球界トピックス

10月22日 


東京ドーム:巨人0勝2敗
H  000060200  8
G  021000000  3
[H]永井−田之上−○渡辺正−長冨−吉田−ペドラザ
[G]●メイ−木村−平松−前略・三沢興一−桑田
本:J.マッケンジー2
 
小久保、決勝二塁打! J.マッケンジー、2戦連発! ダイエー、連夜の逆転劇!
前日の第1戦で名手・川相の使い所を大きく誤った事で残塁地獄を展開し、むざむざ逆転負けを喫したにも拘わらず、茂雄はまたも懲りずに生え抜き野手では最もシリーズ経験豊富な名手・川相をベンチに幽閉する大暴挙に打って出た。更に、絶好調ぶりをアピールしていたマルちゃんをもベンチに追いやって、破戒僧・清原をスタメン起用すると言うこの期に及んで選手の好き嫌いを前面に打ち出したペナントレース同様の独善的オーダーを展開また、前日、旧三本柱解体プロジェクトの一環として、徹底した嫌がらせをかまして、まんまと敗戦投手に追いやる事に成功した槙原に引導を渡すがごとくベンチ入りメンバーから除外。そして「旧三本柱解体プロジェクト第二段階」として、嫌がらせプロジェクト第二のターゲット・桑田に正真正銘の引導を渡すべく、シリーズ戦力外通告を言い渡す事により、あえてシリーズ前からモチベーションを下げさせた上でベンチに入れると言うあからさまに茂雄の陰謀渦巻く展開に、巨人ベンチは試合前から重苦しいムードに包まれる事となった。前日同様、星野監督(中日)を逆撫でするがごとく、シドニー五輪柔道金メダリスト・田村亮子による始球式が行われた後、巨人・先発のメイがマウンドに上がり、プレイボール。前日、川相不在のバックを強いられて、苦しい投球を展開していたカリメロの姿を見ていた為か、この日も同様の展開になるのでは?と不吉な予感を覚え、冴えない表情のメイに対して、ダイエーは一死から鳥越がセンター前に弾き返すと、二死後、二盗を決めて、二死二塁のチャンス。しかし、小久保は空振りの三振に倒れて、無得点。その裏、巨人は昨年のシリーズから無安打投球を更新中のダイエー先発・永井の前に簡単に打たされて、あっさり三者凡退。これはヤバいと察知した今夜の松井さんは続く2回、指にひっかかり過ぎて背中の方へ投げ込まれた永井のボールをベース側によけるフリをしながら、当たっても痛くない尻を突き出して、巧みに死球をゲット。これでリズムを崩された永井は破戒僧・清原,江藤と連続四球を与えて、無死満塁。ここでニックンはセカンドゴロゲッツーに倒れる相変わらずのチャンスブレイカーぶりを発揮するも、この間に松井さんが生還し、ノーヒットで1点を先制。更に、二死三塁の場面でチュウが追い込まれながらもセンター前にタイムリーを放ち、この回、2点。続く3回には、二死から、今夜の松井さんがライト線に痛烈な二塁打を浴びせると、続く破戒僧・清原がセカンドの頭上をライナーで越えるタイムリー二塁打を放ち、3点目。3点を追うダイエーは直後の4回、先頭の大道がライト線ギリギリを抜ける二塁打を放つも、小久保,松中,J.マッケンジーと倒れて、大道は二塁に釘付け。その裏、巨人はこの回からマウンドに上がったダイエー2番手・田之上に対して、一死からまたもチュウがヒットで出塁。しかし、前日の展開に全く懲りていない茂雄はメイに強攻策を指示するも、メイは最悪のショートゴロゲッツー相変わらずのヘッポコ采配に辟易としているメイは直後の5回、先頭打者・秋山のピッチャー前に高いバウンドで跳ね上がった打球の処理に焦って一塁へ悪送球を犯し、秋山は一気に二塁へ(記録はワンヒットワンエラー)。川相不在による不安感が甦り動揺を隠せないメイに対して、続く井口がライト前にしぶとく落として、無死一、三塁。ここで王さんは田之上に代えて、代打・林を投入。林は三振に倒れたものの、井口が二盗を決めて、一死二、三塁となった所で、スタメン野手では唯一、第1戦からノーヒットだった柴原が泳ぎながらも前進守備のセカンド・仁志のグラブを弾いてセンター前に抜けるタイムリーを放ち、秋山が生還。続く鳥越が名手・川相ばりにファールで粘った末にレフト線へタイムリー二塁打を放ち、1点差。代えるべきはショートであってピッチャーではない事に気付かない茂雄はここでメイを引っ込め、木村にスイッチするペナントでも炸裂させまくった得意の無駄使い継投を展開。しかし、やはり川相不在で不安感一杯の木村の初球を叩いた大道の打球は三遊間を真っ二つに破るタイムリーとなり、ついに同点! 更に、畳みかけるダイエーは主砲・小久保も初球を叩くと、これがレフト線へのタイムリー二塁打となり、勝ち越しに成功! この期に及んで代えるべきはショートであってピッチャーではない事にまだ気付かない茂雄は木村を僅か2球で引っ込め、平松にスイッチする無駄使い継投を展開。これまた川相不在で不安感一杯の平松に対して、二死後、J.マッケンジーがバックホームに備えて浅めに守っていたセンター・松井さんの頭を越えるタイムリー二塁打を放ち、この回、6点目。その裏、王さんは3番手として渡辺正を投入。「ドカベン パロ野球編」で水島新司に日本シリーズ開幕投手として任命される”奇策”ネタとしてダシにされる呪いをかけられた事で心配されていた渡辺正だったが、先頭のガッツな貴公子・仁志をセカンドフライにねじ伏せる前日同様の力投。ここで茂雄は左相手だからと、これ幸いとばかりに清水を引っ込める嫌がらせを敢行し、ソーサ元木を投入。ソーサ元木はセカンドライナーに倒れるも、清水をベンチに追いやる事が最大の任務であるソーサ元木の結果などどうでもいい茂雄はベンチで歯痒い様子の清水の姿にご満悦。3点のビハインドがある状態にも拘わらず、嫌がらせ三昧の茂雄のやり口に辟易としたマッスル千代の富士はあっさりレフトフライに倒れて、この回、三者凡退。続く6回には一死から破戒僧・清原が四球を選ぶと、二死後、ニックンがセンター前に弾き返して、一、二塁。ここで当たっているチュウだからと、茂雄はマルちゃんを投入を一歩遅らせ、ネクストバッターズサークルに送り込むも、結局、チュウはショートゴロに倒れて、二者残塁と、またもやマルちゃんの使い所を失う始末川相不在の上、レフトには弘田コーチ曰く「外野守備はど素人」のソーサ元木を背負わされる最悪の状況ながら、ここまで死力を尽くした投球で何とか凌いできた巨人4番手の前略・三沢興一だったが、川相不在をカバーすべく持ちうる全ての精神力を注ぎ込んできた為に早くも疲労困憊。これに対して、ダイエーは直後の7回、二死から松中が粘って四球を選ぶと、続くJ.マッケンジーがレフトスタンドへ2試合連続となる2ランを叩き込み、8点目を追加。その裏、先頭の三沢の打席で、大差がついて大局に影響を及ぼさないと察知した茂雄は今更になってようやく名手・川相を投入。茂雄の目論見とは裏腹に、たとえ5点差があろうとも、川相に打たれる様な事があってはゲームの流れを持っていかれる危険性があると絶大なる警戒心を抱く王さんは渡辺正から長冨にスイッチ王さんと違い、右対右,左対左の回避に理不尽にこだわり続ける茂雄はこれ幸いとばかりに川相に対して、ヒットマン後藤を代打の代打で送る気がふれたとしか考えられないイカレ采配を展開王さんのこの継投策が手強い存在である川相をベンチに引っ込めさせる為に茂雄の心理を完全に読み切った上で行った采配であった事は言うまでもない。ヒットマン後藤はあえなくセカンドゴロに倒れたものの、川相をベンチに追いやる事が最大の任務であるヒットマン後藤の結果などどうでもいい茂雄はまんまと王さんの知略にハマった事にもまるで気付かず、ベンチで歯痒い様子の川相の姿を見てご満悦。一方、この継投策の意図に気付いていた巨人ナインはこの茂雄の様子に愕然とするばかりで、モチベーションが下がりに下がったガッツな貴公子・仁志,ソーサ元木もあっさり倒れて、結局、三者凡退。直後の8回、茂雄は最早、勝負は見えたとばかりに見限った筈の桑田を半ば敗戦処理的に投入川相を引っ込め、2度と川相に頼れない状況を作った直後に投入してモチベーションを下げさせると言う前日の槙原同様の嫌がらせ方程式だったが、逆境で燃える男・桑田には通用しなかった嫌がらせプロジェクト完遂阻止に燃える桑田は茂雄への敵愾心を剥き出しにした怒りの投球で井口,代打・ニエベス,柴原と三者凡退に斬ってとる完璧な投球を展開。この桑田の気迫の投球を見てプロジェクト完遂が遠のいたとばかりに舌打ちする茂雄とは対照的に、まだ油断は出来ないと踏んだ王さんはその裏、5点差ながらも吉田を投入王さんの意図を汲み取り意気に感じた吉田はマッスル千代の富士を打ち取ると、一発で流れを変えかねない松井さんとの勝負をあえて避けて歩かせた後、破戒僧・清原,江藤と打ち取って、0点で切り抜ける好投を展開。桑田は9回も三人で抑える怒りの投球を見せて最後の攻撃に望みを繋いだものの、あくまで手を抜かない王さんは守護神・ペドラザをも投入する容赦のない継投を展開。ペドラザはニックン,チュウと連続三振に斬ってとる快投を見せ、あと一人と言う所で茂雄はようやくマルちゃんを投入5点差で9回二死走者なしと言うこんなどうでもいい場面になってから投入されて、すっかりモチベーションが落ち込んでいるマルちゃんはあえなくショートゴロに倒れて、ゲームセット。前日同様、先発投手が序盤にして崩れながらも、連夜の逆転劇を演じ、万全の継投策を成功させるペナントさながらの野球で見事に敵地での連勝を飾ったダイエーは最高の形で第3戦の舞台である地元・福岡ドームへ凱旋する事となった。一方、名手・川相を実質上フル欠場に追い込んで、無駄使い継投を炸裂させるペナントさながらの茂雄ヘッポコ采配により敗れるべくして敗れた巨人悪夢の6年連続日本一獲り失敗がいよいよ現実的なものとなってきたが、茂雄は相変わらず敗因を自分のヘッポコ采配のせいではなく、選手(=中継ぎ投手陣)のせいにしており、ナインのモチベーションは下がる一方。この儘では、20世紀最後を締め括るON決戦もたった4戦で幕を降ろす事になる可能性も十分に考えられる状態だ。試合終了後にペドラザが「ON対決と言っても世界の王さんはともかくナガシマなんてまるで知らないので特別な感情はない。(巨人より)ベイスターズの方がよっぽど危険だな」などと、1989年のシリーズで「ロッテより弱い」発言をかました加藤哲(近鉄)のごとき危険なコメントを発してしまったが、巨人ナインはここまで落ち込んだモチベーションをこの発言でどこまで持ち直せるのか。

 法大・広瀬、広島を正式に逆指名!
昨年の春季リーグで東京六大学野球史上(戦後)9人目の三冠王に輝き、シドニー五輪にも出場した法大の広瀬純外野手(21)が、この日、秋季リーグ最終戦で明大相手にサヨナラタイムリーを放つと、試合終了後に記者会見を開き、広島を正式に逆指名した。席上で広瀬は「自分の力が必要と熱心に誘ってくれた広島の話を聞き、お願いしますと言いました。広島は走攻守三拍子揃った選手が多いので、勉強出来る点も多い。特に打撃には思い切り力を入れたいです」とコメントを残した。これを受けた広島は広瀬を2位で指名する予定

 代理人制度、暫定導入! FA権再取得期間短縮で特例9選手が新たに追加公示!
この日、都内のホテルでプロ野球実行委員会が開かれた。労組日本プロ野球選手会側が要求していた代理人制度を今オフに限っての暫定措置として導入を認める事を12球団が合意。またFA権取得年限が10年から9年に短縮された1997年10月以前に権利を取得して行使した事で1年分損をしていた選手の権利再取得期間が特例として4年から3年に短縮される事が決定。これにより、再取得が来年となる筈だった桑田,破戒僧・清原,槙原(いずれも巨人),谷繁(横浜),山崎慎(広島),和田(阪神),伊東,中島(いずれも西武),田中幸(日本ハム)の9選手が今年FA権を得る事になり、コミッショナー事務局は23日にも追加公示する模様。特に、桑田はあわや日本シリーズ戦力外に追い込まれるなど、来季の戦力構想からも外れかねない状況に追い込まれており、FA権を行使しての移籍の可能性も考えられると見られており、去就が注目されている