球界トピックス

11月5日 


日米野球第3戦 東京ドーム:全日本1勝2敗
全 米 011000000  2
全日本 53110130× 14
[米]●ヘルナンデス−マイアース−サロッカ−グレーブス−フォーク
[日]○佐々岡(C)−吉田(H)−五十嵐(S)−若田部(H)−葛西(T)
本:中村(Bu)、ボンズ2
 
茂雄退陣効果覿面! 20安打の打線爆発で全日本初勝利!
2年前の日米野球でメジャーを震撼させる驚異のテクニックを見せつけた名手・川相(巨人)があろう事か茂雄(巨人)の陰謀によりメンバーから外れた事で試合前から重苦しいムードに包まれ、むざむざ2連敗を喫した全日本だったが、この日は川相幽閉策を敢行した張本人である茂雄ではなく、王さん(ダイエー)が指揮を執るとあって、幾分、ナインの溜飲も下がっていた。一方、全米はあのジョンソン(ダイヤモンドバックス)が来日時の記者会見で最も対戦したい打者として敬意を払った世界の王”ビッグワン”の威光に萎縮したのか川相不在と言うナメているとしか思えない布陣への怒りも吹き飛んでいた。これに対して、全日本先発・佐々岡(広島)は初回、二死満塁のピンチを迎えながらも、何とか切り抜けると、その裏、先頭のガッツな貴公子・仁志(巨人)がヒットで出塁。続く、金城(横浜)が左中間を破るタイムリー二塁打を放って、このシリーズ初の先制点をゲットすると、更に、一死満塁とチャンスを広げた所で、新庄(阪神)がセンターオーバーの走者一掃のタイムリー三塁打。更に、ガッツ(日本ハム)が詰まりながらもセンター前にポトリと落とすタイムリーを浴びせて、この回、一挙5点。直後の2回、全米は無死一、二塁とすると、ペイトン(メッツ)が右中間を真っ二つのタイムリー。しかし、一塁走者・S.アロマー(インディアンス)が二塁ベースを踏み損ねて一旦戻ると言うチョンボを犯して、タッチアウトとなり、1点止まり。その裏、全日本は仁志,金城の連打の後、中村(近鉄)が左中間スタンドへ全日本初アーチとなる3ランを叩き込むと、一死後、キュラソ星人(広島)がライト線へ二塁打を浴びせて、全米先発・ヘルナンデス(ジャイアンツ)をKO。直後の3回、全米はボンズ(ジャイアンツ)のシリーズ2号ソロで1点を返すも、その裏、全日本は一死からジュビロ野口(日本ハム)がライト線へ二塁打。二死三塁となった後、またも金城がショート右へのタイムリー内野安打を放つと、続く4回には二死満塁からキャッチャー・モリーナ(エンゼルス)の一塁への牽制悪送球で10点目。6回には新庄,ハイツ田口(オリックス)の連打の後、代打・ハタハタ石井(ロッテ)のショートゴロゲッツーの間に1点を追加。続く7回には無死満塁から今夜の松井さん(巨人)が三遊間を破る2点タイムリー,代打・マッスル千代の富士(巨人)がファーストのグラブを弾いて、ライト前へ転がるタイムリーを放ち、3点を追加。投げては4回以降、吉田(ダイエー)−五十嵐(ヤクルト)−若田部(ダイエー)−葛西(阪神)と繋ぐ王さん得意の継投策で全米打線を翻弄し、追加点を許さない儘、逃げ切りに成功。茂雄の退陣&ビッグワン効果で先発全員の20安打で日米野球史上最多の14得点をマークするなど打線が爆発した全日本はこのシリーズ3戦目にして、ようやく初白星を飾った。