球界トピックス
8月17日
第82回全国高校野球選手権:鳥羽1−2横浜 光星学院4−3九州学院 日大豊山2−6東海大浦安 育英12−2那覇
![]() 闘志剥き出しで打席に立つ川相 |
![]() とことん食らい付く執念の打棒 |
![]() 吉村氏も絶賛のベテランの味 |
![]() 大矢氏も驚嘆のしぶとい粘り |
![]() ついに8球目をとらえる |
![]() 会心の打球を目で追う川相 |
![]() 右中間へ職人技のヒット! |
![]() ライトスタンドも川相の打棒に大喝采 |
![]() 掛布氏も川相の分析力を高く評価 |
東京ドーム:巨人15勝7敗
T 000101100 3
G 00000004× 4
勝:南1勝0敗1S
負:ハンセル5勝4敗
S:桑田5勝6敗4S
本:タラスコ10、清水9、江藤24
名手・川相、執念の粘り腰炸裂! 大逆転劇を呼ぶ職人技のヒット!
前日、崩れかけた前略・三沢興一を窮地から救い、今季初白星をもたらした名手・川相だったが、完全無策の野放し野球を炸裂させて、大勝してしまう不遇な展開となった事で図に乗った茂雄は目に見えない川相の活躍に気付かないのか、気付かないふりをしているだけなのか、またもや名手・川相をベンチに幽閉する大暴挙に打って出た。この茂雄のやり口に試合前から重苦しいムードに包まれた巨人先発・カリメロは川相不在と言う苦しい状況の中、初回から飛ばしに飛ばす全力投球モードで何とか3回まで1安打無失点と踏ん張ってきたものの、迎えた4回、二死から新庄にヒットを許すと、続く大豊にセンターオーバーのタイムリーを浴びて、先制点を献上。川相不在で粘りに欠ける巨人打線は阪神先発・ハンセルの前に4回までノーヒットと沈黙。すると茂雄は5回裏の攻撃前にハンセルに不正投球疑惑のイチャモンをつけて、リズムを狂わせようと言う姑息な手段に打って出ると、これが功を奏したか、先頭の破戒僧・清原がセンター前に弾き返すチーム初安打。しかし、この茂雄のやり口に怒り心頭のハンセルは、村田善の背中にぶち当てるおまけつきで、後続を断ち切って、結局、この回も無得点。この茂雄の姑息な手段が阪神に火をつけたか、直後の6回、タラスコがライトスタンドギリギリに飛び込む10号ソロを放ち、2点目を追加。続く7回には、3本のヒットで二死満塁とすると、ミスタースナイパー坪井がライト前にタイムリーを放ち、3点目。その裏、巨人は先頭の破戒僧・清原が四球で出たものの、マッスル千代の富士,ニックンとあえなく凡退。この期に及んで茂雄は名手・川相…ではなくヒットマン後藤を投入する嫌がらせを敢行。ヒットマン後藤は空振り三振に倒れて、結局、無得点に終わったが、川相をベンチに追いやる事が最大の任務であるヒットマン後藤の結果などどうでもいい茂雄はベンチで歯痒い様子の川相の姿にご満悦。しかし、続く8回、流石に嫌がらせをしている場合ではないと気付いたか、茂雄は渋々ながらも、ついに名手・川相を代打で投入。川相はきわどい球を執拗に食らい付いてカットする本領発揮のバッティングを展開! この執念の粘りを見た吉村禎章氏は「川相は毎試合出ていれば、元々、こういう粘りも普通に出来るんでしょうけどね。今年の様に何打席も立てる状況ではない中で、こういう粘り強いバッティングが出来ると言うのは、やはりベテランの持ち味ですね」と大絶賛すると同時に、暗に川相を毎試合使うべきだと茂雄の幽閉策を批判するナイス解説! 粘りに粘った8球目、川相は右中間へおっつける職人技のヒットで出塁! 続くガッツな貴公子・仁志は川相の作ったチャンスを無駄には出来ないとばかりにショートへの内野安打で出塁すると、清水が川相の作ったチャンスを無駄には出来ないとばかりにライトスタンドへ2試合連続の9号3ランを叩き込み、一気に同点! 更に、続く江藤が川相の作ったいい流れを無駄には出来ないとばかりにレフトスタンドへ24号ソロを叩き込み、勝ち越しに成功! 土壇場9回、清水や江藤の一発に夢中の茂雄と違い、真の殊勲者が名手・川相の粘りにある事を分かっている桑田は川相と硬い握手を交わしてマウンドに上がると、川相が呼び込んだリードを奪い返される訳にはいかないとばかりに気迫を前面に出した投球で、1点差を守りきった。2番手の南は今季初勝利。掛布雅之氏は「主役は清水君,江藤君なんですが、この2本のホームランを打てたのは、川相君がやった野球のおかげなんです。川相君はハンセル−矢野の投球パターンをここまでベンチで研究して、相手のバッテリーが嫌がる、また自分の特徴を生かす、そういうバッティングをやろうじゃないかと…。そして、粘って粘ってライト前に落とす。これが相手バッテリーのリズムを崩す訳ですよ。これが仁志君のヒットを呼び、清水君,江藤君のホームランを呼んだ訳です」と川相が大逆転劇を呼び起こしたと高く評価。また大矢明彦氏は「今日のゲームのポイントは川相選手。粘って粘って、何とか塁に出ようと…。なかなかこういうゲームでこうやって粘ってくれる人っていないんですよ。それでライト前ヒット。このワンチャンスのきっかけを作って、勝利に導いたと思うんですよ。地味だったけど、いい働きだったと思います」と川相の粘りを大絶賛! 解説陣が揃って絶賛した川相の渋い活躍で6連勝を果たした巨人だが、茂雄は清水や江藤の一発にご満悦で、その2本のアーチを呼び込んだのが川相の粘りにあるなどとは気付く筈もなく、今後も川相幽閉策を徹底させるのは必至とあって、球団史上初の4年連続V逸の陰が徐々に忍び寄ってきている。尚、この日、カリメロは5回に先頭の塩谷を打ち取った所で、史上41人目となる2500投球回を達成した。
|
広島:広島10勝11敗 |
千葉マリン:ロッテ4勝16敗1分 |
|
西武吹き抜けドーム:西武12勝8敗 |
福岡ドーム:ダイエー12勝8敗 |