球界トピックス

6月8日



眼光鋭く打席に入る名手・川相

織田裕二のフォークを会心の一打

川相の打棒に呆然の織田裕二(右端)

東京ドーム:巨人6勝6敗
T  003200010  6
G  000020120  5
勝:織田裕二6勝3敗
負:桑田2勝4敗
S:葛西1勝2敗4S
本:新庄12、ガッツな貴公子・仁志9
 名手・川相、会心の一打で織田裕二をKO!
江藤が足のハリを訴え、スタメン落ちとなった事で、前日、あわや逆転負けのピンチを救った名手・川相の出番と思いきや、茂雄はサードにはソーサ元木、ショートにはニックンを起用し、名手・川相をベンチに幽閉する嫌がらせを敢行し、重苦しいムードに包まれた巨人。1回表、先頭のミスタースナイパー・坪井の当たりはセカンドゴロとなったが、これを川相不在で守備のリズムを崩している上に、阪神先発・織田裕二に対して、今季ノーヒットに抑え込まれているニックンに1番の座を奪われてモチベーションが下がっているガッツな貴公子・仁志が一塁へ悪送球。続く平尾の送りバントを川相不在で守備のリズムを崩している桑田が握り損ねて投げられず、オールセーフ。ハートキーが送って、一死二、三塁と、川相不在の弊害が早くも露呈する大ピンチとなったが、新庄のサードゴロで坪井は本塁憤死。続く大豊も何とか打ち取って、スリーアウトチェンジ。その裏、巨人は日本一出塁率の低い1番打者・ニックンがあっさり凡退したものの、久々に2番スタメンとなった清水は内野安打で出塁。しかし、ここで3番の器ではないにも拘わらず、考えなしの茂雄によって、単純に江藤の穴埋めとして、その儘3番に入れられたソーサ元木はショートゴロゲッツーに倒れる最悪の展開川相不在の影響で不安感一杯の桑田は、2回にも二死一、二塁とピンチを迎え、辛うじて切り抜けたものの、続く3回にも先頭の平尾の打球をソーサ元木がグラブに当てながら、後ろに逸らしてしまい(記録はヒット)、無死一塁のピンチ。ハートキーを打ち取り、一死としたものの、新庄にレフトポール際へ12号2ランを叩き込まれ、先制の2点を献上。更に、二死後、矢野,根本と連打を浴びると、田中シュータの三塁線の打球をソーサ元木がまたもや緩慢な動きで後ろへ逸らし(記録はヒット)、この回、3失点。続く4回、代えるべきはピッチャーではなくショートだと言う事に全く気付かない茂雄は、桑田から前略・三沢興一にスイッチするも、川相不在で不安感一杯の三沢は、坪井,平尾と連打を浴びると、ハートキーには死球を食らわせてしまい、無死満塁の大ピンチ。ここでまたも新庄にタイムリーを許すと、大豊にはセンターへ犠飛を打ち上げられ、5点目を献上。5点を追う巨人は、5回、一死からマッスル千代の富士がヒットで出ると、インケツ続きのニックンに1番の座を奪われた仁志が川相不在では一発に賭けるしかないとばかりに右中間スタンドへ怒りの9号2ラン! 7回には、二死一塁から、代打・江藤がタイムリー二塁打を放ち、1点差と詰め寄ると、序盤から斉藤宜,ヒットマン後藤と左の代打を使い果たしてしまった事により、茂雄は渋々ながら、名手・川相を投入。川相はファールで粘った末、フォークを見事にとらえて会心のセンター前ヒットを放ち、織田裕二をKO! しかし、代わった伊藤に対して、インケツ1番のニックンはあえなく空振り三振に倒れ、二者残塁! 直後の8回、茂雄は右打者が続くにも拘わらず、またも左の河本組長を投入する謎の継投を展開。以前もこういう状況で理不尽な投入を強いられ失敗したトラウマが残る河本組長は先頭の平尾にレフト線へ二塁打を浴びると、ハートキーの犠打を三塁へ悪送球。ここで平尾と交錯したソーサ元木に対して、インプレーにも拘わらず、伊原コーチが諸手突きをかました上、平尾に対しても本塁方向へと押しやる接触行為をかましたものの、ソーサ元木に一方的な走塁妨害が宣告され、平尾はホームイン。その裏、ノムさんは厄介な清水をベンチへ葬り去る為、伊藤から左腕・吉野にスイッチ。茂雄はまんまとノムさんの誘いにハマり、清水に対して代打・田辺を送る嫌がらせを敢行し、その田辺はあっさり凡退。ここでノムさんは、すかさず中込尊師にスイッチするも、ソーサ元木はセンター前に弾き返して、一死一塁。今夜の松井さんを迎えた所で、ノムさんは切り札・遠山を投入。遠山に対して、昨年から15打数ノーヒットと抑え込まれてきた松井さんだったが、詰まりながらもセンター前に弾き返すヒット! マルちゃんを迎えた所でノムさんは、この回だけで4人目となる葛西を投入し、遠山を(掛布氏曰く)フォワストへ回す十八番リレーを敢行。マルちゃんがその遠山への小フライに倒れ、マッスル千代の富士を迎えた所で、葛西が(掛布氏曰く)フォワストへ回り、遠山が再びマウンドへ。しかし、マッスル千代の富士はセンター前へ会心のタイムリーを放ち、2点差! 右の仁志を迎えた所で、葛西が(掛布氏曰く)フォワストから再びマウンドに戻ったものの、ルール上、この回の遠山再投入が出来ないとあって、遠山はついにベンチへ降板。必勝リレーが初めて崩された事で動揺冷めやらぬ葛西に対して、インケツ続きのニックンに1番の座を奪われた仁志が三遊間を破る怒りのタイムリーを放ち、ついに1点差! しかし、9回、葛西が踏ん張り、二死と追い込まれた巨人は、最後の打者が清水をベンチへ隔離させるべくノムさんが仕掛けた策により投入された田辺と言う皮肉な展開でゲームセットとなり、あと一歩及ばず、首位転落。尚、前日、再三打席を外す外道な遅延行為をかました和田に向かって、威嚇投球をかましたメイに対して、セ・リーグ高原会長は品位を欠いた投球として、10日間の出場停止及び50万円の制裁金処分を、阪神に対しては故意の遅延行為として厳重注意処分を、審判団には適切な処置を施さなかったとして厳重戒告処分を下した。この裁定にエモやんは「こんな事で目くじら立てるなんて、会長さんはどうかしてる」と全国放送の「プロ野球ニュース」で高原会長に反旗を翻す爆弾発言。茂雄も「裁定には従うが、当日、審判から何の処分もなかったにも拘わらず、事情聴取もない儘に突如、こういう裁定が下される経緯には納得出来ない」とコメントを残し、巨人は高原会長に対して質問書を提出する事を決定。また、当のメイは「中日の連中はアンパイアの肋骨を折ったのに、どうして自分より軽い処分(一番重かった大西でも、10日間の出場停止と制裁金20万円)なんだ!?」とドミンゴとまるで同じ言い分で不満を露わにし、ロッテのウォーレンも「あんな子供じみた事(打席を外しまくるジラし殺法)をされたら、俺だって同じ様な事をやっている。もしくは後でぶつけるかどちらかだ。ノムラがイライラさせる為にやらせたんだろう。そんなのはベースボールじゃない!」とノムさんを徹底批判し、メイの行動を正当なものとして擁護! ともあれ、メイが登録抹消となった事により、一軍昇格へ絶好のチャンスが訪れたドミンゴは、この日、イースタンでのヤクルト戦に登板したものの、よりによってこんな時に二軍にいた池山に一発を叩き込まれるなど、4回を6安打4失点と散々な内容。ドミンゴ本人は「打たれた事は気にしていない。感触は悪くなかった」と虚勢を張ったが、宮田コーチは「あの内容では上で使えない。M.C.チョンもいるしね」と語り、昇格を保留する構えで、15日にも再登板させる予定。 


横浜:横浜4勝6敗
C  100400003  8
YB 000000001  1
勝:ミンチー姉さん6勝4敗 負:ゲーリー川村3勝4敗 
本:ロペス4
 ベイキラー・ミンチー姉さん、本領発揮の6勝目!
広島は初回、キュラソ星人のタイムリー二塁打で先制。4回には雨の影響か制球が定まらない横浜先発・ゲーリー川村から連続四球を選ぶと、ロペス,求道者・前田,野村が3連続タイムリー。更に、ワイルドピッチで、5点目を追加し、ゲーリー川村をKO。9回には二死一、二塁からロペスがレフトスタンドへ4号3ランを叩き込み、ダメ押し。対横浜3戦3勝、僅か1失点と相性のいい広島先発・ミンチー姉さんは雨の中、落ち着いた投球で、前日、大爆発のマシンガン打線を翻弄し、8回を6安打無四球無失点の好投で6勝目をマークした。

神宮:ヤクルト3勝6敗
D  100020121  7
S  021000001  4
勝:鈴木平1勝1敗 負:五十嵐6勝2敗1S 
本:井端1、関川2、ゴメス9、佐藤7
 レモン先生、悪夢の緊急降板! 中日、今季初の単独首位!
初回、井端のプロ初アーチで先制されたヤクルトは、2回、レモン先生の来日初安打となる2点タイムリー二塁打で逆転。続く3回には中井美穂の旦那・古田のタイムリーで1点を追加。しかし、4回途中でレモン先生が右足内転筋を痛めて降板するアクシデント。緊急登板となった宮出に対して、中日は5回、李ボンジョムの2点タイムリーで同点とすると、7回には立浪が勝ち越しタイムリー。更に8回には関川の2号2ラン、9回にはゴメスの9号ソロで加点し、ダメを押した。これで4連勝を飾った中日は今季初の単独首位に浮上した。

千葉マリン:ロッテ1勝9敗1分
F  014000030  8
M  000000101  2
勝:伊藤1勝1敗 負:ロバーツ2勝3敗
本:西浦1、沢井1
 復活・西浦、4安打! 伊藤、プロ初完投!
2回、日本ハムは野口のタイムリーで先制すると、続く3回にも2本のヒットと四球で一死満塁のチャンス。ここで島田が2点タイムリー二塁打を放つと、井出もセンター前に2点タイムリーで続き、4点を追加。ロッテは7回、ハタハタ石井のタイムリーでようやく1点を返したものの、直後の8回、この日、一軍に復帰即スタメン起用された西浦のこの日4安打目となる1号2ラン等で3点を失い、とどめをさされた。日本ハム先発・伊藤は9回、沢井にプロ初アーチを許し、2点目を失ったものの、プロ初完投で今季初勝利日本ハムは5連勝で3位に浮上した。

 第5の助っ人・ノット獲得へ!
ロッテは、この日、第5の助っ人として、3Aツーソンに所属するエリック・ノット投手(25)を獲得する事を明らかにした。ロッテ側は既に身分照会を終えており、両球団間の交渉は合意に達している模様。ノットは制球重視の軟投派左腕。メジャー経験はなく、今季は3Aで3勝2敗の成績。ロッテの助っ人投手は、守護神・ウォーレンこそ問題ないものの、ポスト・名前がかっこいいハートグレイブスとして期待されたロバーツがローテに入りながらも、この日も3回5失点KOされるなど2勝3敗とパッとしない事とあり、山本監督はロバーツと併用としての先発要員として考えている模様だ。