球界トピックス

11月7日 


日米野球第4戦 福岡ドーム:全米2勝1敗1分
全日本 000110000  2
全 米 001000010  2
[日]ジョニー黒木(M)−若田部(H)−森(L)
[米]ロペス−レムリンジャー−フォーク−ロウ
 ジョニー黒木、5回8Kの好投! ボンズ、執念の同点タイムリーでドロー!
2年前の日米野球でメジャーを震撼させる驚異のテクニックを見せつけた名手・川相(巨人)があろう事か茂雄(茂雄)の陰謀によりメンバーから外れた事で全日本ベンチは試合前から重苦しいムードに包まれた。この日も川相幽閉策を敢行した張本人である茂雄ではなく、王さん(ダイエー)が指揮を執るとあって、幾分、ナインの溜飲も下がっていたとは言え、モチベーションが上がりきらない全日本は全米先発・ロペス(デビルレイズ)の前に3回までノーヒットに抑え込まれる有様。一方、全米はこの日も世界の王”ビッグワン”に記念撮影やサインを求めるなどしており、川相を起用しないナメたオーダーへの怒りも和らいでしまっていたのか、全日本先発・ジョニー黒木(ロッテ)に対して、2回まで0点に抑えられていたものの、迎えた3回、一、二塁とすると、S.アロマー(インディアンス)がライト前にタイムリーを放ち、1点を先制。直後の4回、この回からマウンドに上がった全米2番手・レムリンジャー(ブレーブス)に対して、2つの四球で二死一、二塁のチャンス。ここでキュラソ星人(広島)はファーストへのどん詰まりのゴロに倒れるも、ファースト・デルガド(ブルージェイズ)とレムリンジャーの呼吸が合わずに間一髪、内野安打となると、この間に二塁走者・金城(横浜)が三塁を蹴って、同点のホームイン。続く5回には、一死からハイツ田口(オリックス)の一塁後方のフライをセカンド・ケント(ジャイアンツ)が落球し、ハイツ田口は一気に二塁へ。二死後、ガッツな貴公子・仁志(巨人)がレフトフェンス直撃のタイムリー二塁打を放ち、勝ち越しに成功。守備のミスがいずれも失点に繋がる不本意な形でリードを許し、何とか追い付きたい全米だったが、ジョニー黒木が5回まで(全米選抜相手では史上最多の)毎回8三振を奪う力投を見せると、2番手の若田部(ダイエー)も6,7回と無失点の好投。しかし、3イニング目となった8回、若田部は一死からペイトン(メッツ)に左中間フェンス最上部に直撃の三塁打を浴びると、続くボンズ(ジャイアンツ)にはライト前に痛烈なタイムリーを許し、同点。土壇場9回、延長戦がないとあって、ここで勝ち越さないと勝ちがなくなる全日本は一死からキュラソ星人がライト前に弾き返すと、すかさず二盗を敢行。更に、マッスル千代の富士(巨人)が四球を選んで、一、二塁とチャンスを広げたものの、J.マッケンジー(ダイエー)がショートフライ,ハイツ田口がピッチャーゴロに倒れて、二者残塁。その裏は、森(西武)が三人で打ち取って、結局、2−2の引き分けに終わった。

 ササキ様、ア・リーグ新人王! 史上2番目の高齢受賞!
今季、FAでシアトル・マリナーズに移籍し、メジャー新人記録を更新する37セーブをマークし、プレーオフ進出に貢献したササキ様が、この日、アメリカン・リーグの新人王に選ばれた事が明らかになった。日本人のメジャー新人王は1995年の野茂以来5年ぶり2人目で、32歳8ヶ月での受賞はメジャー史上2番目の高齢記録。日米野球に参戦中のササキ様は、この知らせに「技術面よりも精神面で負けたらダメだと思い一生懸命やっただけ。無我夢中でやっていたので、取れるとは思わなかった。取れてよかった。この歳で新人王と言うのはピンと来ないが選んでくれた方には感謝している」と喜びを表した。

 ゴールデングラブ受賞者発表! 今夜の松井さん、悲願の初受賞!
この日、東京都内の三井物産本社で「三井ゴールデングラブ賞」の開票が行われ、18人の受賞者が発表された。セ・リーグの投手部門で選ばれたカリメロ(巨人)はセ・リーグでは勿論、初の受賞だが、西武,ダイエー時代にも1度ずつ選ばれており、投手での両リーグ受賞,3球団での受賞はいずれも史上初。また、37歳6ヶ月での受賞はセ・リーグ最年長記録。巨人からは他に二塁手でガッツな貴公子・仁志が2年連続2度目,外野手でマッスル千代の富士が3年連続3度目,そして、今夜の松井さんが8年目にして悲願の初受賞。ヤクルトからは捕手で中井美穂の旦那・古田が2年連続8度目の受賞を果たした他、名手・川相が茂雄の陰謀により幽閉され続けた事で本命不在となった遊撃手宮本が2年連続3度目,一塁手でペタジーニ,三塁手で岩村がそれぞれ初受賞となった。岩村の21歳9ヶ月での受賞は三塁手では史上最年少。そして、残りの外野手の一枠は新庄(阪神)が最多得票で5年連続7度目の受賞。一方、パ・リーグは投手で50kmオーバーで免停を食らっているにも拘わらず、柴田アナ宅へ行く為に無免許運転をかまして、駐車違反を犯した挙げ句、黒岩広報課長に替え玉出頭させ、書類送検を食らい、無期限の野球活動停止を言い渡されていたにも拘わらず、僅か24日で解禁となった霊感投手・松坂(西武)投手部門では史上初の高卒新人から2年連続受賞。優勝したダイエーからは捕手でJ.マッケンジーが2年連続2度目,外野手で柴原が初の受賞。オリックスからはメジャー移籍濃厚の鈴木が外野手としては歴代4位となる7年連続受賞を果たした他、ハイツ田口が3年ぶり4度目,二塁手で大島が3年ぶり3度目の受賞。あとは、各球団一人ずつ選ばれ、一塁手でガッツ(日本ハム),三塁手で中村(近鉄),遊撃手で小坂(ロッテ)が揃って2年連続2度目の受賞を果たした。