球界トピックス

1月9日 


 詐欺師・ローズ、まんまと自由契約! 中日、早くも獲得へ名乗りか!?
涙を流してまで現役引退を示した詐欺師・ローズの猿芝居を看破した横浜だったが、この日、ついに自由契約選手として公示した事を明らかにした。猿芝居を看破した後、再交渉を進めていたものの、ローズの恥知らずとも言える法外な要求に全く歩み寄る余地がなく交渉は決裂。交渉が長引いた事とローズの高額な年俸がネックとなって、トレード相手も見つからず、いよいよ10日から契約保留手当(昨年の年俸の25%を日割りで支給)が発生するとあって、それをケチった横浜はセ・リーグへの移籍の危険性を承知しながらも、自由契約を余儀なくされた模様。これで全ての球団がローズと自由に交渉が出来ると言う、正にローズにとっては目論見通りの展開となった。各球団、編成作業が終了しつつある段階ではあるが、安定して高い成績を残すのが確実視されるローズだけにこの儘、見過ごす手はない。中日・佐藤球団社長はこの知らせに「金銭面の負担は相当あるが、現場が欲しいと言うなら考える」とコメント。既に、2人の新助っ人を獲得し、李ボンジョムを加えた3人体制になっているとは言え、当初「ポケットマネーを払ってでも欲しい」とほたえていた星野監督が要望する可能性は十二分で、10日に行われるスタッフ会議でローズ獲得への意思を表明する事になりそうだ。尚、同社長は「キャンプにも来ないと言っている様な選手はいりませんよ」と吐き捨てているものの、キャンプ不参加発言は横浜との早期交渉決裂を図る為のお得意のフェイクだと見る向きもあり、中日との交渉時には快くキャンプ参加を受け入れるのでは?とも見られている。また、日本テレビ「ザ・サンデー」に生電話をよこし、ローズ獲得を全面否定した茂雄だが、ローズと横浜間の交渉がまとまっていない段階故のコメントであると言う見方が強い。ガッツな貴公子・仁志の反乱は恐れても、清水の反乱は全く恐れていないとあって「外野手」として獲得を要請する可能性は依然として残されているが、山室球団代表は「ウチとしては既に結論が出ている問題」と、遠回しに否定的なコメントを出してはいる。阪神も既に新助っ人野手2人を獲得している事で否定的なコメントを残してはいるが、チーム本塁打3傑が全員退団と言う非常事態からの脱却へローズ獲得の可能性は否定出来ない。いずれにせよ、手を上げそうな球団がセ・リーグばかりである辺り、横浜にとっては頭の痛い所だろう。

 篠原,田之上、3度目の交渉で渋々サイン!
V2を果たしたにも拘わらず、地獄の厳冬更改が続いているダイエー投手陣だが、この日、越年更改となった篠原,田之上が共に3度目の交渉を行った。篠原は前回より100万円の上積みを勝ち取り、1400万円アップの8000万円(推定)の提示に「すっきりした形で快く判を押せた」と、ようやくサイン。一昨年、水島新司に不敗神話を打ち砕かれる呪いをかけられた事で昨年後半にはすっかり神通力が消え失せてしまった事で今年は先発転向を図る篠原は「球種や肩のスタミナ等に課題はある。キャンプでは最低2500球は投げ込みたい」と意気込みを見せた。一方、自己最多の8勝をマークした田之上も100万円の上積みを勝ち取り、1600万円アップの3500万円(推定)の提示に「大事な試合での登板内容を評価して貰った」とサイン。判を押したものの、まだ釈然としていないのか、交渉後の会見で、田之上は「今年は先発で10勝あげて、(給料を)もっと上げるしかない」とコメントを残した。

 吉岡,大村、出来高払い提示にようやくサイン!
この日、吉岡が3度目の契約更改交渉に臨んだ。前回から200万円(初回からだと700万円)の上積みとなる2700万円アップの6700万円(推定)に加えて、1300万円の出来高払いをつける事で希望額の8000万円に到達させる事に成功した吉岡は納得のサイン。交渉を重ねる度に上積みを重ねる粘り勝ちとなった吉岡は今季から背番号「3」を受け継ぐ事に関して「ノリ(中村)のイメージを塗り替えられる様、全試合に出場し全てにおいて昨年以上の成績を残したい。3割30本を狙う」と意欲を見せた。一方、4度目の交渉となった大村も前回より200万円の上積みとなる300万円ダウンの5200万円(推定)に最大1000万円の出来高払いをつける事でようやくサインとなった。

 斎藤タカシ、5度目の交渉で更改! 代理人交渉に手応え!
横浜市内の球団事務所で、この日、斎藤タカシが代理人を同席させて5度目の契約更改交渉を行った。2度目の交渉から代理人を同席させ、3,4度目には球界初の本人不在・代理人単独交渉を行っていた斎藤タカシだったが、前回の交渉で大凡、合意となっていた事でこの日は本人も出席。結局、2500万円ダウンの1億1000万円(推定)でサイン「満足度は90%。いい話し合いが出来た。最初は心配だったが、球団の対応もスマートで感謝している。(来オフでも代理人交渉を)やるつもり」と代理人交渉に満足した表情を見せた。ローズの問題にもカタがつき、これでようやく銭ゲバ軍団の契約更改は全て終了となった。