球界トピックス

7月23日


オールスターゲーム/GS神戸:全パ68勝57敗7分
全セ 301010070 12
全パ 000000004  4
全セ…○織田裕二(T)−遠山(T)−バンチ(D)−岩瀬(D)−ギャラード(D)
全パ…●霊感投手・松坂(L)−前川(Bu)−戎(BW)−小林雅(M)−森(L)
本:今夜の松井さん(G)
 今夜の松井さん、代打で4年連続アーチ! 山崎、3安打2打点でMVP!
ただでさえ茂雄の陰謀と背番号を変えた為に大量発生した死票の影響による名手・川相(巨人)の不在で盛り上がりに欠けるオールスターだが、今夜の松井さん(巨人)が前日の第4打席で2年連続オールスターでの脇腹痛を訴えてスタメン落ちすると言う最悪の事態が発生。松井さん抜きとなった全セは初回、全パ先発の霊感投手・松坂(西武)相手に先頭のミスタースナイパー・坪井(阪神)がライト前に弾き返すと、続く立浪(中日)が歩いて、無死一、二塁。一死後、第1戦のMVP男・ペタジーニ(ヤクルト)はファーストゴロでゲッツーと思いきや、これを片岡(日本ハム)が前に弾いて、一塁をアウトにするのが精一杯まさかデビュー戦で大袈裟な空振り三振に取った話を未だに言われ続ける事を逆恨みしての嫌がらせでは!?と猜疑心に駆られて不安に陥った松坂は、山崎(中日)にライト前へ2点タイムリーを浴びて、先制点を献上すると、更に、続くマッスル千代の富士(巨人)にもライト前へタイムリーを浴びて、この回、3失点。その裏、全パは全セ先発・織田裕二(阪神)に対して、先頭の鈴木(オリックス)がライト線へオールスター新記録の10試合連続安打となる二塁打を放ったものの、後続が倒れて、無得点。松坂は初回に3点を失った為か上限規定の3回を待たずして、2回で降板。松坂に代わってマウンドに上がったのは、パ・リーグ逆ハーラーダービートップを走る前川(近鉄)。これに対して、全セは一死から山崎,マッスル千代の富士,キムタク(広島)の3連打で満塁のチャンス。ここで谷繁(横浜)はサードゴロでゲッツーと思いきや、中村(近鉄)がこれをジャッグルし、一塁をアウトにするのが精一杯で、またもや守備のミスが失点に繋がると言う寒い展開。その裏、二死走者なしで鈴木を迎えた所で、星野監督は自軍の山崎のMVP受賞を阻む可能性もあると危惧したのか、はたまた単に演出に懲りたいだけなのか、3回無失点まであと一人にも拘わらず、織田裕二を引っ込めて、松井さん殺しの遠山(阪神)を投入したものの、難なくレフト前に弾き返されて、鈴木殺しに失敗。しかし、遠山は続くエセネオエセ松井(西武)を打ち取って、無得点で切り抜けた。全セは5回、山崎がこの日、3本目のヒットで出ると、一死後、キムタクがレフト線に二塁打。ここで谷繁はライトフライを打ち上げると、山崎がタッチアップで本塁へ突入。タイミングはアウトだったが、オールスターと言う事でダイレクト送球を見せつけようと企んだ鈴木の送球は力み過ぎた分、高く浮いてしまい、日高(オリックス)がジャンプして捕球する隙をついて、うまくタッチをかわした山崎は5点目のホームイン。全パは6回から川越(オリックス)の補充選手として選出された戎(オリックス)を投入。僅か3勝ながら、川越と同じオリックスと言うだけで選ばれたと酷評された戎だったが、2イニングを3三振パーフェクトに抑える堂々の投球を展開。8回からマウンドに上がった小林雅(ロッテ)に対して、全セは破戒僧・清原(巨人)を代打に投入。清原は一、二塁間へ弾き返し、お祭り男の本領を発揮すると、続く谷繁のセカンドゴロを大島(オリックス)が二塁へ悪送球(記録は内野安打)し、一、二塁。ニックン(巨人)のファーストゴロで一死二、三塁となった後、ミスタースナイパー・坪井が右中間を破るタイムリー二塁打を放ち、2点を追加。ここでようやく登場した今夜の松井さんは川相不在では一発に賭けるしかないとばかりにライトスタンドへ4年連続となる豪快な2ラン! 更に、全セは松井さんの一発に度肝を抜かれ、気落ちした小林雅に対して、新庄(阪神),ペタジーニ,代打・中井美穂の旦那・古田(ヤクルト),キュラソ星人(広島),清原の代走で出ていたガッツな貴公子・仁志(巨人)とオールスタータイ記録となる7連打を浴びせて、この回、大量7点。星野監督は後半戦に影響が出ない様に第2戦までに中日投手陣を使いきってしまおうと画策し、バンチ−岩瀬と繋いだ後、9回からはギャラードを投入。8回まで鈴木以外はノーヒットと完璧に抑えられていた全パだったが、先頭の鈴木がオールスタータイ記録となるこの日4本目のヒットを放つと、続く小坂(ロッテ)が歩いて、一、二塁。ここで鈴木,小坂がダブルスチールを決めると、小久保(ダイエー)が三遊間を破る意地の2点タイムリー。更に、一死後、秋山(ダイエー)がヒット,ガッツ(日本ハム)が四球を選んで、満塁となった所で、大島のタイムリー,フクーラ(ロッテ)の押し出し四球で、この回、4点目。ここで同僚のゴメス(中日)が伝令としてマウンドへ登場。ダブられなければ、打者一巡で再び鈴木に回り、オールスター新記録の1試合5安打がかかると言う場面だったが、ゴメスの一言で落ち着きを取り戻したギャラードの前に、野口(日本ハム)はよりによってピッチャーゴロのホームゲッツーと言う最悪の展開でゲームセットとなり、鈴木の新記録挑戦は断たれてしまった。オールスター新となる18安打を放った全セは連勝記録を更に7へと更新。尚、MVPは星野監督の陰謀により織田裕二を候補から陥落させた事が功を奏して先制タイムリーを含む3安打を放った山崎が受賞し、200万円をゲットした。