球界トピックス

3月20日
オープン戦(サントリーカップ)結果:G1−2H C1−7M T2−0L D0−10F S3−9BW YB2−4Bu


福岡ドーム:福岡ダイエー1勝0敗
G  010000000  1
H  20000000×  2
勝:ラジオ1勝0敗
負:斎藤雅0勝1敗
S:篠原2S
本:ニエベス4
 斎藤雅、僅か7球で降板! 肉離れ再発で13年ぶり開幕二軍!
前日、屈辱のノーヒットノーラン負けを喫したとあって、茂雄は、渋々ながらも名手・川相を二塁でスタメン起用。先発マウンドには、先発6番手どころか、開幕一軍も危うくなってきた斎藤雅が上がったが、柳田のバント処理をしようとマウンドを駆け下りた際、キャンプで痛めた左ふくらはぎ痛を再発させるアクシデントで、打者2人に僅か7球を投げただけで降板。全治まで2ヶ月近くかかる見込みで、13年ぶりの開幕二軍が決定的となった。急遽、マウンドに上がる事となった前略・三沢興一は、流石に準備不足とあって、ニエベスにバックスクリーン右へ叩き込まれたものの、川相がバックにいると言う安心感から後続を断ち切ると、3回から登板した桑田も好投。ニエベスを平凡なフライを打ち取り、ベンチへ引き上げようとした際、ニックンがエラーを犯し「川相さんならば、こんな凡プレーはしないだろうに…」とばかりにムッとする場面も見られたが、4回を投げて1安打無失点。河本組長,野村の左腕リリーフ陣もそれぞれ1回を無失点の万全な仕上がりを見せた。一方、ダイエーは、新助っ人・ラジオが6回を投げて、マルちゃんの犠牲フライによる1点のみに抑える好投で開幕ローテ入りへのメドを立てると、吉田,篠原がきっちり締め括る昨年を彷彿させる万全の投手リレーで連勝を飾った。

 ハタハタ石井、先制2ラン! 薮田、5回1失点の好投!
ロッテは開幕ローテ入りを目指す薮田が先発。5回を投げて町田に一発を浴びただけの2安打無四球1失点とまずまずの内容。謎の新助っ人・ロバーツ,ルーキーの清水直,戸部と言った新戦力組も、それぞれ無失点投球を見せると、藤田,ウォーレンのダブルストッパーも万全の仕上がりをアピール。打っては、主砲のハタハタ石井が、いきなり先制2ランを放つなど、7安打で7点と効率のいい攻めを展開し、投打が噛み合っての快勝。一方、広島は、ローテ入りが期待される先発・紀藤が大乱調。制球が定まらず、3回を4安打4四死球で6失点と期待を大きく裏切る結果となった。打っても、僅かに5安打と沈黙し、達川監督も渋い表情。尚、前日好投を見せたルーキー河内について、達川監督は「二軍で開幕から1週間毎に3試合投げさせてから一軍で先発させる」と、調整遅れによる投げ込み、走り込み不足を理由に開幕二軍スタートとする事を明らかにした。

 大豊、2年連続松坂討ち! 阪神、4投手で完封リレー!
西武は霊感投手・松坂が先発。7回を投げて6安打6四球と苦しい内容ながらも、7三振で2失点と悪いなりに結果を残したが、オープン戦とは言え2敗目。内容はともかく、妙な負け運がついてしまうのではと心配する声も挙がっている。一方、阪神投手陣は、順調な仕上がりぶりをアピール。先発マウンドに上がった新助っ人・ラミレズが6回を投げて4安打3四球ながらも無失点の粘りの投球を見せると、ルーキー・吉野もワンポイントの仕事をきっちりこなし、葛西,ミラーもそれぞれ無失点の好投で完封リレーを達成。打ってはベテラン組が奮起。大豊が昨年のオープン戦に続いて松坂から一発を浴びせると、佐々木が二塁打2本を含む3安打1打点と気を吐いた。

 井出,金子の1、2番コンビが大爆発!
日本ハムが投打が噛み合っての圧勝。先発の新助っ人・オーミーは6回を投げて2安打無失点と安定した投球を見せると、黒木,下柳,ミラバルのリリーフ陣が、それぞれ1回を無失点に抑える無難な内容で中日打線を散発4安打に抑えての完封リレー。打っては、井出が3安打3得点、金子が3打席連続タイムリーと大暴れ。偽ソーサも3ランを放つなど、15安打で10点を奪うビッグステーキ打線の本領を発揮した。一方、中日は開幕投手本命と目される先発・野口が大乱調。立ち上がりから、いきなり4連打で4点を失うなど、3回を10安打8失点と散々な内容となったが、「評価は全然変わらない」(山田投手コーチ),「全然心配していない」(星野監督)と、首脳陣は全く気にしていない模様。

 絶好調・ハイツ田口、五輪派遣の危機!
好調オリックス打線が、この日も15安打9点と爆発。絶好調のハイツ田口が3安打を放つと、不振だったアリアスも一発を含む3安打3打点。尚、4番への「降格」の危機に瀕している鈴木は1安打に留める事で仰木さんの印象を薄くする作戦で影を潜めた。投げては先発の川越が8安打されながらも2併殺に無四球と大崩れしない安定した内容で7回を3失点(自責点2)とまずまずの投球。一方、ヤクルトは昨年のチーム勝ち頭・高木が先発したものの、4回で10安打5失点の乱調で、若松監督は「山部もいるし、次もこうだと先発降格もありうる」と厳しい評価。尚、鈴木に対して、シドニー五輪への派遣要請をかましたアマ側だったが、鈴木があからさまに嫌がっているのを考慮してか、鈴木に拒否された時の保険としてハイツ田口,谷もリストアップしていた事が明らかになった。当初は、昨年派遣された川越や山本会長が目をつけていた金田辺りが候補と思われたが、アマ側はどうあってもオリックスの強力外野陣の一角を崩したくてたまらない模様。鈴木の五輪派遣には猛反対していたハイツ田口だったが、その鈴木の代わりに自分にお鉢が回って来ると言う何とも皮肉な展開となった。

 前川、5回1失点! 開幕ローテ入りをアピール!
近鉄は、11月31日を勝手に作り、球団に免許証を1年間没収された男・前川が先発。前回は乱調だったが、この日は5回を2安打1失点と好投し、改めて開幕ローテ入りをアピール。また、左膝痛の影響で調整が遅れていた岡本がオープン戦初登板。1回を3人で抑える無難な内容で、どうやら開幕には間に合いそうな気配。打っては、ローズ,クラークの両助っ人がそれぞれ2安打と相変わらずの好調ぶりを見せている。一方、横浜は開幕候補の斎藤タカシが先発登板。4回まで無失点投球だったが、先制点を貰った直後の5回に礒部に一発を浴びる相変わらずの一発病を露呈。しかし、5回を6安打2失点とまずまずの内容で開幕投手へアピール。また、ルーキーの田中一は7回、四球で出塁すると、すかさず二盗。捕逸で三進した後、石井タクローとの重盗で本塁を陥れるなど、自慢の足を披露し、開幕一軍をアピールした。