球界トピックス

12月20日 


 大塚,アゴくら、またも揃って保留! 石毛は、ようやくサイン!
14日に保留した3投手が、この日、大阪市内の球団事務所で契約更改交渉に臨んだ。代理人を同席させて3度目の交渉となった大塚は昨年の出来高分を加算したものをベースとして要求していた希望額を1000万円引き下げ、1億1000万円としたものの、昨年の年俸のみをベースにする球団側は300万円上積みの8800万円(推定)に留まり、依然として大きな差を残した儘、またも保留となった。同席した広政弁護士は「着実に前進している」と手応えを感じている模様で、藤瀬球団管理部長も「最初は感情的だったが、だんだん普通の交渉になってきた。もう少し時間はかかりそうだが…」と語り、保留続きの割には険悪な雰囲気にはなっていない様だ。また、移籍1年目のアゴくらは2度目の交渉でまたも上積みを勝ち取れず、300万円アップの6000万円(推定)の提示に「評価が明確でない」と、またしても不信感が拭えない儘、怒りの保留。一方、中継ぎでチーム2位の46試合に登板した石毛も2度目の交渉となったが、650万円アップの3600万円(推定)+出来高払いで更改を済ませた

 ポスト川崎に高村,武藤らの獲得を検討!
先の事も考えずに安易にハッカミーを解雇し、川崎には中日へ逃げられ、来オフには石井一にもメジャーへ逃げられる恐れがあるなど、先発投手陣壊滅の危機に瀕しているヤクルトだが、とにかく、現状では川崎の穴を少しでも埋める事が急務とあって、高村(近鉄),武藤(ロッテ)ら、パ・リーグの落ちぶれた先発投手の獲得を検討している事が明らかになった。新庄にはメッツに逃げられたものの、元々、外野手のコマだけは豊富な状態とあって、彼らを交換要員として、打診を図っている模様だ。

 関根、3度目の交渉も上積みなく、無念の更改!
この日、関根が3度目の契約更改交渉を行った。しかし、球団側は今回も一切上積みをする事なく、2100万円アップの7200万円(推定)を提示。これだけゴネたにも拘わらず、頑として譲らない球団側の姿勢に流石に観念した関根は渋々ながらも、ようやくサイン。交渉後、関根は「今年はバッターばかりが目立って、ピッチャーは肩身が狭かった。来年は“両方頑張った”と言われるようにしたい」と自分を含めた投手陣の躍進を誓った。

 井口、2度目の交渉で白旗!
今季、左肩の故障の影響でプロ入り最低の54試合出場に留まった井口が、この日、2度目の交渉に臨んだ。あれだけ成績が落ち込みながら、700万円と言う微減提示に留めたにも拘わらず、「思っていたよりダウン幅が大きい」などと、戯言をほたえる井口に業を煮やした球団側は今回も上積みをせず、井口はやむなく白旗をあげ、4000万円(推定)でサインした。交渉後の会見では「ケガをするのは自分が悪い。納得がいく成績を出せば何でも言える。とにかく試合に出て結果を残さないと…」と今季の低迷を悔やんでいた。

 伊藤、500万円の上積みに笑顔のサイン!
今季両リーグ最多の71試合に登板し、防御率1.86と安定した中継ぎぶりを見せた伊藤が、この日、2度目の交渉を行った。前回は2時間粘りながら、折り合いがつかなかず、中継ぎ陣の為に妥協を許さない構えでいた伊藤は、今回は500万円の上積みを勝ち取り、1500万円アップの8000万円(推定)でサイン「中継ぎは勝ち星やセーブが付きにくく、数字に表れないが、自分の話した事に関して、かなり評価してくれたので満足した」と納得した表情を見せた。