球界トピックス

12月25日 


 今夜の松井さん、8年60億の提示を拒否! 5億の1年契約でサイン!
今季、茂雄の嫌がらせを打破して、4番としてフルイニング出場を果たし、本塁打,打点の二冠に加え、シーズン及び日本シリーズのMVPをゲットした今夜の松井さんが、この日、東京・神田錦町の球団事務所で契約更改交渉に臨んだ。「メジャーは考えていない」と語っているとは言え、いつまで続くか分からない茂雄嫌がらせ政権に嫌気がさして、国内外問わずFAで出て行きかねない事を危惧する球団側は出来高含む総額60億円(推定)の8年契約と言う破格の条件提示したが、「1年1年、勝負したい」と、単年契約に拘る松井さんはこれを拒否。結局、1億5000万円アップの5億円(推定)の1年契約で一発サインとなった。5億突破は鈴木,ササキ様(共に現マリナーズ)に続いて日本球界3人目で、現在の球界最高年俸となった。

 大塚、4度目でようやく更改! 大村ら3人が保留で、計5人が越年!
依然として泥仕合が続く近鉄の契約更改だが、この日、大阪市の球団事務所で5人の保留軍団が揃って交渉に臨んだ。代理人同席で4度目の交渉となった大塚は「昨年のベースを出来高払い分をプラスして考えて欲しい」と言う主張はまたしても蹴られたものの、出来高払いの額を3000万円まで引き上げる事で妥協し、2300万円アップの8800万円(推定)でようやくサイン。納得のサインとなった大塚だったが「交渉自体は良かったが、代理人単独での交渉を認めて欲しかった」と不満も見せた。これに対して、藤瀬管理次長は「代理人制度は長引くと言う例にもなった。来年からは出来れば辞めて欲しい」と、代理人交渉には嫌気がさしている模様。また、2度目の交渉となった的山も前回からの上積みはなかったものの、200万円ダウンの3300万円(推定)に出来高払いをつける事でサイン。一方、3度目の交渉となる大村,アゴくら,柴田は揃って保留。大村,アゴくらはいずれもは前回提示と変わらないとあって納得がいかない模様で、代理人同席での交渉となった柴田も依然として希望額と1000万円以上の開きがあるとして、結論を先送り。これに武藤,吉岡を加えた大量5人が越年交渉となる事がほぼ確定した。

 小坂、タイトル料加算で渋々サイン! 藤田,吉田も次々と陥落!
今季、全試合出場を果たし、エセネオエセ松井(西武)を抑えて、盗塁王,ゴールデングラブ賞をゲットした小坂が、この日、2度目の交渉を行った。低打率が響いて1000万円と言う微増提示に不服を漏らしていた小坂だったが、今回も球団側の提示は8500万円(推定)と変わらず。しかし、盗塁王のタイトル料として300万円の上積みを勝ち取った事により「納得はしていないが、これより上がりそうもないので判を押した」と、渋々ながらもサイン。一方、リーグ最多の70試合に登板し、ホールド王に輝いた藤田も上積みを勝ち取れず、1300万円の6500万円(推定)で無念の白旗。また、自己最多の7勝をマークした吉田も前回同様800万円万円アップの5800万円(推定)の提示に不服を漏らしたものの、最高1000万円の出来高払いの50%を来季査定のベースに加える事を確約し、ようやくサインとなった。 

 李ボンジョム、来季も飼い殺し打破へ意欲! 山崎武はプロ初の越年交渉!
腰掛けヘッポコ助っ人・ニルソンのあおりを食らって、開幕二軍と言う屈辱を味わわされたものの、ニルソンの化けの皮が剥がれた事により、一軍に復帰し、そこそこには活躍を見せた李ボンジョムが、この日、名古屋市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、400万円アップの8000万円(推定)でサイン。来季も懲りずに新助っ人2人をゲットして、一軍枠を越える助っ人を抱える事になり、更に、ローズ(横浜)まで加わる可能性がなきにしもあらず…と言う状況だが「球団がいい選手を補強する事は仕方がない。自分がしっかり調整すれば問題ない」と今季同様飼い殺し打破へ意欲を見せた。一方、一発を捨てた事により、前半戦は首位打者の可能性まで見せた山崎武は打率のアップよりも本塁打,打点のダウンを指摘され、金額提示に至る事なく保留。プロ入り初の越年交渉が決定した山崎武は「話の内容が厳しかった。そんなに上げてはくれないと思うが、3割打った事は評価して欲しい」と渋い表情を見せた。また、この日、伊藤球団代表はFAで川崎をゲットした事に対するヤクルト側からの補償要求が人的補償ではなく金銭補償となった事を発表。これにより、中日はヤクルトに対して、川崎の今季年棒の1.5倍に当たる1億5000万円(推定)を支払う事になった。

 若田部,篠原の勝ち頭コンビ、揃って保留!
エース・若田部が、この日、契約更改交渉を行った。チームの勝ち頭とは言え、僅かに9勝とあって、球団側は1800万円アップの6800万円(推定)の微増提示。これに対して、若田部は「僕らは(野手の)土台作りじゃない。野手と投手の評価に差があり過ぎる。終盤には自分の気持ちを抑えてチーム優先で中継ぎにも回ったのに…」と、投手陣への査定方法そのものに不服を唱えて、怒りの保留。また、後半戦は不振を極めたものの、前半戦は昨年同様の活躍で9勝をマークし、3年連続50試合登板を突破したセットアッパー・篠原も1300万円アップの7900万円(推定)の提示に「がっかりした。中継ぎの100%評価をして貰っていない。もっと中継ぎの重要性を認めて欲しい」と、同じく保留となった。