球界トピックス

1月16日 


 JOC八木会長、茂雄にアテネ五輪での全日本監督就任を打診!
この日、都内で行われた日本体育協会と体協記者クラブの懇談会に出席したJOC(日本オリンピック委員会)の八木会長は「この前、茂雄と食事をした時に(アテネ五輪での全日本監督就任を)お願いした。(茂雄も)まんざらではない様子だった」と爆弾発言。勿論、この打診は非公式なものであり、そもそも八木会長に監督の人選に関する権限は存在しない。また、ナベツネが半永久政権を唱えている事から、2004年になってもまだ茂雄が巨人の監督をしていると言う地獄絵図が展開されている可能性も高いが、茂雄を全日本監督にまつり上げようと言う動きが具体的に進みつつあるのは、これで明らかになった。だが、茂雄の監督としての手腕の低さは球界史上随一。まして、外国から補強の出来ない五輪とあっては、お得意の欲しがり病による金満政策も使えないどんな国の人間とも謎の「長嶋語」で強引にコミュニケーションをとれる事くらいしか能のない茂雄をカリスマ性だけで招聘してしまう事が、どれ程、実のない事かは、改めて言うまでもないだろう。とにかく、シドニー五輪に続いて、アテネ五輪でも日本のメダル獲得に黄信号が灯ったのは間違いない。

 武藤、6度目の交渉でようやく陥落!
この日、大阪市内の球団事務所で、武藤が代理人同席で6度目の契約更改交渉に臨んだ。コミッショナー事務局の馬立法規部長から「契約の強要にあたる」と指摘されて、発言を撤回したものの、足高管理部長から自費キャンプ参加を認めない旨の発言をかまされた事で、そろそろ契約しないと(足高管理部長が)マジでぶち切れそうだと危惧した武藤1800万円アップの5000万円に、最大800万円の出来高払いをプラスする事で妥協し、サインとなった。交渉後、武藤は「(交渉の)回数は増えたが、お互いの意見を話し合う本当の契約が出来、大変勉強になった」と代理人交渉について満足した表情を見せていたが、対照的に球団側は「回数を重ねると選手も話に加わり、今までと同じ」(足高管理部長),「長引くだけで、もう勘弁して欲しい」(藤瀬管理次長)と、うんざりした様子。何はともあれ、近鉄はこれでようやく全選手の更改が終了した。

 初の越年更改! 山崎武、2度目の交渉で渋々サイン!
前日、自主トレ先のハワイから帰国したばかりの山崎武が、この日、名古屋市内の球団事務所で2度目の契約更改交渉に臨んだ。昨季は、一発を捨てるシュアなバッティングで、一時は首位打者も狙える程の活躍でチーム最高の.311をマークした山崎武に対して、球団側は「チャンスでの凡退も多く、ホームラン,打点(18本,68打点)も少ない」と印象度の低さを指摘しており、前回は金額提示をするまでもなく決裂したが、初の金額提示がなされた今回も2000万円アップの1億2000万円(推定)に留まった。しかし、一昨年の契約更改時には、劇的な逆転弾効果でダウン査定をアップ査定にして貰った借りがある山崎武としては、執拗に食い下がる事も出来ず、渋々ながらもサインとなった。交渉後の会見では「3割、30本、100打点なら2億円にすると言われたので、それを目標に頑張りたい」と意欲を見せたものの、一発を捨てたからこその昨年の好打率だった訳で、長打狙いに走って、また以前の様な粗い打撃に戻ってしまうのでは?と関係者は戦々恐々だ。