球界トピックス

9月3日



小山の速球が川相を左肘をスナイプ!

衝撃をうまく逃がす職人技の回避術!

精神的支柱の危機に弘田コーチも顔面蒼白

ナゴヤドーム:中日8勝17敗
G  008200000 10
D  000100000  1
勝:上原8勝6敗
負:バンチ10勝8敗
本:チュウ5、今夜の松井さん37、ゴメス21
 星野監督、地獄の殺人投球指令! 名手・川相、あわや骨折の危機!
前日、川相の芸術的犠打により、打線に繋がりを取り戻し、辛くも勝利を収めたにも拘わらず、江藤の3戦連発アーチにばかり夢中の茂雄はまたも名手・川相をベンチに幽閉する大暴挙に打って出た。この茂雄のやり口に試合前から重苦しいムードに包まれた巨人は中日先発・バンチの前に1.2回とノーヒット。一方、巨人先発・上原はまたも川相不在のマウンドを強いられる嫌がらせを受け、いきなり先頭の関川を歩かせる不安な立ち上がりとなったものの、ペース配分を無視して持ちうる全ての精神力を注ぎ込む力投で2回まで何とか無失点投球を展開。0−0で迎えた3回、先頭のチュウが四球で出ると、茂雄は犠打世界記録を狙う川相にあてつけるかの様に上原に犠打を指示するも、川相と比べ遙かにバント技術の劣る上原は打球を殺せず、チュウは二塁で封殺。しかし、ガッツな貴公子・仁志もヒットを放ち、一死一、二塁となった所で前日、左腕相手だからと安直な発想でスタメンから落とされる嫌がらせを受けた事で怒り心頭の清水がセンター前へタイムリーを放ち、1点を先制。送球の間に、走者がそれぞれ進み、二、三塁となった所で、マッスル千代の富士がセンター前へ2点タイムリー。更に、今夜の松井さんのヒットの後、破戒僧・清原がセンター前へタイムリー。続く江藤も三遊間を破り、6連打。ニックンは倒れて、二死となったものの、続くチュウが川相不在では一発に賭けるしかないとばかりに左中間スタンドへ5号グランドスラムを叩き込み、この回、大量8点のビッグイニングを形成。バンチはこの回限りで降板となった。更に、続く4回にはヒットの清水を二塁に置いて、今夜の松井さんが川相不在では一発に賭けるしかないとばかりにライトスタンド中段へ37号2ランを叩き込み、10点目。その裏、中日はこの3連戦、勝負どころでブレーキとなっていたゴメスが左中間スタンドへ意地の21号ソロを叩き込み、ようやく1点。川相不在の巨人打線は5回以降、チャンスらしいチャンスも掴めず、上原もゴメスの一発のみに抑えてはいたものの、初回から飛ばし過ぎとあって心身共に限界寸前で、巨人ナインはとても大量リードがあるとは思えない追い詰められた精神状態に陥っていた。流石にヤバいと察知した茂雄は7回裏から、ようやく名手・川相をセカンドの守備固めとして起用絶大なる安心感を誇る名手・川相がバックについた事で息を吹き返した上原はとても限界寸前だったとは思えない内容で中日打線を3人でピシャリと打ち取ると、直後の8回、一死一塁の場面で打席には名手・川相。大量のビハインドにぶち切れていた星野監督は、せめて巨人の精神的支柱である川相だけでも潰さなければ、と小山に対して地獄の殺人投球指令! 球界の至宝である川相に対してビーンボールをかますなど恐れ多いと思いながらも、逆らえば星野鉄拳制裁が待ち受けているとあっては従わざるをえなかった小山は内角目掛けて快速球を投じると、これが狙い通り川相の左肘を直撃! 持ち前の動態視力と反射神経で巧みに衝撃を逃がした事により、最悪の事態こそ免れたとは言え、激痛に顔を歪めていた川相だったが、恨み言一つ言わずに黙々と一塁へ駆け出す人間のでかさに小山は脱帽するのだった。かくして、星野監督の川相抹殺プロジェクトは失敗に終わったが、この計画遂行失敗に最も悔しがっていたのは企図した星野監督ではなく、傍観していた茂雄であった事は言うまでもないだろう。その裏からマウンドに上がった桑田も絶大なる安心感を誇る川相がバックにいるとあって、今までの不振が嘘の様に悠々と投げ込み、8回を軽く3人で退けると、9回も簡単に二死。最後は名手・川相の所へ打たせる頭脳的な投球を見せると、川相は和製オジーと称される軽快なフィールディングでこれを捌いて、ゲームセット。横浜が敗れた為、巨人のマジックは2つ減って、14となった。たまたま掴んだワンチャンスをたまたまモノにした後、一発攻勢がハマっただけに過ぎないにも拘わらず、結果として大勝してしまった事に有頂天の茂雄は、今後も川相幽閉策を徹底させるのは必至とあって、依然として、球団史上初の4年連続V逸の可能性を大きく残している


甲子園:阪神10勝14敗
YB 101000000  2
T  40000000×  4
勝:井川1勝1敗 負:ハマのチンピラ9勝5敗 S:遠山1勝0敗3S 
本:タラスコ15
 タラスコ、汚名返上の3ラン! 井川、今季初勝利!
横浜は初回、一死一、三塁から、ローズの平凡なライトフライをタラスコが落球し、1点を先制。その裏、阪神は二死一、二塁から悠久の若虎・桧山がセンター前へ同点タイムリー。更に、続くタラスコがバックスクリーンへタイムリーエラーの汚名返上となる15号3ランを叩き込み、勝ち越しに成功。横浜は3回、一死二、三塁からローズがタイムリーを放ち、なおも一、三塁のチャンスだったが、中根,多村と連続三振に倒れ、1点止まり。7回には一死から連続四球を選び、井川をKOするも、2番手・伊藤の前にローズがゲッツーに倒れ、無得点。8回から登板した遠山は2イニングを無安打に抑える好リリーフを見せて、阪神が逃げ切った。遠山は3セーブ目、井川は今季初勝利をマークした。

広島:広島11勝12敗
S  205000104 12
C  000130101  6
勝:石井弘3勝1敗 負:沢崎4勝3敗 S:山本1勝4敗1S 
本:岩村13、松本1、ロペス12、キムタク8
 沢崎、3回KO! 連日の投壊で対ヤクルト5連敗!
ヤクルトは初回、二死二、三塁から中井美穂の旦那・古田のタイムリー二塁打で2点を先制すると、3回にはペタジーニがタイムリー。更に、二死満塁から岩村が13号グランドスラムを叩き込み、この回、5点。7点を追う広島は4回、新井の押し出し四球で1点を返すと、続く5回には代打・松本のプロ初アーチ,ディアスのタイムリー二塁打等で3点差。その後、1点ずつ取り合って迎えた土壇場9回、ヤクルトは6長短打を集中して、4点を奪い、試合を決定付けた。8回からマウンドに上がっていた山本はその裏、キムタクに一発を浴びたものの、大量リードに守られ、今季初セーブ。4番手の石井弘に3勝目がついた。敗れた広島は対ヤクルト5連敗で今季最多の借金8となった。 

西武吹き抜けドーム:西武13勝13敗
Bu 200030111  8
L  000000300  3
勝:エルビラ5勝6敗 負:霊感投手・松坂12勝6敗1S
本:水口3、中村32、ローズ19、礒部4
 一発攻勢で松坂粉砕! 首位西武を3タテ!
初の中4日での先発となった霊感投手・松坂に対して、近鉄は初回、一死から水口が左中間スタンドへ先制3号ソロを放つと、続く中村もバックスクリーン右へ32号ソロを叩き込み、この回、2点。5回には先頭のローズがレフトスタンドへ19号ソロを叩き込むと、松坂のタイムリーエラー,水口の押し出し四球で5点目をあげ、松坂はこれでKO。更に、7回には谷中の暴投で6点目。近鉄先発・エルビラの前に5回まで無安打に抑えられていた西武は7回、二死二塁からウメさん,代打・ポール,代打・河田のタイムリーで3点差。しかし、直後の8回、近鉄は礒部に4号ソロが飛び出すと、9回には中村のタイムリーでダメ押し。これで近鉄は対西武5連勝。一方、西武は今季初の4連敗となった。

福岡ドーム:ダイエー15勝8敗
BW 000001400  5
H  02420030× 11
勝:斉藤和4勝1敗 負:カルロス5勝4敗1S
本:小久保26、松中30,31、大道1、藤井17、日高4、J.マッケンジー6
 松中、2発6打点! 3連勝で首位に0差!
ダイエーは2回、先頭の小久保が先制26号ソロ。更に、一死二、三塁から本間が犠飛を打ち上げ、この回、2点。続く3回には一死から3連続四球で満塁とすると、松中がライトスタンドへ30号グランドスラムを叩き込み、4点を追加。更に、4回には大道が今季1号となる2ランを放ち、8点目。オリックスは6回、藤井の17号ソロで1点を返すと、7回には日高の4号ソロ,松元の2点タイムリー二塁打で3点を追加し、ダイエー先発・斉藤和をKO。更に、代わった篠原から谷が詰まりながらもセンター前に落とすタイムリーを放ち、一気に3点差。しかし、その裏、ダイエーは松中,J.マッケンジーの連続アーチで突き放し、試合を決定付け、首位西武に0差と迫った。斉藤和は4勝目をマーク。

東京ドーム:日本ハム17勝5敗1分
M  021100010  5
F  04100210×  8
勝:立石8勝4敗 負:清水直3勝5敗 S:ミラバル1勝3敗17S
本:ボーリック24、田中幸13、片岡19、トム32
 片岡、決勝2点タイムリー! 立石、8勝目!
2回、ロッテは一死一、二塁から小坂のタイムリーで先制すると、更に、サブローの犠飛で、この回、2点。その裏、日本ハムは奈良原のタイムリーで1点を返すと、更に、一死満塁からガッツが押し出し四球を選び、同点。更に、続く片岡がライト前に2点タイムリーを放ち、勝ち越し。直後の3回、ボーリックに24号ソロを浴びるも、その裏、田中幸の13号ソロ。直後の4回、ロッテはボーリックの併殺崩れの間に1点を返し、再び1点差。4−5の儘、迎えた6回、日本ハムは片岡が右中間スタンドへ19号2ランを叩き込むと、7回にはトムが32号ソロを放ち、8点目。粘るロッテは直後の8回、佐藤のタイムリーで3点差としたものの、反撃もここまで。最後は日本ハム守護神・ミラバルの前に三者凡退に終わり、ゲームセット。ミラバルに17セーブ目、3番手の立石に8勝目がついた。