球界トピックス
11月11日
日米野球第7戦 西武吹き抜けドーム:全日本2勝4敗1分
全 米 000800203 13
全日本 012000002 5
[米]○シロッカ−ヘルナンデス−レムリンジャー−フォーク
[日]●石井(L)−小林雅(M)−葛西(T)−森(L)−吉田(H)
本:今夜の松井さん(G)1、ボンズ3
全米、怒濤の猛攻でシリーズ勝ち越し決定! 今夜の松井さん、待望の一発も空砲!
2年前の日米野球でメジャーを震撼させる驚異のテクニックを見せつけた名手・川相(巨人)があろう事か茂雄(茂雄)の陰謀によりメンバーから外れた事で、相変わらず、試合前から重苦しいムードに包まれた全日本ベンチだったが、この日も川相幽閉策を敢行した張本人である茂雄ではなく、雀士東尾(西武)が指揮を執るとあって、幾分、ナインの溜飲は下がっていた。一方、川相不在と言うナメきった布陣を立てる全日本相手にそろそろ勝ち越しを決めたい全米だったが、11月にもなって暖房不完備の西武吹き抜けドームの隙間から吹き抜ける凍える様な冷気の中で震えながら野球をさせると言う、はるばる海を渡って来たゲストに対する気遣いの感じられない嫌がらせじみた環境を強いられて、体が十分に動かない状態。その全米は初回、全日本先発・石井(西武)に対して、一死からビスケル(インディアンス)がセンター前に落とすヒットで出ると、ボンズ(ジャイアンツ)が歩いた後、デルガド(ブルージェイズ)も詰まりながらも強引にセンター前まで運んで、1点を先制…と思いきや、寒さで体のキレが落ちていたのかビスケルが三塁を回った所で足をとられて、慌てて三塁へ戻る大チョンボ。なおも、満塁のチャンスではあったが、シェフィールド(ドジャース)はカウント2−3から、川相不在の不安感で制球の定まらない石井の逆球がたまたまきわどい所へ入ると言う形で見逃し三振に倒れると、ゴンザレス(ダイヤモンドバックス)はセカンドゴロに倒れて、三者残塁。全日本は2回、先頭の今夜の松井さん(巨人)が川相不在では一発に賭けるしかないとばかりに右中間スタンドへこのシリーズ初となる待望の一発(全米相手では史上初の3大会連続アーチ)を叩き込み、1点を先制。続く3回には一死から中井美穂の旦那・古田(ヤクルト)がレフト前ヒット。続くガッツな貴公子・仁志(巨人)が三塁線を破ると、あの名手・ボンズがクッションボールの処理を誤って、この隙に古田は一気に三塁を回ってホームイン。更に、二死後、中村(近鉄)がライト線にタイムリー二塁打を放って、この回、2点。直後の4回、ようやく体が暖まってきた全米は先頭のデルガドがライト線へ二塁打、シェフィールドがサードへ高いバウンドの内野安打を放つと、続くゴンザレスはセカンド左へのゴロを放つも、これを仁志が好捕しゲッツー…と思いきや、川相不在の影響で不慣れなショートを守らされた金城(横浜)が仁志からのトスを落球する致命的なエラーで無死満塁。ここでグロース(エンゼルス)が左中間を真っ二つに破る走者一掃のタイムリー二塁打を放ち、一気に同点とすると、グリーン(ドジャース)がライト線へタイムリー二塁打で続き、勝ち越しに成功。更に、S.アロマー(インディアンス)が川相不在でバントもロクに出来ない全日本を嘲笑うかの様に親善試合にも拘わらず、一塁線へ送りバントを決めて、勝利への執念を見せると、このプレーでますます川相不在の重さを痛感させられ、動揺を隠せない石井から、R.アロマー(インディアンス)が四球を選んで、一死一、三塁。ここでビスケルが詰まりながらもセンター前に弾き返すタイムリーを放つと、なおも畳みかける様にボンズがライトスタンドへシリーズ3号となる3ラン。この日、石井は謹慎中の霊感投手・松坂(西武)に対して「ボンズに打たれる所を見に来い」などと、ボンズに一発献上する事を予告しており、ボンズも「イシイのクセが分かった」とコメントを残すなど、八百長ではないかと、黒い疑惑も飛び交う問題の一発となったが、それはともあれ、この回、一挙8点のビッグイニングとなった。5点を追う全日本は5回、一死からビッグイニングのきっかけとなるエラーを犯したばかりの金城が一、二塁間を破る名誉挽回のヒットを放ちながら、すかさず牽制で刺されると言う攻守に渡る大チョンボを犯し、結局、無得点。全米は7回には、このシリーズ3度の登板で無得点と翻弄され続けてきた葛西(阪神)をようやくとらえ、グロースのタイムリー等で2点を追加すると、9回には全日本5番手の吉田(ダイエー)から4連打等でダメ押しの3点を追加。全日本はその裏、ジュビロ野口(日本ハム)のタイムリー二塁打,R.アロマーのエラーで2点を返したものの、焼け石に水。先発全員の16安打で川相不在の全日本相手に勝つべくして勝った全米は、これでシリーズの勝ち越しを決めた。
小野、茂雄暗殺プロジェクト、無念の失敗!
日米野球において、名手・川相をメンバーから外す裏工作を図り、川相のプレーを楽しみにはるばる海を渡ってやってきたメジャーリーガーから総スカンを食らった上に、第1,2戦では指揮を執りながら得意の嫌がらせヘッポコ采配で全日本を連敗地獄に陥れるなど、日米両国からつまはじきにされた茂雄が、この日、宮崎秋季キャンプに合流。茂雄は、このキャンプでサイドスローへの転身を図る小野を見に、ブルペンへ直行すると、これを見た小野は「転向したてのサイドスローで制球が定まらない」と言う完璧な言い訳が成立する不可抗力の暗殺に絶好のチャンスとばかりに、茂雄目掛けて殺人投球を敢行。しかし、悲しいかな、元々ノーコンの上に転向したてのサイドスローの制球が定まらないのは、建て前どころか確かな事実で、茂雄の脳天を狙ったにも拘わらず、命中させる事は出来なかった。しかし、小野の殺意を察知した茂雄は「狙ったな、この野郎! 俺には分かるぞ!」と激怒! 茂雄と小野の確執はまた一層深まる事となった。
谷、YAWARAちゃんと交際宣言!
かねてよりシドニー五輪女子柔道48キロ級・金メダリスト「YAWARAちゃん」こと田村亮子との交際が噂されていたオリックスの谷が、この日、指の検査に行っていたアメリカから帰国し、関西国際空港にて「いいお付き合いをさせて貰っています。明るくて優しい所が魅力ですね。結婚は将来の事なので(断言出来ないが)あるかもしれない」と交際を正式に認めた。一方、田村も講演先の宮崎で「男らしい方なので、そういう所が素敵だなと思っています。彼の方から真剣なお付き合いをしたいと言ってくれて、私も嬉しくて、真剣に交際をさせて戴いてます」と谷との交際について笑顔でトーク。尚、この件について、弊社は緊急会議を開き、その結果、YAWARAちゃんのお相手と言う事で、今後、谷の呼称を「松田さん」とする事に決定。万一、破局に終わった場合には「風祭さん」の二つ名も用意するなど、万全の体勢を整えた。
新庄、横浜の連日の電話攻勢を、またもやシカト!
FA宣言した新庄に対して交渉を図るべく、前日、携帯電話をかけまくったにも拘わらず、「(非通知の為)誰だか分からなかったので出なかった」「気付かなかった」などと、この大事な時期にたわけた理由で電話に出て貰えなかった横浜は、この日も連日の電話攻勢をかけたが、またも繋がらなかったとの事。横浜の誠意を試す為の駆け引き…などと言う気のきいた事を新庄が出来る筈もないが、既に、阪神から5年12億円と言う破格の条件提示を受けていると言う噂もあり、横浜と交渉の席については断りづらいからと、阪神残留が決まるまでシカトを決め込んでいると見る声も挙がっている。