球界トピックス

11月9日 


日米野球第6戦 ナゴヤドーム:全米3勝2敗1分
全日本 000000010  1
全 米 000000000  0
[日]いっこく堂(G)−○五十嵐(S)−下柳(F)−森(L)
[米]ジョンソン−●バスケス−ロウ
 
いっこく堂、5回ノーヒットの快投! ガッツ、値千金の決勝二塁打!
2年前の日米野球でメジャーを震撼させる驚異のテクニックを見せつけた名手・川相(巨人)があろう事か茂雄(巨人)の陰謀によりメンバーから外れた事で全日本ベンチは試合前から重苦しいムードに包まれた。全米先発・ジョンソン(ダイヤモンドバックス)は前回の登板では日本で最も対戦したかった偉大な打者・世界の王”ビッグワン”が指揮を執っていたとあって、闘争心が削がれてしまっていた模様だが、この日の全日本監督は星野(中日)とあって、MAX153kmをマークする容赦無用の投球で本領を発揮! ボールを手前まで引きつけてはコンパクトに当ててくる打者には、ちまちまと単打を浴びるものの、所詮、川相不在で繋がりに欠けるオーダーならば、一人二人走者を出した所で何ら支障はないとばかりにバッタバッタと三振ショーを展開し、4回まで5者連続を含む7三振を奪う快投で無失点と申し分のない内容。一方、前回の登板では川相不在と言う絶望的な状況に心を痛めてメッタ打ちを食らった全日本先発のいっこく堂・高橋尚(巨人)は今回も川相不在のバックに冴えない表情を浮かべながらも、幽閉策を仕掛けた張本人の茂雄もいないとあって、前回の登板と比べるとリラックスした様子で4者連続三振を奪うなど、ジョンソンに勝るとも劣らない快投で5回まで7三振1つの四球を出しただけのノーヒットピッチングを展開。しかし、この儘、ノーヒットノーランでもやられて自信をつけさせては来年厄介な事になると察知した星野監督は「この辺で限界やな」などと、とってつけた様な理由で降板させ、五十嵐(ヤクルト)にスイッチすると言う、まるで2年前に完封目前の川尻(阪神)を降板させた茂雄&権藤さん(当時横浜)コンビの様な嫌がらせ采配を敢行。全米2番手・バスケス(エクスポズ)にも抑え込まれていた全日本だったが、0−0で迎えた8回、一死から金城(横浜)が二遊間へ内野安打を放つと、途中から代走で出場していたガッツ(日本ハム)が川相不在では一発に賭けるしかないとばかりに激振。打球はスタンドには届かなかったものの、レフトオーバーのタイムリー二塁打となって、金城が均衡を破る先制のホームイン。その裏、全日本は第2戦に恐怖の「死神ボール」でメジャーを震撼させる快投を演じた男・下柳(日本ハム)を投入。たかだか親善試合で選手生命を断たれてはかなわないとこの日も下柳に対して及び腰の全米は、先頭のケント(ジャイアンツ)が四球を選んだものの、後続があえなく凡退し、無得点。9回は森(西武)が無難に抑えて、完封リレーを達成し、全米の勝ち越しに待ったをかけた

 M.T.チョン、5億円の金銭トレードで巨人入り!
相も変わらず、飼い殺し要員満載の金満大補強政策を続ける巨人はドミンゴの退団に伴う助っ人投手の補強として、この日、通算100勝をマークした韓国のエース・M.T.チョン(30=現代所属)を移籍金5億円(推定)の金銭トレードで獲得した事を発表した。韓国プロ選手の金銭トレードでの日本球団への入団は史上初。これで韓国人投手は3人目となるが、S.M.チョー,M.C.チョンといずれも大物助っ人右腕として迎えながら、飼い殺し要員と化して、二軍で腐らせている「コリアン・セメタリー」の悪名高い巨人入りに、M.T.チョンも同じ轍を踏む事になるのではと、早くも韓国球界関係者は危惧している模様だ。尚、M.T.チョンは1月下旬に来日し、2月1日から始まる春季キャンプから合流する模様。

 鈴木、1312万5000ドルで落札決定! 落札球団は未公表!
ポスティングシステムを使ってのメジャー移籍を図る鈴木に対する入札が、この日、締め切られ、大リーグ機構広報部から日本のコミッショナー事務局を通じてオリックスに対して、最高入札額が1312万5000ドル(約14億円)で受諾された事が通知され、オリックスはこの金額に合意する旨を明らかにした。尚、現時点で落札球団及び入札参加球団数は明らかにされておらず、落札球団の公表は10日以降になる模様。この知らせを聞いた鈴木は「まだ球団名は聞いていないけれど、手を挙げて戴いたと言う事で、とりあえず一安心と…。どこの球団でも行くと言う気持ちが強い。(落札金額については)比較が出来ないと漠然と受け止めている。嫁さんは額を聞いて驚いていたよ」とコメントを残した。