球界トピックス

3月17日
オープン戦結果:C3−4H(5回降雨コールド) F5−4D BW8−3YB(6回降雨コールド) L2−6M T−S(甲子園):雨天中止 



しぶとい打撃で三遊間へ弾き返す川相

好守・中村も及ばない痛烈な打球!

川相の一打に冷ややかな視線を送る茂雄
 

大阪ドーム:近鉄0勝1敗
G  110701400 14
Bu 000040200  6
勝:カリメロ1勝0敗
負:前川0勝2敗
本:ニックン2、マッスル千代の富士1、ローズ4、北川1、今夜の松井さん4
 
名手・川相、ビッグイニングの口火を切る会心のヒット!
前日、川相と清水を幽閉すべく暗黒オーダーを展開した挙げ句に無様に敗れ去ったにも拘わらず、茂雄は暗黒オーダーに更に磨きをかけるべく、ついに禁断の「江藤外野兼任プロジェクト」を実行に移して、江藤をレフトでスタメン起用。また2番にはバントの下手さっぷりには定評のあるニックンを置くと言う前日の反省がまるで感じられない采配を展開。これで、ソーサ元木をサードにでも起用すれば、世間の非難囂々となるのは必至だが、そこは陰謀にかけては抜け目のない茂雄ソーサ元木をDHに回して、サードには川相を起用したのだ。「江藤外野兼任プロジェクト」の真の狙いが川相&清水幽閉策である事は明白なのだが、実情をよく分かっていないファンはこれで騙されてしまう可能性が十分にある事を睨んでの策謀なのは言うまでもない。これに対して元世界の盗塁王・福本豊氏は「清水は出続けて調子を上げるタイプですから、こうして外すのは勿体ないですね」と茂雄批判を炸裂。ともあれ、川相がスタメンと言う事で試合前から意気上がる巨人は初回、二死満塁のチャンスを作ると押し出しで1点を先制。続く2回には先頭の名手・川相が三塁線へ痛打するも、中村が超美技を見せて、これを阻止茂雄は中村の好守を認める事なく「あれくらいの打球はイージーの凡ゴロですよ。ヒット性でも何でもありませんねぇ、エヘヘヘ〜」と川相のバットが振れている事を見て見ぬフリ。しかし、茂雄の評価はともかくとして、近鉄先発・前川はこの川相の強烈な打球に度肝を抜かれて、プレッシャーに押し潰されており、その動揺ぶりを見逃さずにチュウ,ガッツな貴公子・仁志が連打を浴びせて、2点目を追加。4回には無死一塁から名手・川相が前川の低めに落ちるカーブを体勢を崩しながらもしぶとくとらえて三遊間を真っ二つに破る会心のヒットでチャンスを拡大! ここでチュウの犠打が川相の一打で動揺冷めやらぬ前川のタイムリーエラーを誘うと、続く仁志がきっちりセンターへ犠飛。更に、ニックン,マッスル千代の富士が連続アーチの後、満塁からソーサ元木が2点タイムリーを放って、この回、一挙7点で前川をKO。投げては、ここまで超スロー調整で首脳陣をやきもきさせ、ここにきてようやくオープン戦初登板となった先発のカリメロはバックに川相がいると言う絶大な安心感からいきなり高須,大村を連続三振に斬ってとるなど快調な立ち上がりで2回をパーフェクトの好投。3回からはキャンプ中に右太腿裏側の肉離れを起こして、別メニュー調整が続き、これまたオープン戦初登板となった上原がバックに川相がいると言う絶大な安心感から2回をパーフェクト投球。この儘では川相の活躍が表に出てしまうと恐れた茂雄は5回から調子の上がっていない西山を引っ張り出す陰謀を展開。茂雄の目論見通り、不調の西山はいきなりローズに4号ソロを叩き込まれると、一死後、連打を浴びてから、代打・北川に3ランを浴びて、あっと言う間に4失点。更に、茂雄は6回の守備から川相をベンチに下げる嫌がらせを敢行。連日、この嫌がらせ効果により、勝てる試合を落としてきたとあって、大量リードにも拘わらず、重苦しいムードとなった巨人だが、この嫌なムードを一掃したのが、今夜の松井さん。7回、一死満塁のチャンスで打席に立った松井さんは川相不在では一発に賭けるしかないとばかりにライトスタンドへ豪快なグランドスラムを叩き込み、10点差。しかし、その裏、不調の上に川相まで不在と言う最悪の状況下に西山がまたもつるべ打ちを食らって、KOされたものの、松井さんの一発が物を言って、実に8試合ぶりの勝利。川相の存在の重さを如実に痛感させる試合展開となったが、茂雄は相変わらず、「(ローズの一発を見送った以外、1度も打球が来ていないにも拘わらず)江藤の外野も大丈夫そうですよ、エヘヘヘ〜」と嫌がらせ政策を推し進める事しか頭にない模様。指揮官がこのザマでは、最早、V2は絶望的との声が所々で挙がっている。


 開幕候補、明暗くっきり! 金田好投も、チンピラはメッタ打ち!
ここまで2度の登板で9回無失点と順調な仕上がりを見せているオリックス先発の金田は5回を3安打1失点と無難な内容を見せ、開幕投手へ当確ランプが点灯。一方、同じくここまで危なげのない投球を続け、開幕投手を手中にしていた感のあったハマのチンピラ・三浦が先発登板。斎藤タカシの抑え転向により対抗馬がいなくなった事で気が抜けたのか、この日は大乱調。2回に3連打を浴びるなどで3点を許すと、続く3回にはビティエロに3ランを叩き込まれるなど4点を奪われ、4回を11安打8失点とメッタ打ち。しかし、森監督は「この天気(雨)じゃ参考にならない」として、依然として、開幕本命である事を示唆した。