球界トピックス

12月4日 


 中継ぎ陣、明暗くっきり! 岡島、笑顔の更改も、三沢は怒りの保留!
セットアッパーにストッパーにフル回転でチーム最多の56試合に登板し、日本一に貢献した岡島が、この日、契約更改交渉を行った。先に更改を済ませているノリダー柏田の低評価に保留覚悟で臨んでいた岡島だったが、3800万円アップの7400万円(推定)と倍増以上の提示に納得の一発サイン。また、ルーキーながら、スイスイと9勝をあげたものの、その後、茂雄の執拗な嫌がらせを受けて、2桁勝利及び新人王を逃したいっこく堂は2700万円アップの4000万円(推定)チュウの後継者になるべく、今季はカリメロ専属捕手として育成して貰えたかに見えたが、阿部,吉永の加入により、一気に崖っぷちに立たされている村田善は1160万円アップの3000万円(推定)でそれぞれサインした。一方、川相不在と言う最悪の状況下で茂雄のヘッポコ継投策に振り回されて、酷使の憂き目に会った前略・三沢興一は僅か1400万円アップの4900万円(推定)と言うあまりの低い評価に激怒し、保留。同じく三沢同様のストレスの溜まるマウンドを強いられた木村は他の中継ぎ陣の査定の様子を窺うべく、金額提示を拒否して、保留を決めた。

 内海獲得、事実上断念も、韓国屈指の左腕・具を獲得!
前日、ドラフト1位で強行指名した敦賀気比・内海から改めて入団拒否を申し出られたオリックス・岡添球団社長は、この日、「基本的には先方の考えを尊重する事にした。期限一杯門戸は開いているが、我々から積極的に行く事は辞める」と、今後はオリックス側からは獲得に動かない意向を内海側に伝えた。内海は既に、3年後の巨人逆指名を目指し、社会人の東京ガス入りを進めており、内海側からオリックスにコンタクトを取る可能性は皆無と言ってよく、これで事実上の交渉打ち切りが決定した。一方、以前から獲得に動いていた韓国No.1左腕と目されるハンファ所属の具台晟投手(31)の移籍が合意に達した事を発表。メッツからもオファーを受けていた具だが、鈴木を京都の花札屋に売り飛ばした資金を元手に総額5億円以上とも言われる条件を提示したオリックス入りを決意した模様。契約の詳細は今後、詰めていく予定で早ければ7日も入団発表を行うとの事。

 オリックスから移籍の柳沢、入団発表!
昨年途中で巨人からトレードでゲットした吉原が「一体、巨人は何を教えていたんだ!?」と巨人の捕手育成能力の低さを裏付ける程、使い物にならず、放出を決めたものの、交換要員としてこれまた吉原同様、昨年、巨人から放出された捕手と言う訳の分からないトレードでオリックスからやってきた柳沢の入団発表がこの日、名古屋市内の球団事務所で行われた。年俸は1400万円(推定)で、背番号は捕手としては珍しい「00」に決定。柳沢にとって、一縷の希望は星野監督が同じ明大出身である事。人斬り抜刀斎が後輩であるが故に庇護を受けているなど、明大OBは比較的、鉄拳制裁を食らわない傾向がある事を知ってか、柳沢は「怖い監督のイメージがあるが、僕は厳しい監督の方が実力を発揮出来る」と、いけしゃあしゃあとコメントを残した。

 秋山、納得の一発サイン! 西村、ジンクス成立の温情査定?
2000年の今年、通算2000試合目に2000本安打を放つと言う偉業を成し遂げた秋山が、この日、福岡ドーム内の球団事務所で契約更改交渉を行った。主将として、若い主力メンバーの精神的支柱になり、チームをV2に導いた事を評価され、1500万円アップの1億5000万円(推定)の提示を受けると、これにサインし「日本一にはなれなかったが、みんな一生懸命やってリーグ優勝を飾る事が出来た。21世紀も常勝球団になれる様に頑張りたい。オフの間は鍛え直して、本塁打、安打の記録を少しでも塗り替えたい」と来季へ意欲を燃やした。また、「開幕投手となるとチームは優勝する」のジンクスの為だけに故障あがりにも拘わらず、開幕に引っ張り出され、再び故障、2度とマウンドに上がる事はなかった西村は公傷も認められず、大幅ダウンを予想されたが、ジンクスが現実のものとなった事で1000万円ダウンの3200万円(推定)の提示に留まり、一発サインとなった。

 飼い殺しぶりにフロントも同情!? ゼブラ今岡、微減提示で一発サイン!
岡田二軍監督に目をかけられている為か、ノムさんに嫌われて二軍に幽閉され続け、トラさんの残留アピールの為に消化試合にもお呼びをかけて貰えなかったゼブラ今岡が、この日、甲子園球場内の球団事務所で契約更改交渉に臨んだ。ノムさん選手の選り好みが激しい起用に辟易としているフロントは流石にゼブラ今岡を哀れに思ったか、僅か600万円ダウンの3700万円(推定)に留めると、ゼブラ今岡もこの温情に感謝し、ノー文句でサインした。

 片岡、4000万円増に満面の笑み! 初の代理人同席交渉の下柳は保留!
今季、自己初のフルイニング出場を果たし、打点,本塁打で自己ベストをマークした片岡が、この日、契約更改交渉を行った。4000万円アップの1億8000万円(推定)で一発サインとなった片岡は「十分に評価して貰い、満足している。昨年は(オフのTV番組で山崎(中日)に血祭りにあげられた為に肩を脱臼した影響で)満足に野球が出来なかったので、フル出場が目標だった」と納得の表情で会見を行った。一方、前回の交渉で保留をかました伊集院光の弟子・金村と原田は2度目の交渉に訪れたが、金村は100万円上積みとなる1700万円アップの4800万円(推定)にサイン,原田はまたも保留と明暗が分かれた。また、球界初の代理人同席での交渉となった下柳死神ボールでパ・リーグを席巻した事を評価して貰えず微減提示となった事に不満を覚え、保留したものの「去年までなら5分で席を立っていた。代理人が横にいてくれたので感情的にならず、和やかな雰囲気の交渉になった」と会見では落ち着いた口調でコメント。代理人を務めた上杉弁護士は「初めての事なので、今後どうなるか分からないが、選手にとって代理人がどういうメリットがあるかを念頭に置きながら交渉していこうと思う」と半ば様子見の手探り交渉であった事を明らかにした。下柳は21日に予定されている次回の交渉でも代理人を同席させる模様