球界トピックス

10月5日


千葉マリン:ロッテ14勝12敗
H  220001000  5
M  02203001×  8
勝:名手?川井4勝3敗
負:渡辺秀0勝2敗
S:小林雅11勝6敗11S
本:ハタハタ石井9、初芝19,20
 ハタハタ石井、3打点! 初芝、2打席連発! ロッテ、執念の胴上げ阻止!
マジック1とV2へ王手をかけて千葉マリンに乗り込んできたダイエーは初回、ロッテ先発・清水直に対して、先頭の柴原がレフト前ヒットで出塁すると、続く村松がカウント2−1と追い込まれた所でエンドランを敢行。村松は空振り三振となったものの、柴原は二盗を決めて、一死二塁と先制のチャンス。この日、DHで3番に入っていた吉永のファーストゴロで二死三塁となった所で、主砲・小久保がカウント0−3から高めのボール球を果敢に打って出ると、これが三塁線を抜けるタイムリー二塁打となり、柴原が先制のホームイン。更に、清水直の暴投で小久保が三進すると、松中がファールで粘った末に一塁線を破るタイムリー二塁打を放ち、2点目。その裏、ダイエー先発・斉藤和に対して、ロッテは先頭の諸積がセンター前ヒット。続く平井の所でエンドランを敢行するも、これがセンターライナーとなり、大きく飛び出した諸積は戻れずにゲッツー。続くフクーラは三振に倒れて、結局、この回、三人で攻撃終了。直後の2回、ダイエーは先頭の秋山が四球で出塁。続く本間の送りバントは一塁ライン上、ギリギリに止まる幸運な内野安打となると、鳥越がきっちり送って、一死二、三塁。ここで柴原のショートゴロを小坂が焦ってファンブルする痛恨のタイムリーエラーで、秋山がホームイン。更に、続く村松のセカンドゴロの間に本間が生還し、4点目をあげ、清水直はこの回限りで降板となった。その裏、ロッテは先頭のボーリックがセンターオーバーの二塁打を放つと、続くハタハタ石井がレフトポール際へ6月10日以来となる9号2ランを叩き込み、2点差。続く3回には先頭の小坂が右中間へ三塁打を放つと、続く諸積が一、二塁間を真っ二つに破るタイムリーを放ち、斉藤和をKO。代わった2番手・渡辺正は平井のピッチャー前のバントを素早く二塁へ転送するも、これが悪送球となって、無死一、三塁とピンチを広げると、フクーラのセカンドゴロゲッツー崩れの間に諸積が生還し、ついに同点。更に、ボーリックがレフト前へ弾き返し、一、二塁としたものの、ハタハタ石井のセカンド後方のフライを本間が好捕。更に、続く初芝の三塁線の痛烈なゴロを小久保がうまく捌いて、二者残塁。ダイエーは3回からマウンドに上がったロッテ2番手の名手?川井の前に5回までノーヒットと突如、打線が沈黙。一方、4回からマウンドに上がったダイエー3番手・渡辺秀に対して、ロッテは5回、二死からボーリックが二塁打を放つと、続くハタハタ石井がレフトオーバーのタイムリー二塁打を放ち、勝ち越しに成功。更に、続く初芝がレフトスタンドへ19号2ランを叩き込み、リードを3点と広げた。3点を追うダイエーは直後の6回、先頭の代打・大道がサードの頭を越える二塁打、続く小久保が三遊間を破って、無死一、三塁のチャンス。ここで松中がセンターフェンスギリギリまで飛ばす犠飛を打ち上げて、1点を返し、名手?川井をKO。更に、代わった竹清からJ.マッケンジーが三塁線を破る二塁打を放ち、一死二、三塁。ここで秋山がライトフライを打ち上げると、三塁走者・小久保は浅めの打球ながら果敢に本塁へ突入。しかし、ライト・フクーラのストライク返球の前にタッチアウトとなり、結局、1点止まり。その裏、ダイエーは最近、不調とは言え、「勝利を呼ぶ男」篠原を11日ぶりに投入。篠原は期待に応えて、6,7回と三者凡退に斬ってとる好投を展開。直後の8回、ダイエーはロッテ4番手・藤田に対して、先頭の大道がライト線へヒットを放つと、小久保の打球はライトへの痛烈なライナー。これをサブローがショートバウンドで捕球するも、ダイレクトキャッチの可能性を考え、スタートを切れなかった一塁走者・大道はセカンドでフォースアウト。続く松中がライトへ弾き返して、藤田をKOするも、代わった小林雅の前にJ.マッケンジーがショートゴロゲッツーに倒れて、結局、無得点。この時、西武の勝ちが決まり、この日の胴上げはダイエーが勝つ以外になくなった。その裏、ロッテはここまで踏ん張ってきた篠原に対して、先頭の初芝がレフトスタンドへ2打席連続となる20号ソロを叩き込み、ダメ押しとも言える8点目を追加。最後は小林雅が三者凡退に抑えて、ゲームセット。これでダイエーは対ロッテの負け越しが決まり、胴上げは6日以降に持ち越しとなった。

ナゴヤドーム:中日12勝12敗
C  1020000003  6
D  1000200000  3
勝:高橋5勝9敗4S 負:野口9勝10敗 S:紀藤3勝3敗4S 
本:キュラソ星人29、町田13
 キュラソ星人、トリプルスリーにリーチの29号弾!
広島は初回、キュラソ星人のタイムリーで先制。その裏、山崎のタイムリーで同点とされるも、3回、二死二塁からまたもキュラソ星人がトリプルスリー(3割30本30盗)へリーチをかける29号2ランを叩き込み、勝ち越しに成功。しかし、粘る中日は5回、福留が2点タイムリー二塁打を放ち、同点。試合は3−3の儘、延長に突入した。迎えた10回、広島は二死二塁から代打・野々垣のタイムリー三塁打で勝ち越すと、続く町田がレフトスタンドへ13号2ランを叩き込み、ダメ押し。最後は紀藤が三者三振締め括り、逃げ切った。紀藤は4セーブ目、3番手の高橋に幸運な5勝目がついた。

神宮:ヤクルト15勝11敗
T  000100000  1
S  21000000×  3
勝:石井一10勝9敗 負:吉野0勝4敗 S:高津0勝1敗27S 
 
 ペタジーニ、先制二塁打! 石井一、10勝目!
初回、ヤクルトは一死一、二塁からペタジーニがタイムリー二塁打を放って先制すると、更に、吉野の暴投で、この回2点。続く2回には、二死二塁から真中がセンター前にタイムリーを放ち、3点目。31回連続無失点を続けていたヤクルト先発石井一はこの日は毎回の様に得点圏に走者を背負う苦しい内容で4回、一死一、三塁から暴投で1点を許し、連続無失点は34回でストップ。その後も、7回まで毎回9安打を浴びながら、この1点だけで踏ん張り降板。後を継いだ宮出−高津がそれぞれ3人ずつで締めて、石井一に2年ぶりの10勝目を献上した。高津は27セーブ目をマーク。

GS神戸:オリックス11勝12敗2分
L  100110000  3
BW 000001000  1
勝:ミャオ6勝7敗 負:嘉勢1勝3敗 S:森5勝6敗23S
本:エセネオエセ松井22,23、アリアス25
 エセネオエセ松井、逆転Vへ望みを繋ぐ2連発!
奇跡の逆転優勝へ一縷の望みをかける西武は初回、エセネオエセ松井がレフトスタンド上段へ22号ソロを叩き込み、1点を先制。4回にはまたもエセネオエセ松井がライトスタンドへ自己初の2打席連続となる23号ソロを放ち、2点目。続く5回には二死二塁から玉野がセンターオーバーのタイムリー二塁打を放ち、1点を追加。3点を追うオリックスは6回、アリアスが25号ソロを叩き込み、2点差。西武は8回途中からデニー,橋本と繋ぎ、最後は森が3人で締め括り、逃げ切りに成功。逆転優勝へ辛うじて望みを繋いだ。森は23セーブ目、先発のミャオは8回途中まで1失点の好投で6勝目をマーク。

大阪ドーム:近鉄13勝14敗
F  012101011  7
Bu 000000100  1
勝:清水6勝9敗 負:アゴくら7勝9敗
本:ガッツ31
 アゴくら、4回KO! 近鉄、7連敗で最下位決定!
2回、日本ハムは二死三塁から野口のタイムリーで1点を先制。続く3回にはガッツが31号2ランを叩き込むと、4回にもガッツがタイムリーを放ち、4点目。更に、6回には一死一、二塁から片岡のタイムリーで5点目を追加。近鉄は7回、一死二塁から武藤がタイムリーで1点を返し、更に、一死満塁と一発が出れば同点のチャンスを作るも、吉岡がショートゴロゲッツーに倒れ、1点止まり。日本ハムは8回に中村のタイムリーエラー、9回にガッツのタイムリーで1点ずつ加え、試合を決定付けた。先発の清水は8月2日以来となる6勝目7連敗を喫した近鉄は33年ぶりとなる2年連続の最下位が決定した。

 ゴメス、今季限りでの退団決定!
この日、伊藤修球団代表はゴメスの今季限りでの退団が決定した事を明らかにした。先月27日に、既に帰国していたゴメスだが、代理人を通じて「子供の教育問題もあり、これ以上は日本球界でプレー出来ない」と国際電話があり、事情が事情だけに巨人への移籍もありえないとあって、球団側もこれを了承した格好となった。ゴメスの日本での通算成績は4年間で打率.294 118本 345打点と堂々たる数字だっただけに、この主砲が抜けるのは中日にとっては大きな痛手となるのは必至。V奪回へ向けて、ポスト・ゴメスの探索が急務となった。

 9月の月間MVP発表!
この日、9月の月間MVPが発表された。セ・リーグの投手部門は5勝をマークし、31回無失点を続けるなど、防御率も0.66と完璧な内容を見せた石井一(ヤクルト)が3年ぶり3度目の受賞。打者部門は.347 8本 27打点と来季残留を強烈にアピールしたロペス(広島)が初の受賞。一方・パ・リーグはいずれも五輪出場組の二人が受賞。投手部門は3戦3勝 防御率2.22と前半の不振を払拭する力投を展開したジョニー黒木(ロッテ)が初受賞。打者部門は僅か12試合ながら.413 8本 17打点の中村(近鉄)が5月に続いて今季2度目、通算3度目の受賞を果たした。