球界トピックス
11月3日
日米野球第1戦 東京ドーム:全日本0勝1敗
全 米 114020000 8
全日本 020003000 5
[米]○ミルトン−デンプスター−グレーブス−フォーク−Sササキ様
[日]●いっこく堂(G)−川尻(T)−五十嵐(S)−葛西(T)−小林雅(M)
本:R.アロマー、シェフィールド、デルガド、ボンズ
メジャー、川相不在に怒り爆発! 怒濤の一発攻勢で圧勝!
2年前の日米野球でメジャーを震撼させる驚異のテクニックを見せつけた名手・川相(巨人)があろう事か茂雄の陰謀によりメンバーから外れた事で全日本ベンチは試合前から重苦しいムードに包まれた。和製オジーと謳われる名手・川相の堅実無比のプレーを楽しみに海を渡ってきたにも拘わらず、その期待を裏切られて怒り心頭の全米に対して、川相不在とあって不安感一杯の全日本先発のいっこく堂・高橋尚(巨人)はいきなり先頭のR.アロマー(インディアンス)に左中間スタンドへ一発を叩き込まれて先制点を献上。続く2回には二死一、二塁からペイトン(メッツ)に三遊間を真っ二つに破られると、二塁走者・デルガド(ブルージェイズ)は強引に本塁へ突入。タイミングは悠々アウトと思われたが、川相不在とあって緊張感に欠ける中井美穂の旦那・古田(ヤクルト)が送球を前にこぼす軽率なプレーを犯し、やらずもがなの2点目を与えてしまう始末。全米先発・ミルトン(ツインズ)の前に初回はあっさり三者三振に斬ってとられた全日本だったが、その裏、今夜の松井さん(巨人)がライト線へ弾丸ライナーの二塁打を放つと、続く山崎(中日)が詰まりながらもレフト前へポトリと落とし、無死一、三塁その後、二死満塁と場面が変わった所で金城(横浜)がレフト前へ2点タイムリーを放ち、同点としたものの、一塁走者・古田がオーバーランでタッチアウトを食らうと言う攻守に渡って立て続けの大チョンボでチェンジとなり、2点止まり。直後の3回、依然として川相不在の不安感を拭えない高橋尚をリード面でフォローしなければならない古田だったが、相次ぐ大チョンボに落ち込んでおり、とてもそれどころではなかった。これに対して、全米は無死一塁からゴンザレス(ダイヤモンドバックス)が左中間を深々と破るタイムリー二塁打を浴びせて、あっさり勝ち越しに成功。更に、一死後、シェフィールド(ドジャース)がレフトスタンド最上段へ2ラン,続くデルガドがライトスタンドへソロアーチを叩き込み、この回、一挙4点。続く4回から、全日本は川尻(阪神)にスイッチ。2年前、9回一死まで無失点に抑え、史上初の対全米完封勝利目前と迫りながら、茂雄と権藤さんのツープラトン嫌がらせにより、無理矢理降板させられる憂き目に会った川尻は、その時の屈辱を晴らすべく、ペイトン,ビスケル(インディアンス)を連続三振に斬ってとるなど、三者凡退の快投。その裏、全日本は一死一、三塁のチャンスを掴んだものの、ここでインケツ続きの古田がここでもピッチャーゴロゲッツーを食らうチャンスブレイカーぶりを発揮し、無得点。直後の5回、茂雄はこの儘、川尻をロングリリーフさせて好投し、脚光を浴びてしまう様な事があると2年前の事がまた大きく取り上げられてしまうと察知し、たった1イニングで引っ込める嫌がらせを敢行。代わってマウンドに上がった五十嵐(ヤクルト)は川尻の突然の降板により心の準備が出来ておらず、古田は再三のインケツプレーに失意のどん底と言う最悪な精神状態のバッテリーが完成。これに対して、全米は無死一塁からボンズ(ジャイアンツ)がライトスタンド上段へ特大2ランを叩き込み、8点目。6点を追う全日本は6回、無死二、三塁とチャンスを作ると、ここで途中から代走で出場しているハイツ田口(オリックス)が登場。昼間のパ・リーグ東西対抗でMVPをゲットし、意気上がるハイツ田口はライトにきっちり犠飛を打ち上げると、今季日米唯一のトリプルスリーを達成したキュラソ星人(広島)がライト線へタイムリー三塁打。続く古田はサードゴロに倒れる相変わらずのインケツぶりだったが、この間にキュラソ星人が返って、この回、3点。5−8の儘、迎えた土壇場9回、全米はついにササキ様(マリナーズ)を投入! 凱旋登板となったササキ様は横浜時代に苦手意識を持っていた名手・川相が不在とあって、伸び伸びとした投球を展開し、ピシヤリと3人で退け、悠々と初セーブをマークした。
鹿取コーチ、退団決定! 史上最悪ムードの優勝パレード!
茂雄ヘッポコ采配による拙攻地獄を打破する名手・川相に堅実無比の職人芸により6年ぶりの日本一に輝いた巨人が、この日、大手町の読売新聞本社から銀座八丁目までの優勝パレードを行った。しかし、最大の功労者である川相が来季の内野守備コーチ兼任を要請された上、鹿取投手コーチが茂雄のヘッポコ采配に業を煮やして退団が正式に決定したとあって、とても優勝パレードとは思えないお通夜の様な雰囲気。一応は祝賀イベントと言う事で半ばひきつった様な作り笑いをするのが精一杯の巨人ナインとは対照的に、ただ一人、陰謀が大成功してご満悦の茂雄だけが満面の笑みを浮かべて、よりにもよって川相の隣と言う絶妙の嫌がらせポジショニングで手を振り続けると言うとんだ茶番劇となった。茂雄の嫌がらせ絨毯爆撃にぶち切れた36万人のファン(警視庁調べ)がパレード中に茂雄への鉄拳制裁を目論むべく推参したが、茂雄の手先と化した警視庁の死力を尽くしたゾーンプレスディフェンスにより、残念ながらリンチ計画は阻止された。尚、パレード終了後、前日「代理人を連れてきたら年俸ダウンだ。嫌なら自由契約だ」などと言うナベツネのイカレ発言に対して、名手・川相は「若い選手でやりたい者はやった方がいい。勝った時こそきっちり(年俸を)上げて欲しいからね」と、若手に対して代理人を勧める真っ向対立の姿勢を見せた。
パ・リーグ東西対抗 静岡:東軍4勝9敗1分
西軍 100010012 5
東軍 000000000 0
[西]若田部(H)−加藤(BW)−アゴくら(Bu)−戎(BW)−吉田(H)
[東]小野(M)−ガンちゃん(F)−下柳(F)−森(L)−ジョニー黒木(M)
本:ハイツ田口(BW)、吉岡(Bu)、塩崎(BW)
オフのスラッガー・ハイツ田口、悲願のMVPをゲット!
疲労だ故障だと、安易なサボタージュ続出で盛り上がりに欠ける展開のパ・リーグオールスター東西対抗が、この日、静岡県営草薙球場で行われた。出身地別東西対抗戦で2ホーマーを放ちながら、MVPをゲット出来ず、執念に燃える西軍のハイツ田口(オリックス)がいきなり初球を叩いてライトスタンドへ先頭打者アーチを叩き込むと、5回には吉岡(近鉄)がソロアーチで中押し。更に、8回には五十嵐(オリックス)のタイムリー二塁打で3点目。9回には塩崎(オリックス)のソロアーチ,大村(近鉄)のタイムリーでダメ押しの2点を追加。投げては5投手による完封リレーで快勝。、MVPはハイツ田口が執念で勝ち取った。ハイツ田口は日米野球に出場する為、3回終了後に交代し、すかさず東京へ向かう予定だったが、MVP濃厚と言うと事で結局、試合終了後まで待機するハメとなり、受賞式を終えてから急いで出発する強行スケジュールとなったものの、狙っていたMVPをゲットした事でご満悦の様だった。