球界トピックス

12月15日 


 キュラソ星人、2億突破で球団史上最高年俸へ!
今季、フルイニング出場を果たした上、史上7人目となる「3割30本30盗塁」の偉業を達成し、主力がごっそり故障で抜けたチームを一人で引っ張ったキュラソ星人が、この日、広島市民球場内の球団事務所で契約更改交渉を行った。今季の活躍を高く評価する球団側は7200万円アップの2億2200万円(推定)に加え、トリプルスリー達成の特別ボーナスとして500万円を提示。これには大満足のキュラソ星人は納得の一発サインとなり、これで前日2億円から陥落した野村,求道者・前田を抜いて、球団史上最高年俸に躍り出た。会見の席でキュラソ星人は「自分が一番になったのはケガをしなかったから。金額に見合う様、吐く程練習して、来年は史上初の2年連続(トリプルスリーを)達成をしてみたい」と偉業達成へ強い意欲を見せた。一方、日本人ではチームトップとなる10勝をマークしたエース・佐々岡も、この日、契約更改交渉を行い、1000万円アップの1億7000万円(推定)でサインとなった。相変わらず、銭ゲバ野郎など皆無の忠誠心溢れる広島は順調に契約更改を終え、これで助っ人を除く主力選手の契約更改は全て完了となった。

 清水、大台突破へ徹底抗戦を宣言!
左投手が出てくれば、ただそれだけの理由で幽閉されるなど、事ある毎に茂雄の嫌がらせを受けながらも、リーグ2位の得点圏打率.371を叩き出す勝負強さを見せ、名手・川相が幽閉された影響とは言え、おぼつかないながらもチームトップの18犠打を決めた清水だが、22日に予定されている契約更改交渉で1億円の大台突破を狙っている事を明らかにした。 「今年は、納得するまで戦いますよ。 今まで打率を残しても評価して貰えなかったが、今年はバントもたくさんしたし、これで評価して貰えないなら、どうしていいのか分からないよ」と語る清水だったが、実際にはどうしていいかは分かっている筈だ。何せ、昨年のあまりにも低い評価に幻滅し、本塁打量産しか年俸アップの道はないと巨人の本塁打至上主義査定を悟り、今季は打撃改造を図ったのだから…。結果的には、自分のスタイルを崩してまで本塁打を狙いにいった事で不振に陥り、中盤でようやく自分を取り戻したものの、3割到達を逃す事となり、例年の査定パターンから考えると、大台到達は苦しい展開だろう。また、横浜・ローズの去就が依然として宙に浮いている状態で、茂雄が強引に獲得し外野を守らせようとしている説が消えない為、不安感も不信感も一杯とあって、今回の交渉では妥協を許さない方針の様だ。

 ハタハタ石井、ダウン提示にも男の一発サイン!
今季、茂雄の飼い殺し政権からロッテへの亡命を果たしたハタハタ石井が、この日、契約更改交渉に臨んだ。開幕から4番を務めていたものの、7月初めに左手首を骨折して戦線離脱した事が響き、数字が伸びなかったとあって「とにかく出された額を押そうと決めていた」と言うハタハタ石井は、手首のケガを公傷扱いとした球団側の500万円ダウンの8500万円(推定)の提示に「なんですと!?」などと驚く事もなく、黙って男の一発サイン。交渉後の会見では「今年は俺が打って勝つんだ、と言う意識が強過ぎて6〜7kgも痩せてしまった。来年は食生活を見直して、自分の打撃をきっちりやりたい」と意欲を見せた。

 オツ、微増提示に怒りの保留! 金村弟は2500万円の大幅ダウンに陥落!
5年連続2桁勝利をマークしたものの、霊感投手・松坂の陰に隠れ、パッとしなかったオツが、この日、契約更改交渉を行った。500万円アップの1億2500万円(推定)と言う微増提示にオツは「ケガをしても11勝して、勝率も良かった点を評価して欲しい。投手陣全体の評価が低い」とぶち切れて、これを保留。一方、前回の交渉で倍額アップの7200万円(推定)の提示を保留していた森は2度目の交渉でも上積みは勝ち取れなかったものの「来年も成績を残せば上げてくれると言われた」と球団側にまんまと言いくるめられて、サインとなった。また、兄の現役引退により、覇気が失せてしまったのか、一軍に定着してからは最低の成績に終わった金村弟は協約の減額上限となる25%ダウンとなる2500万円ダウンの7500万円(推定)+出来高で陥落した。

 川崎と再交渉決定! 新庄獲得資金を注ぎ込み、逆転残留を狙う!
FA宣言して去就が注目されている川崎が、早ければ18日にもヤクルトと再交渉する事が明らかになった。メジャー挑戦を断念したとあって、選択肢はヤクルト残留か中日移籍かとなっている川崎だが、中日とは電話で頻繁に連絡をとっているとの事で、今後、交渉する予定もなく、このヤクルトとの再交渉が表立った最後の入団交渉となる可能性が高そうだ。下手をすれば、来年にも石井一に逃げられるとあって、川崎の引き留めに必死の大木管理部長は「熱意と誠意を示したい」と話し、メッツに逃げられた事で浮いた新庄獲得資金を川崎説得の為に回し1年で5000万円ずつ計1億5000万円上積みの総額6億6000万円(推定)+出来高払いの3年契約提示で逆転残留を目論んでいる模様。

 ハマのチンピラ、年俸減少を引き替えに出来高要求でサイン!
公約を破りながら、罰則を果たさぬ儘、いけしゃあしゃあと生き続けているハマのチンピラ・三浦が、この日、2度目の交渉を行った。公式行事に参加する際に着るスーツ代等の服飾費を要求するなどと、戯言をほたえていた三浦だったが、球団がそんな事を了承する筈もなく決裂。この儘では埒があかないと察知した三浦は前回提示額より500万円下げる事により、出来高払いで最高3000万円を要求。出来高払いと言えば、いわば活躍を公約する様なもので、公約破りは三浦の十八番と睨んだ球団側はこれを受け入れ、1億500万円(推定)+出来高でサインとなった。また同じく2度目の交渉となった森中は前回と同じ4300万円(推定)で白旗を上げた。

 ハイツ田口、越年交渉決定! 大島も超ロング交渉報われず、保留!
鈴木がゴネた為にスケーブゴートとしてシドニー五輪に島流しを受けた事を根に持っているのか、殆ど成績の上昇が見られないにも拘わらず、5000万円アップと言う身の程知らずの要求をかまして保留中の選手会長のハイツ田口が、この日、2度目の契約更改交渉に臨んだ。球団側は一切上積みをする事なく、前回同様1000万円アップの1億1000万円(推定)を提示し、妥協案的に来オフFA権をゲットする事を念頭に置いた複数年契約を提示するも、ハイツ田口はこれを受け入れず保留。20日から自主トレの為にロサンゼルスに渡る予定の為、早くも越年第1号となる事が確定した。また、チーム3位の打率.283の成績を残したにも拘わらず、いかに天才児・殿馬の存在の為とは言え、水島新司に幽閉され続けている大島は業を煮やし、大幅アップを要求5時間近くに渡る超ロング交渉となったが、結局、2000万円アップの9000万円(推定)の提示を保留した。

 武藤、代理人同席で2度目の交渉! 譲歩を勧められる裏目の展開に!
厳冬更改が続いている近鉄だが、この日、武藤が2度目の交渉で代理人を同席させた。結局、査定方法の説明を受けただけで、本格的な交渉は次回へ持ち越し。希望額と1700万円も差がある提示額を引き上げるべく、代理人を呼んだ武藤だったが、交渉後の会見で、あろう事か代理人の白倉弁護士は「本人の希望が妥当とは言えないが…」などと、依頼人にケチをつける信じがたいコメントを吐き、譲歩を勧める意向を示唆飼い犬に手を噛まれた格好となった武藤は白倉弁護士が球団から裏金を受け取っているのではないかと、疑心暗鬼の状態に陥っている模様だが、球団側から譲歩を勧められるよりはマシとばかりに、受け入れる余地もある様だ。また、同じく2度目の交渉で代理人を同席させた柴田も具体的な交渉は次回からとなり、今回は保留。一方、中込尊師から嫌がらせを受けた為に自律神経失調症に陥った事で阪神をクビにされ、テスト入団を果たした山村も、この日、2度目の交渉となったが、前回提示より300万円の上積みを勝ち取り、1000万円アップの1700万円(推定)でサイン。会見の席で山村は「来年はあっても再来年はない。また1年だけと言う気持ちで頑張りたい。同じ病気で苦しんでいる人の為に頑張れと言われた。あのチーム(阪神)を見返せる様に…」と苦労人らしいコメントを残し、中込尊師及び阪神に対する恨みも忘れていない様だった。

 遠山、僅か200万円アップに呆然の保留!
一塁とマウンドを行き来する葛西とのツープラトン起用もこなすなど、中継ぎで54試合に登板した遠山がこの日、西宮市内の球団事務所で契約更改交渉を行ったが、200万円アップの3900万円(推定)と言う球団側の評価の低さにぶち切れて保留。5000万円を希望していた遠山は会見の席で「昨年なら減俸か現状維持と言われた。金額を聞いて言葉を失い、頭の中が飛んでしまった」と呆然とした様子で席を立った。このコメントを受けた野崎球団専務は「彼の希望額が大きかったので、私も頭の中が飛んでしまった」と遠山を揶揄するかの様に、遠山のコメントをそっくり返しており、両者の交渉は今後も平行線を辿りそうだ。

 元日本ハム・シュールストロムの獲得を発表!
広島はこの日、今オフの秋季キャンプに参加し入団テストを受けていたシュールストロムと年俸10万ドル(推定)+出来高払いと言う格安の条件で1年契約を結んだ事を発表した。1998,99年と2年に渡り、日本ハムでストッパーを務めていたシュールストロムは昨オフに解雇された後、右肩を手術し、今季はリハビリに専念していた模様。