球界トピックス
4月1日
選抜高校野球:藤代1−3仙台育英 宜野座4−3桐光学園 小松島1−2浪速
代打で登場し、初球からあっさりと犠打を決める名手・川相 |
激しい警戒も効果なし! 確実に打球を殺す職人芸が炸裂! |
東京ドーム:巨人2勝1敗
T 020000030 5
G 10000032× 6
勝:三浦1勝0敗
負:伊藤1勝1敗
S:岡島1S
本:沖原1、福原1、今夜の松井さん1、ゼブラ今岡2
名手・川相、勝利を呼ぶ芸術的犠打炸裂! 三浦、プロ初勝利!
前日、名手・川相をフル欠場に追い込んだ事により、無惨な敗北を喫したにも拘わらず、この日も茂雄はV2へ最大のキーマンと目される名手・川相をベンチに幽閉する大暴挙に打って出た。また、この日のスタメンマスクはベテランのチュウ。前日、同一カードにも拘わらず、日替わりマスクをかました為に阪神打線の調子が掴みきれずにメッタ打ちを食らった教訓を逆利用した茂雄は、川相不在と言う最悪の状況下において、阪神打線の状態が分からないチュウを起用し、先発の斎藤雅を打ち込ませると言う構想で造反五人衆を一気に大量失脚させようと図ったのだ。流石、こと陰謀にかけては恐るべき茂雄の知謀! この茂雄のやり口に試合前から重苦しいムードに包まれた巨人だったが、初回、二死からマッスル千代の富士のヒット,今夜の松井さんの四球の後、破戒僧・清原が三遊間を破る先制タイムリー。なおも、一、二塁とチャンスは続いたが江藤は空振り三振で二者残塁。しかし、最悪の環境をあつらえた茂雄の目論見通り、斎藤雅は初回から連打を浴びるなど苦しい立ち上がり。先制した直後の2回にはルーキー・沖原にプロ初アーチを献上すると、続いて、プロ入りしてから3安打しか打っていない投手の福原にまでレフトスタンドギリギリにプロ初アーチを叩き込まれ、あっと言う間に逆転を許す始末。ここで茂雄はフェンス最上部に当たったのではないかと長々と執拗な抗議を敢行。一見、斎藤雅をかばっているかの様に見えるこの行為だが、実は投球間隔を空ける事で斎藤雅の投球リズムを更に狂わせようと言う恐るべき陰謀が隠されていたのだ。しかし、この茂雄の嫌がらせなどお見通しの百戦錬磨のバッテリーは緊張感を断ち切る事なく、抗議中にも入念な投球練習を繰り返し、赤星をきっちりセカンドゴロに打ち取って、この回を2点で食い止めた。しかし、川相不在で繋がりの悪い巨人打線は2,3,4,5回と悉く得点圏に走者を進めながら、一向に点が取れない拙攻ぶり。7回に入って、茂雄は斎藤雅に代わって、名手・川相…ではなくソーサ元木を代打に投入する嫌がらせ。ソーサ元木はセカンドゴロに倒れるも、これをゼブラ今岡がエラー。仁志が送って、一死二塁となった所で、川相と違い、繋ぐ打者としての適性にはまるで欠けているニックンは進塁打すら打てずにセカンドへの凡フライを打ち上げてしまう体たらく。これに対して、田淵幸一氏は「この場面で進塁打も打てずに、簡単に見逃し三振をしてしまうなど、最悪ですよ。ニックンは2番としての資質を問われますね」と、川相には遠く及ばないニックンの2番としての適性の低さを猛烈批判! 続くマッスル千代の富士が四球を選び、二死一、二塁で打席には松井さんと言う場面で、ノムさんは福原を諦め、切り札・遠山を投入。ここで松井さんは川相不在では一発に賭けるしかないとばかりにライトスタンドへ1号3ランを叩き込み、逆転に成功。これであとは守備固めに入るべき展開であるにも拘わらず、茂雄は川相を投入する事など微塵も考えてはいなかった。川相不在で不安感一杯の2番手・ノリダー柏田に対して、代打・和田コーチが四球を選ぶと、続く代打・八木はサードゴロゲッツーと思いきや、川相不在で守備のリズムを狂わしている江藤はガッツな貴公子・仁志との呼吸が合わずに送球を逸らしてしまい、オールセーフ。続く上坂がきっちり送って、一死二、三塁と言う所で、代えるべきはピッチャーではなくショートだと言う事にまだ気付かない茂雄はノリダー柏田を引っ込め、南を投入。これが案の定、裏目に出て、川相不在で不安感一杯の南からゼブラ今岡がレフトスタンドへ2試合連続の2号3ランを叩き込み、一気に逆転! 更に、二死後、ペレスがライトオーバーの一打を放ち、強引に二塁を狙うも、楽々アウトの大暴走…と思いきや、ライトからの返球をインケツ続きのニックンが後逸するボーンヘッド。この期に及んでも、代えるべきはピッチャーではなくショートだと言う事にまだ気付かない茂雄は南を引っ込め、平松を投入。しかし、これまた川相不在で不安感一杯の平松に対して、代打・トラさんが拙守続きで動揺している三遊間を巧みに狙って、内野安打で出塁。これでもまだ代えるべきはピッチャーではなくショートだと言う事に気付かない茂雄は平松を引っ込め、ルーキーの三浦を投入。三浦も川相不在とあって不安感一杯ではあったものの、SAMの打ち損じに救われて、このピンチを辛くも脱出。その裏、巨人は先頭の清水が内野安打で出塁。流石にここまでの拙攻ぶりを見せつけれられた事で観念したのか、茂雄はついに名手・川相を代打で投入。120%犠打と警戒されている場面ながら、川相はいとも簡単に打球を殺す堅実無比の芸術的犠打を決め、犠打世界記録へ29個と迫った! ここて代打・阿部が川相の作ったチャンスを無駄にする訳にはいかないとばかりに左中間を破るタイムリー二塁打を放ち、同点。更に、二死三塁となった所で、ここまでインケツ続きだったニックンも川相の作ったチャンスを無駄にする訳にはいかないとばかりにライト前にタイムリーを放ち、勝ち越しに成功。土壇場9回、打順の巡りを考えても、守備固めと言う効果を考えても、川相を守備につかせるのが妥当であるにも拘わらず、茂雄はニックンを残して、川相を引っ込める嫌がらせを敢行。2度と川相には頼れないと言う絶望的な状況でマウンドに上がった岡島は不安感一杯で、先頭の沖原に三遊間を破られると、代打・矢野の打席でその儘、マスクを被った阿部がよりにもよってストレートを後逸するパスボール。動揺した岡島は矢野を歩かせて、無死一、二塁のピンチ。更に、上坂の打席でカウント0−2となった所で、茂雄は自らマウンドへ。世間的に「抑えたら茂雄のおかげ。打たれたら岡島のせい」となる効果を狙っての狡猾な行為にぶち切れた岡島は、ここですぐ立ち直っては茂雄のおかげにされると察知し、とりあえず、上坂をストレートで歩かせ、満塁に。意図的にピンチを広げる冒険に出た事で川相のおかげで勝ち取ったリードを帳消しにする訳にはいかないと言う思いを強くした岡島はミスタースナイパー・坪井をショートライナーに打ち取ると、絶好調のゼブラ今岡をピッチャーライナーのゲッツーに斬ってとり、ゲームセット。三浦にプロ初勝利が転がり込んだ。どう考えても、この日の勝因はチームを一丸とさせた名手・川相の芸術的犠打であるにも拘わらず、茂雄はインケツ続きだったくせに、相変わらず、美味しい所だけは巧みにゲットする目先のヒーロー・ニックンに夢中で川相の活躍など、微塵も記憶には残っていない模様。この儘では、巨人のV2は絶望的との声が所々で挙がっている。