球界トピックス

9月1日


ナゴヤドーム:中日8勝15敗
G  000014153 14
D  001000050  6
勝:カリメロ12勝4敗
負:野口6勝9敗
本:村田善3、江藤27、今夜の松井さん36、山崎16、チュウ4
 連夜の一発攻勢でマジック17点灯! カリメロ、ハーラートップの12勝目!
前日、川相をフル欠場に追い込んだ影響から極度の一発依存症を露呈しながらも、結果として勝ってしまった事で調子に乗った茂雄は、勝てばマジック点灯となるこの大事な一戦においても、名手・川相をベンチに幽閉する大暴挙に打って出た。更に、またしてもマッスル千代の富士を3番に置いて左を3枚並べる事により、左の岩瀬をこの上なく有効的に投入されてしまう状況を意図的に作り、清水にいつ代打を出されるやもしれないと言ういらぬプレッシャーを与えるあくなき嫌がらせのラッシュこの茂雄のやり口に試合前から重苦しいムードに包まれた巨人先発・カリメロは川相不在のバックはアテにはならないとばかりにいきなり二者連続三振を奪うなど、初回からペース配分を無視した全力投球モードを展開。中日先発・野口の前に1,2回と無安打に抑えられていた巨人は3回、先頭の村田善がライト前にチーム初安打で出塁。ここで茂雄は犠打世界記録を狙う川相にあてつけるがごとくカリメロに犠打の指示を送るも、川相と比べて遙かに犠打技術の劣るカリメロは打球を殺せず、村田善は二塁で封殺される有様。投手のカリメロを塁上に残してしまうと言う最悪の状況を作った儘、ガッツな貴公子・仁志,清水とあえなく凡退し、結局、この回も無得点。その裏、塁上に残っていた事でリズムを崩したカリメロに対して、中日は先頭の中村がヒットで出塁すると、巨人とは違い、野口がきっちりと犠打を決めて、一死二塁。ここで李ボンジョムが詰まりながらもレフト前に運ぶタイムリーを放ち、1点を先制。4回にはクリーンナップを三者三振に斬ってとるなど快調な投球を続けていた野口だったが、巨人は5回、二死から村田善が川相不在では一発に賭けるしかないとばかりにレフトスタンドへ3号ソロを叩き込み、ようやく同点。続く6回には二死走者なしからマッスル千代の富士がライト線へ二塁打。ここで今夜の松井さんが川相不在では一発に賭けるしかないとばかりに激振。打球はスタンドには届かなかったものの、左中間を破るタイムリー二塁打となり、マッスル千代の富士が勝ち越しのホームイン。更に、続く破戒僧・清原が川相不在では一発に賭けるしかないとばかりに激振。打球はスタンドには届かなかったものの、ライトオーバーのタイムリー二塁打となると、続く江藤も川相不在では一発に賭けるしかないとばかりにレフトスタンドへ2試合連続となる27号2ランを叩き込み、この回、一気に4点を追加。川相不在では何点あっても足りないとばかりに攻撃の手を緩めない巨人は、続く7回には中日2番手・正津から、先頭の村田善が四球を選ぶと、カリメロが今度は犠打を決めて、一死二塁。ここで仁志が左中間へタイムリー二塁打を放ち、6点目。更に、8回には中日3番手・朝倉に対して、今夜の松井さんが川相不在では一発に賭けるしかないとばかりに左中間スタンドへ2試合連続となる36号2ランを叩き込むと、破戒僧・清原,江藤の連打の後、ニックンが歩いて、無死満塁。ここで茂雄はこの日、大活躍の村田善に代えて、名手・川相…ではなくソーサ元木を投入する嫌がらせを敢行。ソーサ元木は川相を差し置いて出ている以上、あっさり凡退する訳にはいかないとばかりにセンター前にタイムリー。更に、ここで茂雄はカリメロを引っ込め、名手・川相…ではなくマルちゃんを投入するあくなき嫌がらせを敢行。マルちゃんは川相を差し置いて出ている以上、あっさり凡退する訳にはいかないとばかりにライト前に2点タイムリーを放ち、朝倉をKO。代わった4番手・宮越から、一死後、清水が死球を食らって満塁とすると、マッスル千代の富士がライトへ犠飛を打ち上げて、この回、5点を追加。その裏から、マウンドに上がった巨人2番手・野村だったが、いかに大量リードがあるとは言え、川相不在とあっては不安感が拭いきれないのかオドオドした様子。これに対して、何とか意地を見せたい中日は先頭の吉原がヒットで出ると、李ボンジョムが捨て身の死球を食らって退場。この李ボンジョムの決死のプレーを見て意気に感じたか、井端,ホビーと連続タイムリー。何とか二死を取った所で、代えるべきはショートであってピッチャーではない事にまだ気付かない茂雄は野村から木村にスイッチするも、木村もまたピンチに川相不在とあって不安感一杯。これに対して、山崎がレフトスタンドへ16号3ランを叩き込み、一気に5点差まで詰め寄った。やはり、川相不在では何が起こるか分からないと焦る巨人は直後の9回、二死一、二塁とすると、チュウが川相不在では一発に賭けるしかないとばかりに左中間スタンドへ2試合連続となる4号3ランを放ち、ダメ押し。ここで茂雄はマジック点灯の試合に川相をフル欠場させては暴動が起こると察知したか、ようやく名手・川相を投入するも、川相は長きに渡る幽閉生活により試合勘を失っていたのか、無念のショートゴロ。しかし、川相はその裏から、江藤に代わってサードの守備固めにつくと、5番手・南は絶大なる安心感を誇る川相がいるとあって伸び伸びとしたピッチングで中日打線を無難に退けて、ゲームセット。この瞬間、中日の自力優勝が消滅し、巨人に4年ぶりとなるマジック17が点灯。また、先発・カリメロにハーラー単独トップとなる12勝目がついた。マジックがついたとは言え、極度の一発依存症が露呈する大雑把な試合内容は相変わらずで、川相不在の危険性を感じさせたが一発攻勢による大勝でマジックがついてしまった事に有頂天の茂雄はそんな事は全く眼中にない様子で、今後も川相幽閉策を徹底させるのは必至とあって、依然として、球団史上初の4年連続V逸の可能性を大きく残している

甲子園:阪神9勝13敗
YB 030000013  7
T  000000000  0
勝:偽サムライ阿波野1勝0敗 負:星野伸4勝10敗 
本:鈴木なおのり12
 ゲーリー川村、負傷退場も5人で完封リレー!
横浜は2回、一死一、二塁からハマの大馬人・駒田が左中間を破るタイムリー二塁打を放ち、1点を先制。更に、相川のタイムリー,星野伸のワイルドピッチで、この回、3点。8回には鈴木なおのりがバックスクリーンへ12号ソロを叩き込み、4点目。続く9回にも、一死二、三塁から石井タクローが2点タイムリーを放つと、更に、二死一、二塁となった所でローズにもタイムリーが飛び出し、この回、ダメ押しの3点を追加。投げては先発のゲーリー川村が4回に新庄の打球を左腕に食らって退場するアクシデントとなったものの、その後は小刻みな継投を展開して、完封リレーを達成。2番手の偽サムライ阿波野に今季初勝利がついた。

福岡ドーム:ダイエー13勝8敗
BW 101000000  2
H  00000120×  3
勝:ラジオ6勝6敗 負:嘉勢0勝1敗 S:ペドラザ1勝3敗28S
本:ハイツ田口7、鳥越4
 鳥越、逆転4号2ラン! ダイエー、連敗ストップ!
オリックスは初回、藤井の犠飛で先制すると、3回にはハイツ田口の7号ソロで2点目。6回、オリックスはここまで2安打と抑えていた加藤から、嘉勢にスイッチする謎の継投を展開するも、これが裏目。ダイエーは二死二塁から松中がタイムリーを放ち、1点差とすると、続く7回には一死二塁鳥越がレフトスタンドへ38試合ぶりとなる4号2ランを叩き込み、逆転に成功。こうなると、8回からは吉田、9回からは守護神・ペドラザと繋ぐ必勝リレーを展開し、この1点を守りきった。ダイエーの連敗は5でストップとなり、再び2位に浮上ペドラザに28セーブ目、先発・ラジオに6月10日以来の6勝目がついた。一方、敗れた嘉勢はプロ初黒星

西武吹き抜けドーム:西武13勝11敗
Bu 000100013  5
L  000020200  4
勝:香田4勝1敗 負:森4勝6敗21S S:大塚1勝1敗20S
本:中村31大村3
 土壇場9回、大村、起死回生の逆転3ラン!
0−0で迎えた4回、近鉄は一死一、三塁から武藤がセンターへ犠飛を打ち上げ、1点を先制。西武は5回、一死二、三塁から中島が2ランスクイズを決めて、逆転に成功。更に、7回には二死二、三塁からまたも中島が2点タイムリー二塁打を放ち、4点目。しかし、粘る近鉄は8回、中村が31号ソロを叩き込み、2点差。土壇場9回、先発のオツから守護神・森を投入して逃げ切りを図る西武に対して、近鉄は二死二、三塁とチャンスを作ると、大村がライトスタンドへ3号3ランを叩き込み、逆転に成功。その裏は、守護神・大塚が3人で締め括り、ゲームセット。大塚は20セーブ目、4番手の香田に4勝目がついた。

 中日、7年ぶりのウエスタン制覇!
一軍が巨人のマジック点灯をむざむざ許してしまったこの日、皮肉にも二軍がウエスタン・リーグの7年ぶり12度目の制覇を果たした。マジック1で臨んだこの日の近鉄戦、5−4で迎えた土壇場9回裏に1点を返し、延長に持ち込むと、10回裏、先頭打者の藤井がレフトスタンドへ5号ソロを叩き込み、劇的なサヨナラ勝ちで優勝を飾った。