球界トピックス

11月17日 


 オリックス、内海を強行指名! 巨人、内海の恋女房・李を8位指名!
この日、開催されたプロ野球ドラフト会議で巨人入りを熱望していた敦賀気比の内海哲也投手(18)を「200%1位で指名する」と豪語していたオリックスは予告通りの強行指名を敢行。仰木さんが「早く会って話がしたい」と毎年恒例の作戦となっている指名直後の電話攻勢をかけ、幾分、表情が和らいでいた内海だったが、その後、巨人が8位で内海の恋女房である李景一捕手(18)を指名。1位で阿部(中央大)を獲り、ダイエーからは吉永をトレードで獲得とあって、捕手である李を獲りに行く理由は本来なら希薄な筈で、当の李もプロ…ましてや巨人に指名される事など、全くの予想外でこの日も呑気に自動車教習所に通っていた。8位と言う最後の指名でおまけ程度に李が指名された最大の理由と言えば、3年後の内海逆指名を睨んだ狡猾な戦略である可能性が非常に高い。この巨人の非道な戦略にまんまとひっかかってしまった内海は嬉し涙を流してむせび泣く李とは対照的に重苦しい表情で「オリックスさんの話も聞きますし、気持ちは変わるかもしれないが」と言いながらも「李が巨人へ行くのでまた一緒にやってみたい。3年回り道するのもいい」とコメントを残し、社会人行きの可能性を示唆。オリックス・熊野スカウトは「まさか巨人があんな事をするとは考えてもみなかった。ウチは誠意を見せていくしかない」と顔面蒼白。新垣(現九州共立大)に入団拒否された心労から投身自殺を図った故・三輪田編成部長の二の舞とならない事を祈るばかりだ。オリックス側は今オフ、マリナーズ行きが濃厚の鈴木の背番号「51」をも用意する構えで内海獲得へ全力を尽くす模様。

 法政大・広瀬、仮契約第1号! 指名から僅か7分のスピード合意!
川崎市内の法政大野球部合宿所で待機していた広島・苑田スカウトは2位で指名した広瀬純外野手(22)をすかさず訪問。契約金1億円+出来高払い5000万円,年俸1300万円(いずれも推定)の条件提示に合意し、指名から僅か7分後と言うあっと言う間の仮契約第1号選手となった。また、背番号も早くも「26」と決定した広瀬は「中途半端が嫌いなので(仮契約)第1号は自分に合っている。山本監督は大学の先輩なので、いいプレッシャーにして新人王を取りたい」と抱負を語った。

 史上初、非逆指名の社会人を苦し紛れの2位指名!
1位指名は逆指名を勝ち取った川鉄千葉の藤田太陽投手(21)で決まっていたものの、2位指名がギリギリまで決まらない儘、ドラフトに臨んだ阪神は高校生指名もあるかと見られていたが、結局、3位指名を予定していたプリンスホテルの伊達昌司投手(25)の繰り上げ指名を余儀なくされる苦しい展開となった。逆指名制度が導入されてから、逆指名していない社会人選手が2位以内に指名されたのはこれが初めて。その後は、4位で赤星(JR東日本),6位で沖原(NTT東日本)とシドニー五輪コンビをゲットし、総じて即戦力中心の指名となった。

 勝利数優先に異議あり! 勝率1位とのプレーオフか!?
この日、都内のホテルでセ・リーグ監督会議が開かれた。140試合制に移行する事に伴い「延長12回打ち切り、再試合なし」とする事は既に決定していたが、モメたのは順位決定方式について。勝利数最優先では、引き分けが負け同然となってしまい、極端な話だが「80勝60敗よりも79勝0敗61分の方が劣る事になる」など、理不尽な展開が数字上は考えられるとあって、勝率1位と勝利数1位球団が違う場合はプレーオフ実施を考えるべきと言う意見が出て、結論は先送りとなった。