第7回ドラフト 顰蹙指名ワースト6

 

・ジョー古河(横浜)…「n.W.o.」25位指名 顰蹙度:★★☆

24位まで、控え捕手を指名せずにいた為に、25位では、控え捕手の指名が義務づけられていた「n.W.o.」。ここで、何とジョー古河を指名したのだ! 「n.W.o.」は、昨年も、指名打者として指名しただけに、ジョー古河を指名した事自体には、さほど驚きはなかったが、何故、捕手指名なのか? 勿論、ジョー古河に捕手の経験などない。だが、一軍に上がる確率を考えれば、そう目くじら立てる程の事ではない様に見える。しかし、これは、そういう存在の選手を人柱として、やり玉に上げる事により、他5人の控え選手に捕手を指名せずに済んでいると言う巧妙な作戦だったのだ!

・石井タクロー(横浜)…「安久」3位指名 顰蹙度:★★★

ポイントゲッターの多い遊撃手だが、過去の傾向から考えても、名手・川相をどうしても獲得したい「安久」が、川相以前に遊撃手を指名する事はありえないと言う他球団の油断をついて、二塁手として指名したのだ。ゴールデングラブ、ベストナインを受賞する確率が高い石井タクローだが、本来のポジションでない指名でないとポイントは入らないのは、覚悟の上の作戦だ。一応、石井タクローは、二塁を守った事もあるとは言え、三塁手としての指名の方が、まだ説得力があっただろう。しかし、三塁手には、既に、小久保を1位指名していた為、やむなく、二塁手となったのだ。ここで競合し、抽選で敗れた「n.W.o.」にとっては、悔やんでも悔やみきれない結果となったが、川相獲得の為の布石であったにも拘わらず、結局、川相を「アブリアル」に強奪されてしまった「安久」も、また裏目に出た結果となってしまった。

・名手・川相(読売)…「アブリアル」10位指名 顰蹙度:★★★☆

「アブリアル」は、名手・川相を10位で指名し、4年ぶりに「安久」から強奪する事に成功。石井タクローを二塁手として指名すると言う顰蹙を買ってまで、川相獲得に執念を燃やしていた「安久」、抽選にすら持ち込めずに川相を失った。本来なら、何ら問題のないこの指名だが、優勝候補の「安久」には、茂雄の嫌がらせにより、ポイントゲッターとしての力が弱まっている川相を獲らせておいた方がいい、と言う殆どの球団の目論見があったらしく、これにより、川相以上のポイントゲッターを獲得させてしまう…と、「アブリアル」は不条理な顰蹙を買ってしまうのだった。結果として、「安久」は、今岡(阪神)で遊撃手の穴を埋めたが、実際、その通りになるか否か!?

・トラさん(読売)…「アブリアル」参戦失敗! 顰蹙度:★★★★

昨年、吉村20位決戦を原俊介ごときの為にすっぽかした事で、総スカンを食らった「アブリアル」が、今年もやった! 吉村20位決戦を引き継ぐイベントとして、「安久」は、アイコンタクトにより、トラさん20位決戦を画策! 「アブリアル」も、この動きを察知し、トラさんを指名にいったが、2月に改名していたトラさんの登録名(「広澤克実」)の情報を掴んでいなかった為に、指名は却下されてしまったのだ! このとんでもないボーンヘッドにより、トラさん20位決戦は失敗に終わったかに見えたが、「東海」がこれに参戦した事により、その場は、とりあえず、収まった。因みに、結果は「安久」の抽選勝ち。

・E.ディアス(広島)…「箱館.」25位指名 顰蹙度:★★★★☆

「n.W.o.」と同様の状況で、ディアスを捕手として指名。捕手は出来ない事もないらしいと言う情報が流れたらしいが、本番で守る事は、決してないだろう。「n.W.o.」同様、そこまでの控え選手で捕手指名を回避すると言う利点に加え、ディアスは、ジョー古河と比べれば、遙かにポイントを稼ぐ可能性を秘めているだけにタチが悪い。更に、ディアス指名には、「本ドラフトで新外国人を指名しなければ、ドラフト外で新外国人を指名する権利はない」と言うルールを突破する為の強引な新外国人獲得政策としての意味があり、「n.W.o.」とは比べものにならない程の狡猾な企みと言えよう。

・濱中治(阪神)…「Sailor」19位指名 顰蹙度:★★★★★

日高(オリックス)を「33億円」との競合の末、抽選で敗れ、逃した「Sailor」。正選手最後の指名である19位で、「Sailor」は空席となっている捕手枠を埋めなければならない状況にあったところ、尋常ならざる長考の末、何と、浜中を指名! キャンプ時、ノムさんが、半ば冗談で口にしただけのプランを逆手に取ったこの指名には、過剰なまでの長い待ち時間の影響もあって、場内には、ブーイングの嵐が飛び交った! 実際に、浜中が捕手をやる可能性は、まずありえない事だろう。「Sailor」は、その後、20位で小田(巨人)、24位で田村(広島)と2名もの控え捕手を獲っているが、それならば、1巡待って、19位で正捕手として小田を獲り、20位で外野手として浜中、そして、控え捕手に田村とすれば、何ら問題はなかったであろうに…。浜中が、20位で競合する危険を恐れたとは言え、元々、ここでは、日高を獲得するつもりだった訳で、あまりにもあまりな指名であった。