残塁と川相不在を痛感させる詰めの甘さを露呈。直後の4回、この回からマウンドに上がった全セ2番手・藤井(ヤクルト)だったが、前日、火ダルマに会った同僚のヒゲなし入来(ヤクルト)から川相不在のメンバーが如何にベストメンバーからかけ離れているかを伝えられたのか落ち着かない様子で、エセネオエセ松井(西武),中村(近鉄)と連続アーチを叩き込まれて、2点を献上。その裏、全セは真中,石井タクローの連打で無死二、三塁とした所で代打で登場したお祭り男の破戒僧・清原(巨人)がセンター前にタイムリーを放ち、6点目。更に、ペタジーニが歩いて、満塁で松井さんを迎えた所で、王さんはたまらず霊感投手・松坂を引っ込めて、下柳(日本ハム)にスイッチ。公式戦でもないのに「死神ボール」を食らって今季絶望になる訳にはいかないとビビったか、今夜の松井さん,岩村(ヤクルト),鈴木なおのり(横浜)とあえなく凡退して、三者残塁とまたまた川相不在の弊害を露呈。追加点を貰っても川相不在の不安感が拭えない藤井に対して、直後の5回、全パは二死から小坂(ロッテ)が俊足を生かしてセカンドへの内野安打で出ると、続くハイツ田口(オリックス)がレフトスタンドへ2ランを叩き込み、2点差。その裏、全セは二死二、三塁とチャンスを掴みながら、ガッツな貴公子・仁志(巨人)がセカンドゴロに倒れて、またもや二者残塁とまたまたまた川相不在の弊害を露呈。直後の6回、この回からマウンドに上がった井川(阪神)は川相不在のバックなどアテにならないとばかりに中村,小久保(ダイエー)と連続三振を斬ってとったものの、ここで登場した代打・カブレラ(西武)にレフトスタンド最上段への特大アーチを叩き込まれて、ついに1点差。何とか突き放したい全セはその裏からマウンドに上がった藤田(ロッテ)に対して、ペタジーニ,今夜の松井さんが連打を浴びせた後、岩村が死球を食らって、無死満塁のチャンス。ここでマッスル千代の富士(巨人)は見逃し三振に倒れたものの、真中がきっちりセンターへ犠飛を打ち上げると、中村(中日)がレフト前にポトリと落とすタイムリーを放って、2点を追加。続く7回、全パの5番手として盛田(近鉄)が登場。盛田は一死三塁のピンチを作って、降板となったものの、脳腫瘍手術からの復活を讃えるファンは大喝采。その盛田からバトンを受け継いだ岡本(近鉄)だったが、ペタジーニにセンターオーバーのタイムリー二塁打を浴びると、更に、岩村がファーストへの内野安打の後、代打・メカゴジラ(横浜)にセンターフェンス直撃のタイムリー二塁打中井美穂の旦那・古田(ヤクルト)にはライト前にタイムリーとつるべ打ちを食らって、この回、致命的な4点を献上。8回から、全セのママウンドには岡島(巨人)が上がったが、7点リードでの登板に「アルモンテストッパー起用プロジェクト」の為にセーブのつかない場面で再三再四、酷使された茂雄のヘッポコ継投を思い出してしまった上、バックに川相がいない状況まで同じとあって不安感一杯。これに対して、全パは一死一、三塁から代打・大道(ダイエー)がレフト線へタイムリー二塁打を浴びせると、カブレラが歩いて満塁。しかし、二死後、松田さん(オリックス)がカウント0−3から手を出してサードゴロに倒れる体たらくで三者残塁。その裏、全パ7番手・小林雅(ロッテ)に対して、全セ先頭の真中が内野安打で出るも、続く石井タクローがショートゴロゲッツー。この後、キムタク(広島),ペタジーニが連打を浴びせたものの、今夜の松井さんがショートゴロに倒れて二者残塁とチグハグな展開でまたまたまたまた川相不在の弊害を露呈。しかし、最後は斎藤タカシ(横浜)が3人で締めて、ゲームセット。これにより、霊感投手・松坂は球宴史上初の3年連続敗戦投手となった。セ・リーグはオールスター新記録と23安打を放ちながら、13残塁と川相不在を痛感させる効率の悪い攻撃を展開したものの、タイムリーを放った破戒僧・清原が球宴の通算打点,打率の二冠でトップに立った事ですっかり浮かれ気分の茂雄は来年も川相をノミネートから外そうと心に決めた模様。尚、MVPは球宴新記録となる1試合5安打に加えて3打点と大爆発のペタジーニが受賞し、200万円をゲット。優秀選手賞には2試合連続の3ランを叩き込んだ今夜の松井さん3回を無失点の上原4安打1盗塁とリードオフマンの役割を果たした石井タクロー、そして、パ・リーグからは2ランを含む2安打を放ったハイツ田口が選ばれた。