球界トピックス
3月18日
オープン戦(サントリーカップ)結果:G8−4Bu T3−7F S3−0H C0−2L YB5−1BW D10−5M
大阪ドーム:近鉄0勝1敗
G 000102014 8
Bu 000000040 4
勝:ドミンゴ2勝0敗
負:面出0勝1敗
本:マッスル千代の富士2、ローズ4
川相、本領発揮の粘り腰! カリメロ,槙原、それぞれ好投!
西本幸雄氏,谷沢健一氏の提言も無視し、茂雄は、またも川相を幽閉して完全無策の野放し野球を図った。案の定、繋がりに欠ける打線は、2回、無死一、二塁のチャンスもあっさり併殺で潰すなど、3回まで0点と沈黙。迎えた4回、川相不在では一発に賭けるしかないとばかりに、マッスル千代の富士がライトスタンドへ2号ソロをぶち込んで1点を先制。川相不在の影響で、相変わらず、タイムリー欠乏症が続いていた巨人だったが、6回、何とか内野ゴロの間に1点を挙げると、マルちゃんがようやくタイムリーを放ち、3点目。投げては、メイ,高橋尚と先発左腕候補が好投している事でうかうかしていられなくなってきた先発・カリメロが5回を4安打無四球で無失点に抑える貫録の投球を展開。2番手のドミンゴも6,7回と無難な内容を見せていたが、3イニング目に入って、ローズにバックスクリーンへ叩き込まれるなど、4失点。同点で迎えた迎えた9回、ついにオーダーに組み込まれたものの嫌がらせのごとく3人出ないと打席が回って来ないと言う遠い打順に回された川相に、何とか回そうと必死の巨人ナインは、マッスル千代の富士,田辺の連打で、まず1点を勝ち越し。ここで、フロントから最後通告を受け、今オフからプロゴルファーへの転向を図ろうとしていた筈だが、オープン戦では奇跡の無四球投球を続けるなど結果を出していた石毛がマウンドに上がったが、ソーサ元木の犠牲フライで1点を追加。二死一塁の場面で、ようやく川相が打席に登場。ここで、かつてキャンプで同室だった事もあると言う有田修三氏は「川相は、どうやったらレギュラーになれるか実に勉強熱心だった。野球の話をすると、彼はノートにびっちり書き込んでいた」と川相のひたむきな苦労話を披露。そんな若手の頃と全く変わらないひたむきなプレーを見せる川相は、ここでも得意のしぶとい打撃で9球粘って四球で出塁。川相の粘りは、好調の石毛のリズムを狂わせ、フロントと茂雄に嫌がらせを受けた事で一発狙いの打撃に修正中の清水のタイムリー二塁打を呼び込む結果となった。最後は、ようやく中継ぎ扱いから解放された槙原が、きっちり締めくくったものの、これでますます先発転向の道が遠のく皮肉な展開となった。
ビッグステーキ打線、得意の一発攻勢! ガンちゃんも、ようやく好投!
日本ハムは、ここまで乱調続きだった先発・ガンちゃんが5回を1失点とようやく結果を見せ、3年連続完封勝利がかかっている開幕投手へ向け、復調をアピール。打っては、中村,小笠原,田中幸とビッグステーキ打線らしい効果的な一発攻勢を見せたが、大島監督は「もっと繋がりが出る様になれば…」と、満足しきってはいない模様。阪神は、先発・星野伸が制球が不安定で、2発のアーチを浴びるなど、3回を3失点と課題を残す内容。野手では、坪井が3安打とようやく上向き状態になってきており、またカツノリも2安打と結果を残し、既に、ノムさんの親バカで内定と思われる開幕一軍を実力で勝ち取るべくアピールをかました。
若田部、5回1失点! 開幕投手見えた!?
出れば打たれるダイエー先発陣だったが、カリメロ無き後のエースとして期待される若田部が5回を5安打1失点とまずまずの内容。また、肘痛が再発し、心配されていた西村も走者を出す苦しい投球ながら3回2/3を1失点と粘りの投球を展開。投手が結果を残したかと思えば、今度は打線の方がお寒い状態。村松が3安打,秋山が2安打と気を吐いたものの、結局、拙攻続きで完封負けと投打が噛み合わない状態に王さんも渋い表情。一方、ヤクルトは、調整が遅れていた先発・伊藤智が制球が定まらずに5回を6安打4四球と苦しい内容ながらも、何とか無失点に抑えると、高橋一,山本,宮出の中継ぎ陣も、それぞれ無失点と好投。打っては、岩村,ロブロが共に2安打を放ち、調子が上向いてきた。
両軍、先発ローテ陣が順調な仕上がり!
広島は、エース・佐々岡がオープン戦初登板。4回を3安打4四球と制球に不安を残したものの、それでも2失点(自責1)と、まずまずの内容。昨年の大不振から復活をかけるミンチー姉さんも、4回を投げて3安打無失点と上々の出来で、開幕ローテ入りを強烈アピール。一方、西武はローテの一角・豊田が先発。6回を投げて1安打無失点のほぼ完璧な投球を見せると、デニー,竹下,西崎のリリーフ陣も万全の出来で、雀士東尾も思わず笑みを漏らした。尚、西武は、2月末日にテスト入団が決まっていたラファエル・ディアス投手(31)の入団を正式に発表。年俸は契約金込で2000万円(推定)。ディアスは、メジャー経験はなく、メキシカンリーグでの4年間で通算43勝14敗18セーブを挙げている。
鈴木、4番回避へ必死の3タコ!
左肘手術からの復活をかける野村が2度目の登板。立ち上がりは悪かったが、緩急を巧みに使った投球で5回を5安打1失点と無難な内容。また、ロッテから移籍のゴーグルも4回を投げて2安打無失点と申し分ない内容で、先発ローテ入りをほぼ確実にした。一方、オリックスは、これまた右肘手術からの復活をかける小林が先発登板し、低めに球を集める丁寧な投球を展開。エラー絡みで3点を失ったものの、6回を投げて2安打自責点0と上々の仕上がりぶり。また、8打数連続安打の爆発ぶりで驚異の打率8割をマークしている事で4番に「降格」の危機に陥っている鈴木は、単打ばかりで打点を稼がなくても、仰木さんが4番固定の意向を揺るがせない事に辟易したか、4番に不向きである事を訴えるべく、3タコに終わる手段に打って出た。
福留、またもグランドスラム! 初マスク・ディンゴも2安打!
恐竜打線が13安打10点と爆発。絶好調の福留がまたもやグランドスラムを叩き込めば、不調だった立浪,ピンキー井上も2安打。そして、ついに実戦でマスクをかぶったディンゴも2安打と活躍。しかし、投げては、前回は好投した先発・山本昌が5回を4安打4失点と、またもや乱調ぶりが復活。近鉄から移籍の佐野は打者7人をパーフェクトに抑える好投を見せ、中継ぎエースとしての存在感をアピールした。一方、ロッテは先発ローテの一角として期待される小林雅が2回を6安打4失点の大乱調。ルーキーの清水直も2回を3安打2四球で5失点の苦しい内容で開幕一軍が微妙になってきた。