球界トピックス

12月12日 


 メッツ、新庄との契約内容を公開! 実質1年契約で年俸は最低補償額!
新庄のFA移籍先として仮契約を結んだ事が発覚したメッツが、この日、契約金30万ドル,年俸は大リーグ最低補償額の20万ドル+出来高払いで最高50万ドルである事を明らかにした。また、前日の会見で新庄は3年契約と言っていたが、実質的には1年契約で、2,3年目の契約についてはメッツ側に選択権があり、 2年目も契約する場合は年俸は100万ドルを上回るものの、契約を打ち切る場合には補償金20万ドルを払って解雇出来ると言うバイアウト付きの条件である事も判明。尚、フィリップスGMは、現時点で新庄は外野の控え程度の期待しかしていない事を明らかにした。

 渡辺正、458%の大幅アップも保留! 永井は6000万円で一発サイン!
左の中継ぎとして、チーム2位の60試合に登板して、リーグ連覇に貢献した渡辺正が、この日、契約更改交渉を行った。球団側はその貢献度を評価し、大幅458%増となる2580万円アップの3300万円(推定)を提示。しかし、事ある毎に水島新司に弄ばれる呪いを受け続け、日本シリーズの最後の最後で背負い続けた呪いに押し潰される形で今夜の松井さんに一発を叩き込まれた事に心を痛めている渡辺正はこの程度のアップではとても癒されないとばかりに「球団の評価が金額に反映されていない。基準を置いている所が自分と違う」と、これを保留した。一方、今季、先発ローテの軸として、9勝をマークした永井は2200万円アップの6000万円(推定)の提示に一発サインとなった。

 前川、球団の挑発的出来高払いに渋々サイン!
チームの勝ち頭となる8勝をマークしたものの、パンジャキラー…と言うよりパンジャにしか勝てないと言っても過言ではない内容でリーグ最多の13敗を喫した為に微増に留まっていた事で保留していた前川が、この日、2度目の契約更改交渉に臨んだ。保留者続出状態で鬱陶しい球団側は前回提示より300万円を上乗せした1500万円アップの2300万円(推定)に加え、白星先行の2桁勝利が条件の出来高払いで500万円をつけると言う、来年も最多敗戦濃厚と睨んでの狡猾な作戦を敢行黒星先行を仮定して拒否する訳にはいかない状況に追い込まれた前川は渋々ながら、これにサインした。一方、ヨッシャー佐々木の亡き後も、鈴木(マリナーズ)をつけ狙っていたが、結局、潰しきれない儘、アメリカへ亡命されてしまった事で大きく評価を落とした高村は500万円ダウンの3500万円(推定)+出来高1000万円に観念してサイン。前川同様2度目の交渉となったルーキーの鷹野は150万円の上積みを勝ち取り、650万円アップの1950万円(推定)でサインした。

 フクーラ,吉田と相次いで保留! あれくらいの投手・後藤は減俸も一発サイン!
今季、レギュラーに定着し、自己最高の.296をマークしたフクーラが、この日、契約更改交渉に臨んだが、2000万円アップの5400万円(推定)と言う高い評価にも拘わらず、これを保留。また、先発,中継ぎとフル回転して7勝をマークした吉田も800万円アップの5800万円(推定)の提示に「金額が折り合わなかったのと、男同士の話し合いが出来なかった」と憤慨し、僅か20分で保留を決め、「あんまり話にならない様なら、人を介して貰った方がいいのかもしれない」と、代理人を同席させる可能性を示唆。一方、あれくらいの投手・後藤は「あれくらいの投手」呼ばわりした仇敵・鈴木(マリナーズ)がメジャーへ旅立ってしまった事で、敵愾心を燃やす相手がいなくなり気が抜けたのか、400万円ダウンの2000万円(推定)であっさりと一発サインした。

 3助っ人と来季契約で合意! 芝草うちゅーは3度目の交渉も保留!
テキサス州ダラスで開かれているメジャーリーグのウインターミーティングに出席中の小島球団社長は、この日、ビックステーキ打線の中核を担ったオバンドー,トムと来季契約を結んだ事を明らかにした。オバンドーは約3倍増となる130万ドル(推定),トムは120万ドル(推定)の年俸で合意。また、僅か2勝に終わったオーミーとも、40万ドル(推定)で何故か契約を延長した。一方、国内では、ゴネ続けている原田,芝草うちゅーが3度目の契約更改交渉を行った。原田は600万円アップの1850万円(推定)でようやくサインしたものの、芝草うちゅーは700万円ダウンの3600万円(推定)の提示に、またも保留となった。

 西崎、史上2番目の8000万円減俸! 手術発覚の高木浩は開幕へ赤信号!
この日、所沢市内の球団事務所で契約更改交渉を行った西崎は今季6勝をあげたにも拘わらず8000万円ダウンの5000万円(推定)+最高5000万円の出来高払いを提示されたが「ダダをこねても仕方がない。日ハムをクビになった時に拾って貰った恩返しもしたいから」と、何ら抵抗する事なく、一発サイン8000万円ダウンは1996年の石毛(ダイエー)の1億円ダウンに続く史上2番目の大幅減俸で、1億円超の選手の50%超(62%)のダウンは史上初となった。契約更改交渉を行った高木浩は「自分の意見を聞いて貰うつもりで来たので…」と、金額提示には応じず、意見交換だけで交渉を終えたが、シーズン中から痛めていた右手首を今月4日に手術していた事が明らかになった。6週間から8週間ギプス固定の必要があるとの事で「2月一杯でボールが握れるかどうか。開幕に(間に合うか)ギリギリだが、無理せず治療に専念したい」と辛辣な表情を見せた。

 来春のオープン戦日程発表! セ・パ交流戦は実施されず!
両リーグは、この日、来春のオープン戦日程を発表。2月24日から3月25日まで昨年より7試合減の99試合が行われ、昨年,今年と開催されたセ、パ交流戦は実施されない事になった。松山・坊っちゃんスタジアム,佐賀・みどりの森県立野球場,宮崎・サンマリンスタジアムでは初の開催が決定。球団別では阪神が最多の21試合で、一方、最少は近鉄の13試合となった。