球界トピックス

3月7日
オープン戦結果G2−1C YB4−5H M2−4D L2−5Bu


 名将・鶴岡一人氏、心不全で死去!
「グラウンドには銭が落ちている」の名言を残し、選手達のやる気を引き出し、「親分」と呼ばれて慕われた南海(現ダイエー)ホークスの名将・鶴岡一人氏が7日午前5時5分、動脈血栓症による心不全の為、大阪市福島区内の病院で死去した。享年83歳。鶴岡氏は、広島商で昭和6年の選抜大会優勝を飾り、法政大を経て、同14年、三塁手として南海に入団。1年目から本塁打王を獲得し、その後もMVPを3度,打点王にも1度輝くなど、南海一筋で活躍。754試合に出場して790安打、61本、467打点、打率.295の数字を残した。同21年から、29歳の若さで選手兼監督となると同29年から監督専任となり、同43年までの23年間の監督生活で、史上最多の通算1773勝をマーク。勝率.609も、やはり史上1位で、リーグ制覇11度(川上哲治元巨人監督と並んで1位タイ)、日本シリーズ制覇も2度成し遂げ、同40年に野球殿堂入り。平成3年にはスポーツ功労者顕彰や、プロ野球関係者としては初の勲四等旭日小綬章を受けた。


倉敷MS:広島0勝1敗
G  001000100  2
C  000001000  1
勝:平松1勝0敗
負:高橋1勝1敗
S:木村1S
 名手・川相、怒りのチャンスメイク!
茂雄は、ニックンを1番ショートで起用しながら、何と名手・川相を2番セカンドで起用。しかし、この起用には、とんでもない裏が隠されていた。ニックンが3たび出塁しながら、一度として犠打をさせず「今年も巨人は完全無策の野放し野球だ。たとえ2番に座らせようとも犠打などさせん!」と言う意思表示をする事で、犠打世界記録への望みを断ってモチペーションを下げようと言う陰謀策だったのだ! しかし、これを察知した川相は3回、広島先発の偽チャーリー・シーンから、ライト前にしぶとく弾き返すヒットを放って、怒りのチャンスメイク。これに意気に感じた今夜の松井さんは、茂雄にイチャモンをつけられたばかりの新打法で、すかさずセンターへ先制の犠牲フライを打ち上げた。投げては、超美技を2度見せるなど華麗な守備を披露する名手・川相をバックに絶大な安心感を抱いたか、三沢,平松,谷がそれぞれ好投を見せつけ、川相がV奪回への最大のキーマンである事を立証。尚、相変わらず、茂雄だけが絶大な信頼感を持っており、チームに合流して即4番に座った破戒僧・清原は、3タコと結果を残せなかった。


 ダイエー、早くも2度目のサヨナラ勝ち!
ここ4試合で34失点と暗雲漂うダイエー投手陣だが、この日も、先発の星野が4回4安打3失点、2番手・篠原が1回3安打1失点と、昨年、2桁勝利をマークした期待の3年目コンビがいずれも打ち込まれた。しかし、3番手で登板したルーキー・広田,4番手の5年目・松本が、それぞれ2回を無失点の好投を展開。打っては、土壇場9回に出口が同点タイムリーを放つと、浜名がレフトへ犠牲フライを打ち上げて、早くもオープン戦2度目の逆転サヨナラ勝ちを決め、昨年同様の粘り強さを見せた。一方、横浜は、ササキ様のメジャー行きにより、常にパシり使われると言う緊張感がなくなった斎藤タカシが3回を4安打2失点とイマイチの内容で、権藤さんにも「振れてないダイエー打線に打たれる様では…」と嫌味をかまされる始末。逆に、2番手で登板した福盛は2回をパーフェクトに抑える好投で先発ローテ入りをアピール。打っては、ルーキー・田中一が4タコと苦しんでいるのを後目に、メカゴジラが3安打2打点と気を吐き、外野のレギュラー枠を死守する活躍を見せた。

 両左腕、順調な仕上がりをアピール!
中日が開幕候補の左腕2人を投入。まずは先発・山本昌が3回を3安打1失点と無難な投球を見せると、2番手・野口も2回を1安打と好投し、順調な仕上がりぶりを見せた。打ってはチームでは6安打に抑えられながらも、星野監督の甥・メゾン筒井が2安打2打点と活躍。一方、ロッテは、先発したドラ1ルーキー・高橋が制球が定まらず5回を3安打5四球で3失点と苦しい内容。初芝,大塚に一発が飛び出したものの、得点は、この2点だけと、淡泊な攻撃が目立った。

 ルーキー山下、逆転サヨナラグランドスラム!
近鉄の新助っ人・ウォルコットが先発として初登板。初回、いきなりフェルナンデス,ジェファーソンの大物新助っ人二人に連打を浴びるなど2点を失ったが、2回以降は立ち直り5回までパーフェクトの好投を展開。以降、藤崎,大塚と無難な投球を見せたものの、打線の方は、西武先発の星野,2番手・青木勇の前に6回まで4安打と沈黙。しかし、3番手としてマウンドに上がった潮崎が乱調。8回の満塁のチャンスは逃したものの、9回には衣川がタイムリーを放ち、まず1点。更に、一死満塁とした所で、ルーキー・山下がレフトスタンドの看板直撃のグランドスラムを放ち、逆転サヨナラ勝ちを決めた! オープン戦では7年ぶり、ルーキーではここ30年では見当たらないサヨナラ満塁弾と言うどでかい仕事を果たした山下は「何でもいいからいこうと思っていた。手応えはあったし、気持ちよかった」と喜びの表情を見せた。