球界トピックス

１０月２７日

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闘志剥き出しで打席に立つ川相	初球からいとも簡単に犠打を決める川相	三塁線へ巧みに打球を殺す絶妙の職人芸！
あの茂雄が川相の芸術的バントに大喜び！	…が、戻ってきた川相に対しては完全無視	世界に通じる職人技に世界の王さんも呆然

福岡ドーム：ダイエー２勝３敗
Ｇ　　０１００１０２２０　　６
Ｈ　　０００００００００　　０
[G]○高橋尚
[H]●若田部−篠原−斉藤和
本：マッスル千代の富士２、江藤２、チュウ１
　名手・川相、勝利を呼ぶ堅実無比の芸術的犠打炸裂！　巨人、３連勝でついに王手！
強制猥褻致傷罪で逮捕され退団した杉山が犯行の際に泥酔していた原因になったと思われる嫌がらせヘッポコ采配をかました責任を追求され、ナベツネから戒告処分を受けた茂雄だったが、全く懲りていないらしく、またしても生え抜き野手では最もシリーズ経験豊富な名手・川相をベンチに幽閉する大暴挙に打って出た。ただでさえ杉山事件で盛り下がっていた巨人ベンチはこの茂雄のやり口に試合前からより一層重苦しいムード。一方、前日は悪夢の大誤審を連発されて地元での胴上げが消滅したダイエーだったが、左脇腹痛でリタイアしていた主砲・小久保が痛み止めの注射を打っての志願の強行出場となり、王手をかけるべく必勝体制。そのダイエー先発・若田部に対して、巨人は初回、ガッツな貴公子・仁志がボテボテとなったのが幸いしたショートへの内野安打で出塁。ここで茂雄は名手・川相にあてつけるがごとく清水に犠打の指示。茂雄に「ヒラメなんてものじゃない、オコゼだよ、オコゼ！」などと中傷されて怒り心頭の清水は怒りで集中力が増したか、きっちり犠打を決めて、一死二塁。続く破戒僧・清原が歩くと、今夜の松井さんの打席で仁志が今シリーズチーム初盗塁となる三盗に成功。松井さんも歩いて、満塁と絶好の先制チャンスを作ったものの、ここでグランドスラムを叩き込まない限り、ＤＨなしの第６戦以降、茂雄の嫌がらせにより、また補欠に戻されるに違いないと言う闇の波動に囚われたマルちゃんが気負い過ぎてサードゴロゲッツーに倒れる最悪の展開で、結局、無得点。その裏、ダイエーはシリーズ初登板となる巨人先発のルーキー・高橋尚に対して、一死から打力重視のオーダーで２番に入った大道がファースト左へのゴロ。これを川相不在とあって守備のリズムを崩した破戒僧・清原がベースカバーに入った高橋尚との呼吸が合わずに悪送球を犯してしまい、大道は一気に二塁へ。しかし、続くニエベスは空振り三振、スタメン復帰の小久保もライトフライに倒れて、大道は二塁に釘付け。直後の２回、巨人は初回の拙攻を見て川相不在では一発に賭けるしかないと察知した先頭のマッスル千代の富士が右中間スタンドへシリーズ２号となるソロアーチを叩き込み、５試合連続の先制点をゲット。更に、この日発売の「ＦＲＩＤＡＹ」で杉山が事件を起こしたのと同じ１１日夜に門限を破って、翌日未明まで２０歳の女性と過ごし、杉山同様に強制猥褻行為を働いた事が記事にされ、シリーズ終了後に警視庁公安部から事情聴取を受ける事が決定した江藤が四球を選ぶと、ここで茂雄は名手・川相にあてつけるがごとくニックンに犠打の指示。しかし、川相と比べて遙かにバント技術が劣るにも拘わらずロクにバントの練習に取り組んですらいないニックンは、初球をファール，２球目をバットを引いて見逃しのストライクと、あっと言う間にカウント２−０と追い込まれる始末。やむなく強攻策に切り換えた茂雄だったが、結局、空振り三振と言う無様な展開。更に、チュウの打席で江藤が若田部の牽制に引っかかって刺される大チョンボをやらかすと、チュウはセカンドゴロに倒れ、結局、この回、１点止まり。その裏、ダイエーは二死から秋山が詰まりながらもライト前にポトリと落とすチーム初安打。しかし、前日、二盗を敢行した際にアウトと誤審された事がトラウマになっているのか、秋山は塁上で全く動きを見せず、続く井口は見逃し三振に倒れて、スリーアウトチェンジ。３回は両軍三者凡退に終わり、迎えた４回、巨人は一死からマルちゃんがレフト前ヒット。ここで前の打席で一発をかましている事で期待がかかったマッスル千代の富士だが、ピッチャーゴロゲッツーに倒れる最悪の展開となり、またもや川相不在を痛感させる拙攻ぶりで無得点。続く５回、猥褻行為を働いた上に牽制死の大チョンボとインケツ続きの江藤が川相不在では一発に賭けるしかないとばかりにレフトスタンド最前列へ汚名返上の２試合連続となるソロアーチを叩き込み、２点目を追加。その裏、ダイエーは先頭のＪ．マッケンジーが低めの難しい球をうまく払って三遊間を破るヒット。続く秋山は空振り三振，井口はセカンドフライに倒れて、二死となったものの、鳥越の打席でＪ．マッケンジーが二盗に成功。しかし、鳥越は空振り三振に倒れて、結局、この回も無得点。直後の６回、巨人は一死から破戒僧・清原がライト線を破ったものの、秋山の素早い処理の前に一塁止まり。続く松井さんは完全に詰まらされたサードのファールフライに打ち取られると、闇の波動に囚われたマルちゃんも一発狙いの振り回す打撃でセカンドフライに倒れて、破戒僧・清原は一塁に釘付け。続く７回、一死から江藤の止めたバットに当たったサードへのボテボテゴロが幸運な内野安打となると、二死後、チュウが川相不在では一発に賭けるしかないとばかりに左中間スタンドへ１号２ランを叩き込み、貴重な４点目。更に、仁志が左中間にポトリと落とすヒットを放つと、ここで茂雄は左の清水に対して、同じく左で第２戦にニックンをも震撼させるチャンスブレイカーぶりを発揮したヒットマン後藤を投入すると言う究極無比の嫌がらせを敢行。これに対して、王さんは若田部から篠原にスイッチすると、茂雄はヒットマン後藤に対して代打の代打・ソーサ元木を投入すると言う嫌がらせコンボを展開。ソーサ元木はショートゴロに倒れたものの、清水を幽閉出来ればソーサ元木の結果などどうでもいい茂雄はご満悦。更に、続く８回には先頭の破戒僧・清原が四球を選ぶと、松井さんがセンター前に弾き返して、無死一、二塁。ここで王さんが篠原から斉藤和にスイッチすると、何と茂雄は闇の波動に囚われたマルちゃんを引っ込め、名手・川相をピンチバンターとして投入すると言う今までの茂雄の執拗な嫌がらせぶりからは到底考えられない（茂雄にしては）今世紀最大級のスーパークリーンヒット采配を展開！　100％バントと警戒されている中、長年の弛まぬ修練により培った世界に君臨しようかと言う堅実無比のテクニックを誇る名手・川相は初球、いともあっさりと三塁線へ巧みに打球を殺した絶妙の芸術的送りバントを決め、一死二、三塁とチャンスを拡大。茂雄は嫌がらせ三昧に固執する以上に確実に王手をかけたかったのか、単に魔がさしただけなのかは分からないが、何はともあれ、川相の作ったチャンスは無駄には出来ないとばかりにマッスル千代の富士がライト前に会心の２点タイムリーを放ち、ダメ押しの６点目を追加！　この裏から殊勲の川相が守備につけば理想的な展開であったが、マルちゃんがＤＨだった為にそうはいかない辺り、茂雄が狡猾な嫌がらせ攻勢も忘れずにしっかりとかましていた証明であった。しかし、川相のおかげで得たダメ押し点を無駄には出来ないとばかりに高橋尚はその後も力投を展開し、８，９回も三人ずつで斬ってとり、散発２安打無四球１２三振と言う完璧な投球で新人では史上初のシリーズ初登板完封勝利をマーク。ダイエーは１７イニング無得点でシーズン中にも経験した事のない屈辱の本拠地３連敗。拙攻地獄でこの上なく重苦しかったムードを一掃する名手・川相の究極無比の職人技により、３連勝を果たした巨人はついに王手をかけた。（あくまで茂雄にしてはの話だが）今世紀最大級のスーパークリーンヒット采配を展開させた茂雄だが、東京ドームに戻っても川相の使い所を見誤らなければ、６年ぶりの日本一も見えてくる事だろう。