自作1号機(H8.10 Name:P6) 制作記 この記事は(H.8.10)に書かれたもので内容がとっても古くなってます。

 2年前と現在を比較してもコンピューターの進歩は驚くばかりです。4年たったらもう使えませんね。

 基本仕様  ハード組立 Windows 95のインストール

 ベンチマークテスト  FAQs  パーティションの変更


自作した理由:

 インターネットからソフトをダウンロードしていたら愛機PC-9821 Xa13 K16(Pentium 133MHz)がフリーズするようになってしまいました。再インストールしましたが、インターネット時代に生き残るためにはDOS Vに乗り換 えた方が良いと判断しました。 またATOK 10になってから日本語入力時に自動的にカナキーをオンにしてくれるので,カナキー入力の際にDOS Vキーボードがストレスなく使用できるようになった事も乗り換えを決意させた要因の一つです。(その他テンキーが半角入力でできる,無変換で英数字も入力できるなど使いやすくなった。)


基本方針:

 PC-9801のソフトがあるのでPC-9801を温存する。(エミュレーターもあるが遅いので)

 PC-9801に増設してあるDOS Vで使用可能なパーツを使用する。(RAM, Video Card)

 最新の性能のパーツを使用して最速のマシンに仕上げる。

 24時間連続して使用できるようにパワーマネージメントが働くATX仕様にする。

 PC-9801とDOS VをLANで接続して使用する。


情報収集:

 NiftyserveのFPCU DIYおよびFPCU2でDOS Vハードの情報収集を行いました。また組立がうまくいかなかったら質問して助けてもらうこととしました。

 インターネット上からショップブランドのホームページを覗いて使用しているパーツや組み立てたパソコンの値段をチェックし,見積もりを電子メールで依頼しました。多くのショップがRAM・VGAなしでは組み立ててくれないことが判明しましたので自分ですべてのパーツを買って組み立てることにしました。保証期間が1週間程度になるのが問題ですが自分の好みのパーツで組めるし,値段も3-5万は安いようです。

 組立というと心配する人もいると思いますがケースにパーツをネジ止めし電源・信号ケーブルを接続するだけなので誰でもできると思います。値段が高いので心配に思う人も多いでしょうが,組み立てたという満足感も味わえると思います。その昔Z80パソコンを自作した時はICの足一本一本を間違わないように接続したり,基盤をCADソフトで書いて作ったりしたものです。その時の経験からデジタル回路は結線さえ正しくすれば例外なく動きます。特にパーツの初期不良もほとんどないし,ケーブルを逆差ししてもまず壊れません。

 部品はパーツショップの多い秋葉原で調達することにしました。土日は混雑するので10/11()に出かけました。

 注意:この記事および以後に掲載する記事はあくまでも個人の趣味で行ったもので,コンピューターの組立を強制するものではありません。この記事にしたがって組立を失敗しても何の保証もありません。各自の責任の範囲で実行して頂くようお願いします。 著作権表示は省略させていただきます。ソフトの違法コピーはやめましょう。


組み立てたパソコンの基本仕様

CPU:Pentium-Pro 200MHz(256KB cache内蔵)

山洋電気ファン・シリコングリス・インテル純正箱つき3年保証

M/B:ASUSTeK P/I-XP6NP5 (P6-200用/ATX)

INTEL 440FX(Natoma)Chip set, ZIF socket 8

PCI Slot*5(*1 PCI & Media Bus2.0), ISA Slot*3

AWARD Flash BIOS, 72pin SIMM socket*4

  IDE*1, FDD Cable, 3modeFDD, DPMS, PM対応

RAM:FP-NP60ns 32Mbyte*2 (From PC98)

FDD:TC-FD35M-3B(Tommcat) 3.5'' 3mode

Driver soft for win3.1, win95, win NT

HDD:Quantum FB TM3240A 3.2GByte E-IDE

4500RPM, Buffers 125KB, AVG seek time 10.5ms

CD-ROM:MITSUMI CRMC-FX120T(12倍速, ATAPI)

Driver soft, audio cable, IDE cable(for secondary)

SCSI:AHA-2940J(SCSI-2, First-SCSI) (From PC98)

Driver soft, Internal and External SCSI-2 Cable(H-half)

SCSI HDD:SAMSUNG PLS-30845S T102(From PC98) 850MB SCSI-2

TEAC社の外付けドライブからはずしてSCSI ID4にジャンパーした

PD-650:Caravelle PD-650 SCSI-2, External (From PC98)

SCSI Cable(half-half)

Scanner:Neoscan Flatbed Color Pro 800, 400dpi Fullcolor SCSI-1 (From PC98)

SCSI Cable(full-DSUB25) TWAIN16対応

Video card:Matrox MGA Millinium 120MHz WRAM 4MB (From PC98)

1280*1024 24bit fullcolor

CRT:Iiyama MT17ES(Diamond tron 17'', Speaker) (From PC98)

DPMS対応,VGA cable付属

Sound Card:CreativeMedia Sound Blaster 32(OEM)

Japanese Manual, Driver soft

Printer:ALPS MD2010J(from PC98)

  熱転写カラー, Driver, DOS V Priter cable

Mouse:Microsoft Mouse(PS/2 OEM)

K/B:109 日本語(PS/2) Chicony KB-3920

CASE:YY-2240 Middle Tower, ATX, ATX Powersupply

5''bay*3(half*2, inch*1), 3.5''bay*4

Modem:Tsu-Na-Gu Modem V3.4 external (From PC98)

Driver, RS-232C Cable

MIDI:YAMAHA MU5 GM (From PC98)

Driver, RS-232C Cable

Joystick:Microsoft Sidewinder TM

Driver
LAN Card:Intel Ether Express PRO/100 model B 100,10BASE/T(PCI AT, PC98対応)

TelecomDevice EterCard /T TCD-AD-1-T-1-N ISA 10BASE/T

Driver(PnP), Cross Cable(T-10m)

 パーツは原則としてドライバのついたPnP対応のものを購入しました。

 パーツ間の相性があると思われるのでショップブランドで多く採用されているパーツを購入 しました。

 その他DOS V組立キット(ネジなど)とHDDマウントキットを購入しました。

 最近のPC-9801はDOS Vと互換性が高いので多くのパーツが流用可能でした。


部品の購入(96.10.19)

 とりあえず知っている店を廻ってみて,値段の安い所で購入することにし,重そうなケースを最後に購入することにしました。特に値段の高いCPU, M/B, HDD, (SIMM, VGA)は注意してみていくことにしました。
 最初に驚いたのはメモリーの値上がりが著しいこと32MBが25,000円程度になっています。2週前に来たときには安い店で16,000円程度であったのに。
 次に何店か廻っているうちにPentium PROがどこにもないことに気づきました。CPUなしではパソコンが組み立てられません。約20店ほど廻ってもどこにもありません。A-Masterで一個だけ残っていましたが9万円だそうです。店長いわく「黙って買った方が良いですよ。今後もっと高くなりますよ。」やはりメモリが下がってパソコンの買い得感が高まってCPUが品薄気味であり,アメリカでのNT人気も影響しているのが原因らしい。しぶしぶ購入しました。インテル純正箱入りで5,000円はする山洋電気ファン・シリコングリス・3年保証がついているのが救いでした。袋にいれてもらっているとお客さんが入ってきてペンプロありませんかと言っていました。いま売れたところで次はいつ入荷するか分かりませんとの事。迷わず買ってよかったのでしょうか?
本日10/20のインプレスの秋葉原ニュースをみるとペンプロ価格は10-11万になっていてほとんどの店で売り切れ状態のようです。予約入荷価格もさらに上昇しているらしいしツートップでも予約を中止していました。ショップブランドメーカーが自社ブランド組立用に秋葉原内でペンプロをあさっているらしいです。恐らく1週遅かったら来年まで組み替えはできなかったでしょう。

 一番問題となったのはケースで多くの店で展示品がありません。あらかじめ確認しておけば良かったと思いました。ソフマップ6号店ではかなりの数展示してあったのでATX仕様の電源付きの小さめのミドルタワーケースを購入しました。ATXケースでもATX電源がついてないものも多いので注意が必要です。箱入りのパーツがかさばっていたので宅急便で送ってもらうことにしました。やはり一人では総てを買って帰るのは困難なようです。
 けっこうバルクやOEM版のパーツが多く思ったより安く購入できました。最もCPUの負担増は補えませんでしたが。


組立奮戦記

 静電気に注意して木綿の服を着て(実は下着のまま)静電気を逃がしながら作業しました。特に端子や基盤を直接触らないように注意しました。

 各種工具を用意したのですが使用したのはプラスドライバー一本だけでした。

 ネジは基本的にミリネジとインチネジの2種類あるので注意して取り付けましょう。

 ケースの分解:購入したケースは後ろにあるネジ3本で側板がはずれました。今はやりのネジ一本のものではないようです。次に前面,反対の側面の板をはずしました。最後にM/Bを取り付ける板を後ろから抜き取りました。後で増設するとき金属片とかが落ちるといやなのでケースの金属部分のめくら板を総て取り去りました

 次にM/BのCPUソケットのレバーを起こして向きを間違えないようCPUを取り付けました。CPUの上に放熱用のシリコングリスを1cc程塗って,CPUクーラーを金具で固定しました。

 次にM/B取り付け板にスベーサーネジをATXとかかれた穴に取り付け,基盤を載せた後ワッシャーを挟んで, ネジで締め付けました。基盤の穴をみながらスペーサーを取り付けるように注意します。基盤取り付けが一番事故が多い作業と言われているので十分注意して下さい。

 ケースに入れてからだと作業しずらいのでPCI,ISAバスにVideo, Sound, LAN, SCSIカードをあらかじめ取り付けました。めくら板をはずしてから取り付けないと正しく入りません。最後にネジで固定しました。PCIバスはかなり力を入れないと入らないので注意が必要です。完全にさしこまれていない時があります。

 E-IDE*2, HDDケーブルも一番ピンの位置を間違わないように接続します。最近のケーブルは逆差し防止の突起がないものが多いので注意が必要です。もっとも多くの場合壊れませんが。FDDの場合はアクセスランプがついたままになります。コネクタの三角印・ケーブルに赤い線がある位置が一番ピンです。

 次にケースに取り付けました。Sound Blasterが引っかかって入らなかったので一度ISAバスから外してケースに入れてから再び取り付けました。

 次にATX電源の20ピンボックス型電源とCPUクーラーの電源を取り付けました。クーラーの電源はM/B付属のものでは形が違ったので通常の電源からとりました。

 SIMMソケットのバンク0(ソケット1,2)に72Pin Simmを切り欠きを左下になるように正しく取り付けました。斜めに差し込んで金属のプラケットがカチッというまで起こしてきちんと取り付けましょう。何回増設しても難しいのですが。プラケットがプラスチックのものは折れる事があるので特に注意しましょう。

 次にCD-ROM, FDD, HDD, SCSI-HDDをケースにネジ止めしました。このケースでは5インチベイはスライド式なのでCD-ROMの脇に専用金具をつけてスライドさせて前面のネジで固定しました。ネジ穴がいくつも開いているので間違わないように取り付けないと入りません。取り付ける前に信号線の一番ピンの位置の確認とE-IDEのHDD, CD-ROMのスレーブ・マスターの設定をしておかなければいけません。今回は将来HDDを増設することも考えてプライマリーのマスターにHDDをセカンダリーのマスターにCD-ROMをつけました。CD-ROMをマスターにしてHDDをスレーブとするとトラブルが発生するM/Bもあるらしいので注意が必要です。またIDEケーブル40PinはM/Bに1本しか付属してなかったので別に購入しました。またCD-ROMにもAudio Cableが付属していなかったので別に購入しました。

 次に信号ケーブルと電源ケーブルを取り付けました。電源ケーブルは大・小2種類あり,数に限りがあるので効率よく配線しなければなりません。足りなくなったときは分岐ケーブルで増やしましょう。電源の容量にも注意が必要です。特に大は挿入に抵抗があるのでしっかり差し込む必要があります。

 FDDのケーブルは先端についている小さなコネクタがAドライブ3.5''用なので間違わないように取り付けました。普通は一番ピンの位置はIDEと上下反対となります。大きめのコネクタは5''ドライブ用で,中間のコネクタ2つはBドライブ用です。

 今回はPC-9801で使用していた外付けSCSIハードディスクがあったのでバラして3.5''ベイに取り付けました。SCSI IDのジャンバーピンがなかったので1個付けてID 4として取り付けました。ターミネーター付きの50Pinケーブルを接続しました。SCSIボードによっては内部増設だけだと外部ターミネーターをオンにするような設定が必要です。今回使用したAHA-2940Jではその必要性はありませんでした。

 最後にケースに付属のスピーカー・電源スイッチ・電源LED・リセットスイッチ・ハードディスクLEDスイッチを取り付けました。LEDは極性があるので+/-の記号や線の色で間違いなく取り付けます。一般的に黒が-,赤が+です。ATX電源の場合基盤から電源のオン・オフをコントロールするのできちんと配線しないで途中でスイッチをオンにしても電源は入りません。私もスイッチを入れても動かないので壊れているのではないかと思いびっくりしました。

 もう一度配線に間違いがないことを確認し電源部にある電圧切り替えが100Vになっているのを確認してディスプレー・キーボード・マウスを接続してスイッチをオンにしました。

 ピッとスピーカーがなってディスプレーにBIOSのメモリーカウント等の初期画面やSCSIカードのメッセージが出てFDDにディスクを入れるようなメッセージがでて無事完成です。CPU FANも正常に回転してます。

 スピーカーがならなかったり,何回も鳴るときは異常なのですぐ電源を切って配線等をチェックしましょう。熱くなっている機器やボードがないかチェックして下さい。うまく動いているようでも変な臭いや音がしたときはすぐ電源を切って下さい。多くは電源やコネクターがきちんと入っていない時が多いようです。きちんとした店で購入した製品は初期故障はほとんどありません。うまく動作しないときは最小限の構成にして動作させてみましょう。

 今回は幸運にも一回で無事立ち上がりました。組立に要した時間は約2時間でした。

 次にWindows 95をインストールします。ソフトがインストールし終わって総ての機器が正常に動作することを確認してからケースのネジを閉めることにします。


Windows 95のインストール

 手持ちのMS-DOSがなかったので今回は直接Windows 95をインストールします。

 まず基本BIOSの設定をします。M/Bのマニュアルをよく読みましょう。総て英語で書いてあり ますが。今回はAward BIOSなので初期画面でDELキーを押します。

 最初にRAMの種類が正しく認識されていることを確認し日付・時刻の設定を行います。 次にこのマザーボードではIDEハードディスクが自動認識されていないようなのでBIOSのIDE HDDAuto Detectionを選択してプライマリーIDEのマスタードライブをLBA Modeに設定し自動認識させます。

 M/BによってはPnPが無効の物があるので有効にしておきましょう。このM/Bは有効が初期値なので設定の必要はありませんでした。

 総てのソフトのインストールが終わるまで省エネルギーの設定は絶対にしないで下さい。Windows 95等のインストール中に電源が切れてハードディスク等を壊す恐れがあります。総ての設定が終わってからにしましょう。


 つづいてWindows 95のインストールですがたまたま手持ちのソフトがOEM版なのでメンテナンスディスクから行う事とします。最大の問題点はこのままではCD-ROMが認識されない事ですIDEでなくSCSIのCD-ROMの方が扱いやすいかったかも知れません。

 とりあえずメンテナンスディスクのコピーをとってCD-ROM付属のドライバを組み込みます。

 MITSUMIのドライバは自動インストールされるので簡単です。しかしここでMSCD.EXEを要求さ れるのであらかじめWindows 95が動いている機械等からコピーしておきます。

 次にFDISK.EXEを実施して基本領域と拡張領域を確保し論理ドライブを作成します。現在市販されているIDE HDDの多くは物理フォーマットされているのでフォーマットを行う必用はありません。(PC-9801で使用するときは物理フォーマットが必用です。3.2GBのフォーマットには1時間ぐらいかかり,速度の遅いハードディスクのようにカチカチ音がしないので注意が必要です。)基本領域は一つに限られ2GB以上は確保できません。できればクラスタサイズの関係で各領域は1GB以下にした方がディスクを無駄なく使えます。

 ハードディスクは数字の少ないクラスタの方(内周)が一般的に速度が速いので基本領域は先に作成します。速度を必用とするソフトは基本領域にインストールします。ただしWindows 95はインストールしているドライブの空き領域が100MB以下になると動作が不安定になることがあるので基本領域には十分な空き領域を残しておきましょう。

 一度完全に領域をなくしてしまったときにはファイルが1個ずつしか削除できなくなり,ゴミ箱・フリーズを繰り返し,何回か後にやっと動くようになる恐怖感を味わった事もあります。

 HDD速度を追求するならEZ-SCSI等のストライバを用います。これは複数のチャンネルにあるHDDを見かけ上一つにするもので並列してデータを読みに行けるので高速アクセスができます。

 E-IDE Primary,SecondaryやSCSIボードを複数増設して複数台のHDDを用いればかなり速くなると思います。今回の機械にはSCSIドライブがありますが,このドライブはBIOSで立ち上げドライブに設定しWindows NTをインストールする予定なのでいじらないでおきます。PC98と違っDOS Vでは立ち上げドライブが限定されているので不便です。SCSI以外にはプライマリー E-IDEを殺す位しか方法がありません。ソフト的にシステムコマンダーを用いる方法もあるます。

 今回は拡張領域が複数とれることを知らなかったのでとりあえず基本・拡張領域を1.6GBずつ取ってしまいました。拡張領域はそのままではWindows 95からは認識されませんでした。Windows 95からのフォーマットが必要となります。直接関係はないのですがPentium以上のCPUなら拡張領域を圧縮ドライブにしてしまっても動作にそれほどストレスを感じません。Microsoft Plusがインストールされている必用があり,800MB以上の領域は圧縮できません。たまにしか使わないプログラムやデーターやキャシュ領域を割り当てると良いようです。

 つぎにCR-ROMにWindows 95ディスクを入れてSETUPを実行します。ディスクエラーチェック後インストールが始まります。使用できるメモリが少ない場合Setup /Cで実行しないとうまく動きません。今回使用した12倍速のCD-ROMは回転速度が速いためかなりうるさいようです。通常は低速で回転しているらしく読みに行くとバイクがエンジンをふかすような音を2-3回たてた後高速回転に移ります。速度はかなり速いようで低速のHDD並みの印象を受けました。

 各種ドライバをインストール後再起動してWindows 95は使用可能となります。起動ディスクを作成するように聞いてきますが今回はMicrosoft Plusもインストールするのでインストールが終わってから起動ディスクを作成することにします。

 PnPが正しく作動するまで何回か再起動を繰り返しシステム設定が正しくなるようにドライバの削除等を繰り返します。新しいドライバがあったら更新しておきます。PnPは正しく動作しないことがあり違うドライバをインストールすることがあるので注意します。

 ここでWindows 95 CD-ROMに入っているCfgback.exe, hlpをコピーしておきます。このプログラムを実施するとレジストリを8個まで保存できるので変なソフトをインストールして動かなくなったとき元に戻せる事があります。

 次にコントロールパネルのシステムを開いてハードウェアが正しく認識されているか確認します。通常市販されているWindows 95ではINTELの新しいChip set(430FX,440FX)は認識されないのでftp://ftp.intel.com/pub/patch/IDEINUP.EXEをダウンロードしてパッチをあてる必用があります。そうしないとセカンダリー E-IDEが認識されない場合があるようです。このM/Bでも正しく認識されていませんでした。

 正しくインストールされた場合はintel 82371SB PCI IDE Controller, セカンダリ IDEコントローラー(デュアル FIFO)と表示されます。

 さらにWindow 95では64MB以上のメモリは増設しても十分な効果が示されないことがあります。

 次に3モードフロッピーが正しく動作していないことがわかりました。1.2MBフォーマットフロッピーを正しく認識できないようです。ちゃんとトムキャットのドライバを入れたのに。通常のフロッピーディスクコントローラに戻してBIOSの設定で3モードを設定したところ問題なく 動いたのでとりあえずこのまま使用することにしました。BIOSでA,Bドライブを交換できるのでこのままの設定の方が後で拡張したとき問題が起きずらいと思われました。トムキャットのドライバはBIOSによるスワップに対応していないため。

 PDはライトキャシュオフだと書き込みが2倍程度かかるのでライトキャッシュをオンにしておきます。ライトキャシュはEZ-SCSIやFDEVICE LIB4 #106 WCE1.LZH等で設定することができます。

 次にMicrosoft Plusをインストール後起動ディスクを作成しようとしたら不正な処理を行ったと強制終了させられてしまいました。 各種アプリを設定後再びコントロールパネルのアプリケーションの追加と削除から起動ディスク作成にすると今度は問題なく作成されました。

 MIDIはDOS VとPC-9801でRS-232Cの速度が異なったためスイッチを切り替えました。

 私の持っていたスキャナは16bit版のTwain.dllしかついてなかったのでそのままでは32bit完全対応ソフトでは使用できません。Twain_32.dllが必用です。メーカーに問い合わせても32bitドライバはないというのでしかたないのでftp://ftp.pdfc.com/users/pdfc/twain95.zipにあるTwackerというソフトをインストールしました。これで入力機器を設定すると32bitアプリから認識できるようになります。キャリブレーションを行って設定終了です。

 LANはプログラムマネージャーでファイルとプリンタの共有に設定して各ドライブ毎に共有にしたところPC-9801とお互いに接続しあえるようになりました。全体の共有にするとパスワードを入れなければならないのでやめました。ついでにパスワードのリモート管理の設定もしておきました。ネットワークのプロパティを設定することによりお互いのリモート管理が可能です。しかしプリンタも共有にしたのですがエラーとなって使用できませんでした。

 DOS V ISAバス用のLANカードは3-5千円で入手可能なので家庭に2台パソコンがある場合はぜひつないでみましょう。10BASEならPCIバスの必用はありません。2台まではクロスケーブル,3台以上はハブ経由でストレートケーブルでつなぎましょう。

 以上でソフトのインストールは完了したのでPM(Power Management)の設定を行ってセットアップを完了しました。10分アクセスがないとディスプレィを消してCPU速度を1/8に1時間使用しないとCPU速度を1/32,HDDのモーターを停止するようにしました。

 最後に異常をチェックしケースのネジをすべて閉めて総て完成しました。 ソフトのインストールは数が多かったため約3時間かかりました。

 今回のインストールで失敗したのはインターネーットエクスプローラーの作業ディレクトリを勘違いして登録してあったニュース・メール・お気に入り等の設定が総て失われてしまったことです。いろいろな場所に作業ファイルがあるようで単純にコピーしただけではうまくいきませんでした。ネットスケープの方が簡単なようです。


ベンチマークテスト

 Win Tach V1.2の結果です。C8:1024*768 8bit(256 color)

機種  CPU Video ワープロ CAD 表計算 お絵かき 平均

FMV DX4-100 ??? 21 33 20 21 24 (*1.0)

FMV-SE P5-120 Mach64 43 93 83 71 73 (*3.0)

PC9821Xa13 P5-133 TGUI9680XGi 64 240 99 106 127 (*5.3)

XP6NP5 P6-200 Millinium 194 453 297 182 281 (*11.7)

参考 119 1807 372 529 732(C32, Fullcolor)

 雑誌等の記事同様にFMV-SEの速度が遅い事がわかります。内部クロックが60MHzでキャッシュ・ビデオカード・チップセットの性能が低い事が原因と思われます。現在発売のモデルからこの点は大きく改良されているので速度的には問題はないと思います。

 さすがPentium PRO(P6) 200MHz+Milliniumは速いですねフルカラーでも速度低下はほとんど体感できません。P6の得意な数値演算の多いCADの速度が速いことがわかります。Win Tach16bitのソフトですがかなりの数値を出していると思います。Pentium(P5) 200MHzと比較しても同等な数値だと思います。32bitのソフトならさらに2-3割は速くなると思います。エクセル・ワードは数秒で立ち上がって来ます。

 3年で速度は12倍になっています。この数値は体感スピードとほぼ等しいと思います。

 Wintachは画面描画が速度に影響する割合が多くビデオカードの種類で数値が決まってくるようです。正確な数値は残ってないのですが,古いチップセットのPC-9821(P5-133)にミレを刺しても200近い数値は出ていたようです。16bit版ということもありますがWinbench96(http://www.zdnet.com/zdbop/)の32bitでの比較ではP5の倍位の速度はでているようです。ハードディスクの性能も体感速度に大きく影響してきます。FMVのHDDと比較しても現在のE-IDE HDDは3倍程度はアクセス速度が速くなっています。ちなみに私が作った重たいソフトの一つであるVBからエクセルをOLEオートメーションで動かしているものはFMVでは約45分, PC9821(P5-133)で約15分,P6-200で約5分で終了します。

 Niftyserve FNEC98Pから最新版のハードディスクベンチ2.1をダウンロードして試験し直しました。キャッシュにヒットしない時の読み書き速度とキャッシュ速度を測定してます。

(KB/Sec)

  機械  読み込み  書き込み キャッシュ  備考

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自作機 3795 4607 21333 C:IDE Dual FIFO Quantum FB3200

P6-200 5478 4279 21333 D:

4361 4025 21333 E:

26280 1437 21333 E:標準圧縮

4031 1121 21333 E:Hipack圧縮

1140 2153 21333 F:SCSI2 SAMSUNG PLS-30845S

2058 1341 21333 F:標準圧縮

26340 1080 21333 F:Hipack圧縮

988 417 21557 G:PD Wright cash ON

931 262 21333 G:PD OFF

636 H:PD(CD*4)

1934 I:CD*12 Mitsumi CRMC-FX120T


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P6-200 45392 3303 68266 D:Windows NT 4.0 NTFS IBM-DORS-32160 SCSI

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PC-9821Xa13 2291 2563 8963 A:標準IDE WD Caviar 321600

P5-133 6508 2255 8714 B:標準圧縮

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FMV DP SE 2660 2017 5970 C:IDE Single FIFO Quantum

FB1000P5-120 5082 659 6023 D:標準圧縮 WD Caviar 321600

3638 2135 5970 H:D:のホストドライブ未圧縮

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FMV 499D2 1403 1546 1863 C:IDE

DX4-100 922 1547 1866 D:SCSI-2(ISA) Melco 1GB

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考察:

 どうも読み込みの値が不安定です。測定毎に変動が大きくみられます。一部キャシュにかかっているのではないかと思われます。書き込みの速度で判断すると次のようになります。

 内周外周差は1.14倍認められますがほとんど誤差の範囲でしょう。圧縮すると書き込み速度は遅くなります。(標準で35%,HPで28%)ただし速度が遅いSCSIでは速度低下はより小さいようです。(標準で62%,HPで50%)標準圧縮だとどちらでも遅いIDE並みなので十分に実用的でしょう。SCSIの結果が遅いのは性能が低いドライブだからだと思います。FMVのSCSIよりは速いようです。E-IDEもかなり速いですよね。4.6MB/Sでてます。F-SCSIの規格が最大10MB/Sですからかなり善戦してます。

 PDはかなり遅いですね。ライトキャシュオンで1.6倍の速度になってます。

 CDを比較すると12倍速のCDはHDDの半分の速度を示してます。PDの4倍速CDの3倍の速度がでてます

 PC-9821もかなり速いですね。なぜか圧縮しても速度がかわらないようです。32bitアクセスをオフにしたところ速度は半分になりました。Win3.1から移行された方は32bitアクセスになっているか確認された方がよさそうですね。

 おなじハードディスクを使用しているFMVはやや遅いようです。特に圧縮をかけるとPDの1.5倍の速度になってしまいます。使用しない方がよさそうです。ただQuantumとWDの速度差がとらえられてます。アクセス方法は違いますが同じ仕様のドライブでもP6-200は2倍の速度を出してます。Dual FIFOの使える最新のチップセットを使える機種ではぜひドライバをアップデートしましょう。この春以降発売されてFMVは最新のチップセットになっているので速度的に問題ないと思います。春以前に買われた方は組み替えも考えられた方が良いかも知れません。

 いまいちすっきりしないのですが,この結果から判断すると最新のE-IDE Dual FIFOを搭載した機種では圧縮しても問題なさそうです。特に遅いドライブは圧縮しましょう。

 今回の試験では読み込み速度がはっきりしなかったのですが,一般的には圧縮した方が読み込み速度は速くなると言われてます。High Packで圧縮すると1/3の容量になるのでぜひ使用ましょう。ただ機械の性能に左右されるみたいなので速度が遅いようでしたらやめて新しいHDDを増設しましょう。

 ベンチソフト等もう少し検討を加えていきたいと思います。


CPUについて

 Pentium(P5) 200MHzも出てきましたが値段が、Pentium Pro(P6)と同じようなので性能で私はP6を選びました。ただ品薄気味で思ったような値段で手に入れる事はできませんでした。 P6もINTEL440FX (Natoma) Chip setがでてからマザーボードも3-4万円で入手可能になり、P5の1-2万には及びませんが購入しやすくなったと思います。16bitアプリだと遅いという話もありますが、実際には若干P5より速いと言われてます。32bitではP5よりあきらかに速くなります。特に数値演算が速いことが知られてます。

 初心者の人はやたらとクロック数が高いCPUを買いたがりますが、実際の速度はキャッシュ・ビデオカード・チップセット・メモリ等の種類と容量により大きく影響されます。

 実際のメインボードのシステムクロックは66・60・50MHz等で動いており、周辺機器等の速度に影響を与えます。CPUは内部でシステムクロックを2-3倍にクロックアップして動作しています。P5 150MHz(50*3)がP5 133MHz(66*2.5)に負けることもある位なのです。CPUは66の倍数で選びましょう。ただし最近Cylixから75*2で動くような6X86 200+のようなものもでてきていますが、動くマザーボードが限られているので注意が必要です。その他のCylix 6X86シリーズは消費電力が大きく使えるマザーが限られるようです。一般的にCylixのCPUはアプリの実行速度はP5より速いのですが数値演算が得意でないようです。

現在の秋葉原での新品価格はおおむね次のようになってます。単位:円

P6 200 256KB Cash:90,000 品薄ぎみでさらに値上がりぎみ

P5 200:70,000 P5 133:25,000 P5 120:18,000

6X86 166+(66*2):24,000 150+(60*2):17,000

Cylix社は値下げを発表しているのでさらに値下がりが期待出来るでしょう。

あくまでも個人の意見ですがP5で十分な速度があるのでP5 133や6X86 166+がお勧めです。

P5 200を購入する資金がある人にはP6 200が良いでしょう。

 P6には512KB Cashの製品も出てますが入手困難で高いのでもう少しまった方が良いと思います。一般的には256KBでも速度的にはほとんど変わらないといわれてます。

 さらに来年の2月にはMMX対応のP5・P6が出荷されるとも言われています。これはCPUに周辺機器の機能の一部を持たせたものでさらにシステムの低価格下が進むものと言われてます。恐らく互換性は現在のものとありませんので、来年まで待つのも一つの方法かもしれません。

  秋葉原を歩き回っていると今度発売になったSound Blaster AWE64Pnpのソフトウェアシンセサイザー部32音はインテル以外のCPUでは動作しないと書いてありました。やはり純正品は安心して使えるようです。ハードウェアシンセサイザー部の32音は発声するらしいです。

 いよいよMMX搭載P5CPU(P55C)が12月には発売になるらしいです。どうやら従来のマザーでも対応可能の物もあるようです。例のASUSTeKのT2P4は動作することを発表しているようです。CylixやP6(233MHz)の対応は来年になるようです。

インテルのホームページにMMXの仕様が載っていたので簡単に報告します。(http://www.intel.com/drg/mmx/index.htm

 MMXテクノロジーはマルチメディアとコミュニケーションのための57の新しい命令とバイト単位で分割できる8つの新しいレジスタから構成されます。新設されるレジスタは従来の浮動小数点レジスタと排他使用になり,対応するソフト・ドライバを導入することにより使用可能となります。

 ゲーム・ビデオ・3D Graphics・アニメーション・オーディオ・モデム・データ圧縮伸張・音声合成・音楽合成(MIDI)・仮想現実空間等の新しいコミュニケーションに役立ちます。

 追加される命令はつぎの7つで64bitレジスタ8本総てが8*8・16*4・32*1・64bit*1で使用可能です。算術演算・比較演算・変換演算・論理演算・シフト演算・メモリ間も含む転送命令・終了命令(浮動小数点モードに復帰)

 いずれの演算もP5に似たバイプラン・並列処理および新設される16KbyteのL1Cashにより高速に処理されます。
 従来のCPUの重荷になっていたマルチメディアや転送処理を複数のレジスタで処理することにより高速化とパソコンの低価格化が期待できそうです。マザーボードを交換しなくても使えそうなのでCPU交換を考えている人はもう少し待った方が良いかもしれません。もっとも対応ソフトがなければ全く現状のシステムと変わらないので対応ソフトが出揃ってから導入した方が良いかも知れません。
 すでに秋葉原の一部の店では発売が開始されたらしいですが,対応ソフトがまだないとのことです。(96.01に正式発表されました)

 CPUキャシュが32MBになったぶん数%速いとのことです。これがペンティアム最後のCPUになる予定です。P6も来年早々には互換性のない製品がでてくるらしいです。

 来年後半からはいよいよP6の時代に移行するでしょう。値段に大差ないのでこれから購入する人はペンティアムよりも高速なペンティアムプロにした方が良いかもしれません。


 CPUファンについて

 最近のCPUは動作クロックが速いので発熱が多く強制的にCPUを冷却する必要があります。486DX2程度からファン着きが多くなりました。もっとも我が家のPC-9821Xa13(P5 133)には王冠のような巨大なヒートシンクがついてましたけれど。ファンと違って冷却効率は悪いけど絶対壊れないという安心感があります。ファンが壊れたら熱暴走してしまいます。初代から98にはケースにファンがついているのでこれでも良いのかも知れません。室温や通風口を塞がない置き方が必要ですが。

 ファンにもブランドがあるのをご存知でしょうか。山洋電気です。三洋ではありません。最もローマ字では区別つきませんが。冷却能力・故障率から有名メーカーが採用しています。私の購入したP6にもついてました。多少高いのですが1−2千円ですので安心には代えられません。

 ぺルチェファンというのもあります。これは電流を流すと熱を反対側に逃すという性質を持つ素子を貼り付けたもので何枚も貼り付けると液体窒素程度の低温まで冷やせるというものです。一般的にCPUは温度を下げるとクロックをどんどん速くできます。そこで一部マニアの間では水冷装置までつけて速度を競い合ってます。当然反対側はすごい高温になります。しかし低温になりすぎると結露したりするので結露防止装置のついたものが良いようです。ただ回路設計の悪いものだとスイッチのオン・オフの時のノイズでシステムが停止したりするので注意が必要です。66MHz製品が安くなった今あまり必要性はないと思います。(4-7千円)

 一般的に使用するなら通常の2-4千円程度のファンで十分だと思います。心配の人は断線したらブザーで知らせるファンや山洋電気のファンを選択したら良いでしょう。 ファン購入にあたってはCPUの種類によって形が違うので注意が必要です。特にP5-200等ではパッケージが変わっているので従来品では十分な効果を示しません注意しましょう。また電源コネクタや分岐ケーブル等の有無についても確認しておく必要があります。

 そして忘れていけないのはシリコングリスです。熱の伝達を良くするためにCPUとファンの間に塗ります。普通のグリスを塗ってはいけません。高温で変成してしまいます。パーツショップには専用品がありますので購入しておきます。600円ぐらいだったと思います。そんなに使うものでないのでだれか持っていれば分けてもらいましょう。メーカー品の多くは塗ってないものが多いようですが安心のために塗りましょう。塗りすぎると効果が落ちたり基盤にはみだしたりするので1ml程度にしましょう。ていねいに薄くのばしてファンを金具で固定します。

CPU用のシリコーンシールで代用もできます。1枚100円ぐらい。
ファンが壊れてもCPUが先に熱暴走してしまうので、一般的にはCPUは壊れません。心配し
すぎないように。

 ATX規格のマザーボードは放熱も考えて作られているそうなので通常のファンなしヒートシンクでも十分な冷却ができるそうです。やはりファンは信頼性が低いのでサーバー等では使用しないらしいです。

 ケース内部へのほこりの取り込みがひどいのでミドルタワーに吸気用のセカンドファンをフィルター付きでとりつけました。ちょっとうるさいのですがこれで夏場も乗り切れると思います。


メモリーについて

 メモリは一般的に72PinSIMMが使われています。最近DIMMというものもありますがノート用とディスクトップ用で違うので注意しましょう。

 アクセススピードが60,70nsのものが主流です。どちらでも速度差は小さいのですが将来的に考えて60nsがよいでしょう。

 パリティのあるものとないものがあります。最近のメモリーは品質が高くメモリーエラー等はでないので 通常はパリなしで十分です。ECC対応でエラーが自動訂正可能なマザーではパリティ付きを使用しますが、サーバーでもなければ必要ないでしょう。バリありの方が高いです。

 最近EDOタイプのものがはやりですが、CPUに2次キャッシュがついてる場合はそれほど効果がないといわれてます。P6の場合は2割程度は速くなると言われてますが。将来マザーを変える予定の人は汎用性に乏しいので避けた方が良いでしょう。

 Pentium以上のCPUでは同じSIMMを2枚1組みで挿します。普通のマザーボードでは4枚まで挿すことができます。違う種類を挿しても性能の低いSIMMの性能になります。小さい部品なので増設作業は結構大変です。特にプラケットが固くてなかなかカチットはまってくれません。プラスチック製ですと折れてしまうこともあるので金属製のSIMMソケットのものを選びましょう。写真つきの解説書等をみて作業しましょう。

 Windows 95では32MBのメモリにすればハードディスクのスワップが少なくなって快適に使えるようです。それでもLANとかドライバとかを多数インストールすると足りなくなることもあるようですが。一般的にCPUの性能を上げるよりも効果があります。

 画像データを大量に使う時は64MBにしましょう。スワップが少なくて別のマシンのようになります。

 私はPC98から取った60nsNP 32MB*2を使用しました。値段は確か2枚で4万円ぐらいだったと思います 現在は5万ぐらいになってますが、安い時は3.5万ぐらいでした。

 最近ASUS Tec社のT2P4のマザーを使われている方が増えているようですがRAMを64MBより多く 増設するときは注意が必要なようです。マニュアルに書いてあるそうですが専用のメモリチップ(約\600)を基盤に増設しないとEDOメモリを使用していてもキャッシュが作動しなくなり速度が2割程度低下するそうです。一部のボードでは増設できないものもあります。確認しましょう。

 430HXを搭載している機種では64MBを越えるメモリを増設する際は総て必要になるらしいです。

 価格のやすいマザーボードではコスト削減のために搭載されていないものが多いとのことです。

 64MB以上増設したい人はマザーボード購入の際には注意しましょう。

 ためしに私のP6マザーにEDOメモリーを入れてみました。ベンチマークでよく使われているSuper piという円周率を求めるプログラムで100万桁のパイを求める時間はFirst PageModeの普通の64MBytesSIMMで11分15秒,EDOで11分05秒でした。一般的に言われているように1-2%の速度改善しかなされませんでした。P6マザーの一部ではさらに速いBEDO(Burst extended data output)にすればEDOよりは効果があると言われてますが,日本ではまだ入手困難で価格が高すぎます。(8Mで\20,000)

 EDOの方が多少安いのですが将来性を考えると考えた方が良いと思います。

 ただし64MBより多いメモリをWindows95で使用するときはメモリマネージャーソフト の組み込みを行なわないと正しく認識されない場合もあるそうです。

 メモリーマネージャーも組み込んで80Mbyteにしてみましたが,Windows95は72Mbyteしか認識してくれませんでした。PC98では80Mbyte認識していたのに残念です。ハードディスクの起動ドライブが1つしかとれないとかプラグアンドプレイが正しく動作しないとかDOSVにはいくつかの問題点があります。一般的にはPC98の方が機能が豊富で互換性が高 いと言われてます。

 Windows 95は不安定なのでメモリ管理やディスク管理のしっかりした,安定性の高いWindows NT V4.0に移行した方が良さそうです。少なくてもWinodwsが落ちることはなくなると思います。

 メモリーマネージャのQEMM 8Jを削除してから再インストールしたら80MB認識しました。ちなみになしではやはり64MBまでしか認識していませんでした。さらに16MにしてみるとスワッピングがひどくP6-200とは思えないような速度になってしまいました。やはりWinodws 95ではメモリが32MB以上ないと動作が極端に遅くなるようです。

 MS-DOS用のメモリマネージャーも同時に組み込まれるソフト(QEMM 8J)では新しくソフトをインストールするときやハードウェアを増設するときは取り外してから行わないとコンピューターが立ち上がらなくなるときがあるので注意しましょう。

 Windows NT 4.0はメモリを32MB以上にしないと95より遅くなります。多くのメモリを消費します。

 タスクマネージャーがついているので実行中の総てのプログラムの状態,CPU使用率,使用されているメモリ量等をリアルタイムに表示することができます。

 またディスクもNTFSというフォーマットで管理するため無駄な領域が生じませんし,パーティションを変更するための専用のソフトもついてます。 ディスクアクセス中に飛んでもファイルは壊れません。


ビデオカード

 Windowsでの使用を前提に書かさせて頂きますが各自の好みが分かれるパーツなのでご自分の判断で選ぶようにして下さい。Windowsではビデオカードの性能が大きく使い易さに影響します。特にスクロールや再描画に時間がかかるとストレスが溜まります。画面の解像度もディスプレーの性能によりますが一般的に大きい方が使いやすいようです。スキャナ等を使用するのでしたらフルカラーの物が必要でしょう。

 一般的には1280*1024ドット24bitフルカラーがノンインターレースで使用できるカードが用いられ,RAM 4MBで3万円程度です。(但しこの解像度で使用するためには17インチ以上の高性能型のディスプレィが必用となります。)仕事で使用するならば1024*768の256色のRAM 1M1万円程度のもので十分でしょう。発色数が増えると速度が極端に低下するカードが多いようです。最近は高性能の物でも価格が下がっているので2D,3D別々のカードを挿して切り替えて使用しても良いでしょう。ただしディスプレーの性能以上のカードを購入しても無駄ですので注意して下さい。(解像度,周波数等)

 最新のチップが次々でてくるので性能からは何が良いのかは分かりません。ゲームを中心に考えている人では3D対応カードが必要です。S3社のViERGE等が2-3万円程度で入手できて性能が良いようです。EDGE 3Dのようにサウンド機能を持ってたりセガサターンのゲームの移植版が動くようなものもあります。高速のWRAMやEDO RAMを搭載したものの方が性能は良いようです。特に2DカードではMillenium(ミレニアム)が高速であると言われてます。私もPC98で使用していたミレ(220MHz WRAM 4M)を奪い取って使用しています。ただPC98では問題なかったのですがパソコン通信で文字化けが起こるので困ってます。1280*1024 24bitフルカラーで使用してますが256色の時と比較してもほとんど速度低下はないようです。このスペックだと輸入品が3万円以下で購入できます。

 さらにプラグアンドプレイ対応で画面位置やリフリッシュレート等の各種設定が細かくできるドライバが付属しているものが良いでしょう。大抵のメーカーは自分のサイトで最新版のドライバを提供しているのでダウンロードしてインストールしましょう。フラッシュROMを持った機種ではBIOSも最新の物が利用できます。ただし英語版のものは正常に表示されなかったり, 動作しないものもあります。

 値段も下がっているのでマシンが遅いと思う人は32MB RAMを増設した後にビデオカードの買い換えを考えましょう。一般的にCPUの買い換えの効果は値段の割に少ないと言われてます。


 ハードディスク

 ハードディスク(HDD)には大きく分けてIDE・SCSIの物があります。540MB以上のドライブを最大4(2*2)台まで接続できるE-IDEの3.5''のものが現在の主流です。最大で3.8GBのものが4万5千円程度で入手可能です。(規格最大では8.4GBまでは許されているはず。)ハードディスクメーカーも淘汰が進んでいてQuantum(カンタム)のFair BallやWestern DigitalのCaviar等が有名です。後者の方が回転速度が5200rpm 平均シークタイム 10msとやや速いのですがその分値段もわずかに高いようです。私はQuantum FB TM3240A 3.2GB 4500rpm 10.5msを39,800円で購入しました。1.6GBの製品でも27,000程度はするので後で増設するよりも安いと思って容量の大きい物にしました。1GBの製品でも2万円程度はします。初期不良品の修理したものが安く売られている時もありますが,信頼性で製品を選んだ方が良いと思います。さらに家庭で使用するならば回転音やシーク音が静かな物を選んだ方が良いと思います。先に挙げた両社のものは静かだと思います。

 取り付ける前にマスター・スレーブの設定をしてから取り付けます。WDのドライブは袋に・Quantumはハードディク上面に設定の仕方が書いてあります。WDのものは単用という設定もあるのでWDがマスターの時にはマスタードライブも設定し直す必要があります。またコネクタが一つしかないケーブルやセカンダリーIDEに増設する時はIDE接続ケーブルも必要となります。

 同一チャンネルでIDEのCD-ROMドライブを使用している時はCD-ROMをスレーブに設定します。

マスターだとうまく動かないマザーもあるそうです。また電源(大コネクタ)も必要となるのでコネクタが足りないときは電源分岐ケーブルを別に購入します。ベアドライブを買う前に自分のマシンの中を覗いて確認しておきましょう。

 増設するドライブの方が性能が良い場合は増設した方をマスターにした方が良いと言われてます。98だったらスレーブで一回増設しておいて起動ドライブを作って全てのファイルをコピーしてから入れ替えれば簡単に交換できますがDOS Vではどうしたら良いのでしょう。全て入れ直しですか?

 さらにSCSIドライブには規格があるので注意が必要です。一般的にはFirst SCSIですが,高速なものではUltra SCSI, Ultra Wide SCSI対応のドライブがあります。UWはケーブルも違いますので注意して下さい。どなたかSCSIの規格と互換性等について分かり易い解説書があったら教えて下さい。ただし現在のハードディスクの性能ではいずれの規格でも速度差がほとんどないことが雑誌などのベンチで報告されています。ただしISAバスのSCSIカードに接続するとかなり性能が落ちるようです。また性能の高い規格程接続できるケーブル中に限界があるので注意しましょう。(Firstで内部+外部2,UWだとおそらく内部増設+外部1が限界だと思います。)

 SCSIドライブは高性能の物が多く回転速度 7,200rpm 8ms 9.5GBの製品まであります。値段もIDEに比較すると1-2万円高いようです。回転速度が速いので一般家庭で使用すると回転音が気になることがあるようです。さらに高速を望む時は複数のSCSIボードを増設しそれぞれに別のドライブを接続しストライビイングを行います。これは複数のドライブを一つのドライブ として扱うもので個々のドライブからデーターを読み書きするので高速に処理できます。

 Windows NTにはこの機能が標準で用意されています。Windows 95の場合はEZ-SCSI Pro等を利用します。増設時にはSCSI IDを設定する必要があります。またアクティブターミネーター付きケーブルを使用しない場合は最後のドライブでターミネートします。また外部にSCSI機器を増設していない場合はボードによってジャンパーの設定が必要なものもあります。

 いずれの方式のハードディスクも物理フォーマットされて出荷されているので通常は物理フォーマットは必要ありませんがPC98等からとったものは物理フォーマットが必要になる時があります。FDISK等で基本領域を確保してから拡張領域を確保しいくつかの論理ドライブに割り当てます。(拡張領域は4つまで)この時一つの領域が1GBを越えるとクラスタサイズが大き(32KB)なり小さいファイルが多数ある場合には領域が無駄になるので1GBを越えないようにした方が良いと言われてます。ただし基本領域には2GB以上は割り当てる事ができません。パーティーションマジックというソフトを使うと後から領域の大きさを変更できますが通常は変更できませんので領域を確保するときは後悔しないように注意しましょう。

 容量的にはWindows95とOffice PRO等を動かすには1GBは欲しいところです。スキャナ等を利用するならばさらに容量が必要となります。Windows 95はテンポラリーファイルを必要とするので200MB程度は開けておくようにしましょう。時々チェックして100MB以下になっていたら不要なファイル(*.bak,*.tmp)やソフトを削除しましょう。通常テンポラリーファイルはWindow95のインストールドライブに作られますが別のドライブにすると若干動作速度が向上すると言われてます。

 Microsoft Plusについている圧縮ドライブユーティリティを使用すると800MB程度までの領域を約2倍の領域として使用できます。値段の手頃な1.6MB程度のE-IDE HDDを購入して2つの領域を確保して後者を圧縮ドライブにして使用するのがお勧めだと思います。圧縮ドライブには速度を必要としないソフトやデーターを置いておきます。速度はCPUの性能に依存しており,一般的に書き込みは遅いのですが読み込みは速くなるようです。使用しない時間を利用して圧縮するような設定にしておきます。ただし圧縮ドライブを使用したまま新しいディスクや補助記憶装置を増設するとドライブ名が衝突することがあります。そうした時はファイルをバックアップして圧縮ドライブ内のファイルを削除し,展開を行う必用があります。

 いろいろな機種を圧縮ドライブにしていて気づいたのですが,どうもSCSIハードディスクを圧縮するとH:ドライブになるようです。通常は圧縮したホストドライブが圧縮ドライブ名になります。あらにかじめプログラム等が入っているSCSIドライブを圧縮するとドライブ名が変わるので注意が必要なようです。増設するときはドライブ名が離れていた方が便利ですのでできるだけ使用する最初から思い切って圧縮した方が良いと思います。たくさんデーターのあるディスクを圧縮するにはすごい時間がかかります。

 ドライブ名が変わるで思い出しましたが増設したSCSIドライブに基本領域を作成するとIDEの基本領域名の次の名が割り当てられるようです。よって複数ドライブ名があるときはBIOSからSCSIに切り替えてDOSを起動することは難しいと思われます。

 やはりシステムコマンダーが必要でしょうか。もっとも多くのDOSはOS LOADERをもっているので簡単に違ったパーティションから起動できるはずですが。


パーティーションマジックについて

 このソフトは使用していない領域の拡大・縮小・移動および新規パーティションの作成ができます。

 DOS V初心者の私は何も考えずに3.2GBのハードディスクを最初に基本領域1.6GB,拡張領域1.6GBに切ってしまいました。マニュアルによると大きなパーティションを切ると次のようなムダな領域が生じるそうです。小さなファィルが多い場合はさらに増える。

  パーティション容量  クラスタサイズ   浪費する平均容量

   16− 127MB    2KB       2%

  128− 255MB    4KB       4%

  256− 511MB    8KB      10%

  512−1023MB   16KB      25%

 1024−2048MB   32KB      40%

 すなわち私の場合1.6GBのパーティション2つを1GBのパーティション3つに切り直せば0.45GBの容量増加が見込めます。(1GB+511M*4の方が300MBさらに多く使えますがドライブが5つでは面倒くさいのでここではあきらめます。)

次の手順で作業しました。

 マスターディスクをコピーしてコピー品を以下使用しました。

 またハードディスクも重要な部分をPDにバックアップしました。

 まずスキャンディスクでエラーがない事を確認します。

 MS-DOSのFDDからしか実行できないのでWindowsをMS-DOS_(IS0D^で再起動します。

 以下MS-DOSモード用のマウスドライバがなかったので手動で操作しました。

 基本領域を1.19GBに縮小します。(1.237GBではクラスタサイズが小さくならない)

 拡張領域を1.19GBに縮小します。

 基本領域の未使用領域を拡張領域にします。

 分断した拡張領域の未使用領域を移動し一つにします。

 新しく1.19GMの拡張論理領域を作成します。(約2MB未使用領域が残りますがあきらめます。

 再起動すると新しい領域がWindows 95から認識されてました。

 この結果使用領域は基本領域で854MBから719MB(84%),拡張領域で960MBから840MB(88%)に変化し,ほぼマニュアル通りの結果となりました。(注意:ここで表示されている数値はMB(エムバイト)でエクスプローラやハードディスクのMB(メガバイト)とは違う。エムバイトは2進数1024(2^10)*1024byteです。GBならさらに1024を乗した数です。)

 1GB以上の容量をお持ちでしたらぜひともパーティションを切り直しましょう。そのまま使用しますとワンランク下のハードディスクと同じ容量しか使用できません。

 OS/2やNTではFATによらない管理も可能ですので,ほとんど無駄な領域を生じません。早く改善してもらいたいですね。


 ケースについて

 最近メーカー製のパソコンもミドルタワーケースが多くなってますが,場所ばかり取っているような気もします。普通はそれほど内部拡張はしないと思うのでディスクトップ型で十分だと思いますが。その他ミニタワーやフルタワーケースもあります。でかいマザーボードだと入らない物もあるので注意しましょう。

 フルタワーだと見栄えや拡張性・放熱性は良いのですが,倒れやすい,専用のケーブルを用意しないと届かないことがあるなどの問題があるので初心者は避けた方が良いと思います。価格的には1−2万円といったところでしょう。

 5'',3.5''ベイの数も多い方が便利です。特に3,5''の製品が多くなっているので3.5''ベイの多い物が良いと思います。

 電源には注意しましょう。ついてないものは自分で取り付けることになるのですが,危険なので最初から買わないようにしましょう。200-300W位の電源で十分です。電源コネクタが多い物が配線しやすく便利です。不足したときは分岐ケーブルで増やします。

 また最近ATX電源対応のものがでてます。3.3Vを供給可能な20ピンボックス型電源を持っており省エネにも対応しています。またATX対応マザーボードは基盤にコネクタがついているのでいちいちケースと配線しなくてすみので便利です。値段的にも数千円高い程度ですのでこれから買う人や初心者の人はこちらを選びましょう。ただ注意しなくてはいけないのはATX用ケースでもATX電源でないものがあるということです。きちんとした製品を買いましょう。またATX電源は相性が厳しいようです。特に値段の安いものは注意。

 買ったらすぐに電源が115Vになっているか確認しましょう。大抵はなっているはずですが,200Vの時もあります。 ネジなどの付属品もよく確認してから買いましょう。メンテナンスがしやすいようにネジ一本で開閉可能なケースもあります。最近のマシンは発熱量が多いのできちんとした排気ファンがついているものを買いましょう 。セカンドファンがつけられものはさらに安心です。

 私は次のようなミドルタワーケースを購入しました。

 雑誌等で自作記事の出ているのを見たのですがATXではこのケース以外の記事をまだ見かけてません。

  YY-2240 Middle Tower, ATX, ATX Powersupply 5''bay*3(half*2, inch*1), 3.5''bay*4

 セカンドファンもつけられて,ネジ6本で完全に分解できます。

 ただ全面のLEDの数が足りなかったのでSCSIとサスペンドはつなぐ事ができませんでした。CPUクーラーにもつないだのですが電源コネクタは3つ余ってます。

 サービスコンセントもついてないのですが,ATXでディスプレイの電源も切ってくれるので今のところ問題ありません。

 1万5千円でした。重さと大きさは測ってませんのでご免なさい。結構大きめの箱だったのとパーツが一杯だったので宅急便で送ってもらいました。


スキャナーについて

 使う人の使用目的や好みによってかなり異なると思います。一般的な事を述べますので各自の判断で選択して頂くようお願いします。

 本格的にDTP等で使用するなら高解像度(600DPI)・フルカラー(24bit)以上の物が必要となります。文字認識を行なう場合も最低で400DPIの製品が必要となります。しかし家庭で使用するならば4万円程度で入手できる300DPI程度の物で十分でしょう。原稿をセットして読み込むものや原稿の方を動かすもの,手で動かす物があります。最近は小さな製品がでていますが周辺装置としてはかなり巨大なので置き場所や動作音も注意しなければなりません。プリンタと一体型のものもあります。

 写真しか取込予定のない場合は置き場所をとらないフィルムスキャナを選ぶのも良いでしょう。ネガやスライドから読み込めます。(1200dpi程度の製品で5万円位からあります。)

 カラーでは1回のスキャンで取り込めない機種もあるので速度が気になる人は注意する必要があります。(オートシートフィーダーのついたものもある)

 インターフェースも専用カード(DOS Vの双方向パラレルが使用できる製品もある)のものSCSIがあります。SCSIはコネクタがフルサイズとDSUB 25pinしかついてないものが多いので複数台SCSI機器がある場合は接続するケーブルの種類や長さに注意しましょう。SCSIカードによっては動かない場合があるので注意しましょう。あらかじめ動作確認品を用意しましょう。

ASPI対応品は多くの場合動くと言われてます。

 付属するソフトやドライバも重要です。Windows 95で使用するならば必ずTwain 32対応品を買わないと動かないソフトがあります。ドライバによって読み込める大きさや解像度が限定されます。動かす機種のRAM容量やハードディクの空き容量にも依存します。一般的にはフォットレタッチ・画像ファイリング・文字認識ソフト・Faxソフト等が付属してます。単体で買うと高価なソフトがついている物もあります。フォトレタッチソフトは画像を切り取ったり加工したりサイズを変更するのに絶対必要です。文字認識ソフトは日英対応品と日本語だけのものがあります。

 私は日本エレクトロニクスのNEOSCAN Flathead SCANNER SP-800を購入しました。6万円ぐらいだったと思います。400dpiをフルカラー1パスでスキャンできます。かなり大きな筐体で動作音もかなりします。ケーブルを買わなかったのでD-SUB 25-halfのケーブルを探すのに苦労しました。

 ドライバはTwain対応なのですが32bit対応でないので動かないソフトが多く困りました。メーカーも対応してくれないので,結局Twacker(ftp://ftp.pdfc.com/users/pdfc/twain95.zip)というソフトを入れて使えるようになりました。キャリブレーションソフトが付属しているのは良いのですが解像度を上げるとすぐメモリ不足で実行できませんと表示されて閉口してます。

 文字認識ソフトとしてOCR事始バイリンガルという16bitの日英対応品がついてました。英語まで認識できるソフトは別に購入すると4万位するのでこの機種にしました。なかなか認識率は良いようです。他のソフトはついてなかったのでPaint shop pro 3.0を別に購入しました。

 もう少し待って有名メーカー製の32bit対応のドライバのついた小型スキャナにすれば良かったと思います。

 よくある疑問をエプソンのサイトから転載させて頂きました。私も活性評価用に写真付きのOHPシートを作ったらサイズが120MBにもなってしまいました。スワッピングも多発したので結局メモリーを80MBに増設しました。画像データは多大なハードを必要とします。P6-200でも重たさが実感できます。

Q.スキャナで画像を取り込む場合、データ量はどのくらいになりますか?

A.データ量は、画像を取り込む時の条件によって大きく異なります。

   例えばフルカラーで取り込む場合はモノクロに比べてデータ量は24倍の大きさになります。さらに取り込み時の解像度によっても大きな差がでます。以下の表や計算式を目安としてください。

   ※このデータ量は画像を保存する場合のファイルサイズのおおよその目安にもなります。ただし、保存するファイル形式によってファイルサイズは異なります。

(1)フルカラーの場合とモノクロの場合のおおよそのデータ量(単位:メガバイト)

          フルカラー               モノクロ

解像度   A4    B5   ハガキ      A4   B5  ハガキ

(dpi)  

100  2.78  2.08 0.68     0.12 0.09 0.03

150  6.25  4.68 1.53     0.26 0.20 0.06

200 11.11  8.32 2.72     0.46 0.35 0.11

300 25.01 18.72 6.12     1.04 0.78 0.26

400 44.45 33.29 10.89    1.85 1.39 0.45

600 100.02   74.90 24.49    4.17 3.12 1.02

800 177.81  133.15 43.54    7.41 5.55 1.81

※サイズ(インチ) 

  A4:8.3×11.7 B5:7.2×10.1 A6:4.1×5.8

(2)簡単な計算式

    (タテのサイズ(インチ)×解像度(dpi)×ヨコのサイズ(インチ)×解像  

   度(dpi)× α)÷8×1024×1024(メガバイトに換算するため    

 の係数)=データ量(メガバイト)

   ※1インチは約2.54cmです。

   ※「dpi」は解像度を表す単位で、1インチの幅を読み取る時のドットの数を示  

  しています。

(3)EPSON Scan!U実行時に必要なメモリ環境

     メモリ  :メモリは多いほど画像を扱うのに有利となります。フルカラー

           (1677万色)データを扱うのであれば、最低でも16メガバ  

         イトのメモリが必要です。

     HDD容量:HDDには取り込む画像のデータ量の2倍の空き容量が無いと取  

         り込むことはできません。

     ※解像度は利用用途によっても異なりますが、品質が許す限り小さく設定しま  

    す。その方が画像のデータ量が少なくなり、メモリやハードディスクの節約    

  になり、処理時間も短くてすみます。

     (例:MJ−500Cでグラフィックデータをスーパーファインモードでフル  

      カラー印字するのであれば、スキャナの取り込み時の解像度は200

        dpiでも十分です。また、OCRソフトで文字認識を行う場合は、

        400dpi程度の解像度が必要です。)

     ※EPSON Scan!Uでは、「EPSON TWAINデータソース」  

    の画面に[サイズ]として保存ファイルサイズが自動的に計算されて表示さ    

  れます。


フロッピーディスクについて

 一応現在の主流は3.5''の1.44MB(2HC)となってます。一部640KB(2DD)のソフトが添付されている時もあるのでこの2つが読める2modeのフロッピーで十分です。

 私はPC-9801の日本独特の1.2MB(2HD)のフォーマットのディスクが結構あったので3modeフロッピーを購入しました。WindowsNT等各種ドライバが付属しているTomcat TC-FD35M-3Bを選びました。5,800円とちょっと高めでした。2modeだと3000円位で購入できます。

 ところが実際に専用ドライバーを入れてみたのですが,Windows95からは1.2Mフォーマットディスクは読めませんでした。しょうがないのでBIOSの方で3modeに切り替えて,通常のFDDドライバに戻しました。すべてが対応ドライバに置き換わってないのが原因のようです。

 3modeといっても2HDの読込は安定しているのですが,書き込みはエラーを生じることがあるので注意しましょう。

 BIOSサポートがないマザーではドライバ付きのものを買いましょう。ただパソコン通信などでみるとMITSUMIのものはWindow95用ドライバがなく動かないということなので注意が必要です。種類の違う2台を混在させてもトラブルを招くようです。

 話は違いますけど1.44MB以上のFDDは普及しないのですかね。なにか時代から取り残されている唯一のメディアだと思います。必需品なのにね。


CD-ROMについて

 IDEのものとSCSIやサウンドブラスターに接続するものなど色々あります。

 また最近のCD−ROMは速度競争が激しく12倍速の物が出てきました。

 一台の機械で4枚まで入れられ交換して使用できるる物もあるようです。

 また挿入方法でもキャディー・トレイ方式があります。トレイ式の方が出し入れが簡単ですが傷をつけてしまう可能性は高くなります。

 私はIDEの12倍速 MITSUMI CRMC-FX120Tにしました。バルク品で1万7千円程度でした。買ってから気がついたのですがオーディオケーブルがついてなく別に千円だして買い足しました。結局箱入りと変わらない値段になってしまいました。

 実際に使用してみてちょっと音が大きいような気がします。音楽CDや普段は低速で動作しているので音はしないのですが,ソフト等をインストール使用とすると,ブーンと高速回転音がします。CDの構造上12倍の回転速度にあげるためのようです。さすがにソフトはあっと言う間にインストールされ、CD−ROMとは思えない位です。しかしVIDEO−CDを再生するとスキップフレームが出てしまいます。4倍速のPC98の時はスキップゼロだったのにやはりミレは動画は苦手なんでしょうか。

 というわけで通常使用するのでしたら,たまにしかインストールしないソフトの為に高速ドライブは必用なく音の静かな4−6倍速の7千円位で購入できるもので十分という結論に達しました。ドライバとオーディオケーブルをついているのを確認しましょう。

 音楽用CD−ROMよりパソコン用のCD−ROMの方が音楽がきれいに再生できるってほんとうですかね?一部マニアの間ではやっているそうですが。

 IDEのハードディスクはMS−DOSから認識させるのが大変でしたが,SCSIのものだと何もしなくても認識するのでしょうか?いきなりCD−ROMからOSを立ち上げることができる機種もあると聞きましたが。CD−ROMが認識されないとWindows95等のOSがインストールできません。

 SCSIというとCD−ROMとしても使えるPDの価格が安くなりました。秋葉原の一部の店では4倍速のPDドライブがメディア1枚付きで3万円で販売されているそうです。

 普通のパソコンにはSCSIカードがついていると思うのでCD−ROMの代わりにPDをつけてしまうのも面白いかもしれません。スキャナだデジカメで遊んでいるとすぐにHDDがくなってしまいます。PDは光ディスク装置の一種で書き込み速度は遅いのですが1枚のメディア当たり640MBの容量を持っています。メディアは一枚3千円ぐらいです。PDはライトキャシュをオンにすると書き込み速度が倍程度は改善されることが知られてます。EZ-SCSI等のSCSIユーティリティで設定します。

 DVDも話題にのぼってますが書き込み可能なドライブは1年以上先になるようです。

 CD−ROMを作成できるCD−Rという機種もあります。メディアが900円位で1回しか書き込めません。本体は7万円位します。DVDでは読めないといった欠点をもってますが,安さがとりえです。巷ではかなり普及しているようです。

 NECから16倍速のCD-ROMが発売になりました。来年早々にも20倍速がでるそうです。どこまで速くなるのでしょうか。


マザーボードについて

 いろんなメーカーがマザーボード(メインボード)を出しているようですが,雑誌のベンチマークテストだとほとんど差がないようです。信頼性・BIOSのアップデートの回数などで選んだら良いのではないかと思います。拡張する機器の相性によって動かないメーカもあるので注意が必要です。有名メーカー品が安心だと思います。

 ただし次のことに注意が必用だと思います。Cylic社の6X86の場合は対応品を購入すること。チップセットがP5ならINTELの430HXなどのTriton2対応のもの。システムクロックの対応が多いこと。(できたら75MHzまで対応しているのが望ましい。取り付けるメモリに対応していること。INTELがP5-225を出すのではという噂もある。)CPUソケットタイプ7であること。買うケースに取り付けられる大きさであること。デュアルCPUタイプは大きいので注意が必要です。

(CPUの値段が下がっておりWindows NT4.0のように2CPU(サーバーは32)まで対応するOSが発売されるので期待している人も多いと思いますが,個人使用ではCPUを2つにしてもそれ程速度は改善しないみたいです。アプリやOS側の対応が必用です。)

 拡張スロットにはPCI,ISA(アイサ)などがありますが,PCI*4, ISA*2程度あれば多くの場合間に合うと思います。ただしソケットのそばの基盤に突起などがでているものではフルサイズのカードは取り付けられないことがあるので注意が必要です。

 2次キャッシュはパイプラインバーストSRAMが主流ですので256KB程度が付属しているものを買えば問題ありません。512KBでも速度はほとんど変わりません。P6ではCPU内蔵の2次キャッシュが256KBついているので外付けの2次キャッシュはいりません。キャッシュなしだ3割程度遅くなります。NECのCanBeシリーズが遅いのはこのためです。

 個人的におすすめのメーカーは最大手で台湾のASUSTeK(アスーステック)社の製品です。http://www.asus.com.tw/で製品紹介やBIOSアップデートを頻繁におこなっていますし,NIFTYのFPCU2にはユーザーフォーラムがあっていろいろとサポートしてくれ,主なマザーの日本語マニュアルもあります。

 P5ならPCi/i-P55T2P4C Pipline Burst SRAM 256KBが代表商品で1万8千円ほどで購入できます。末尾にCがついているのはCylix対応品でマニュアルには書いてないのですが75MHzに設定できるようです。ツートップで買うとなぜか日本語版マニュアルがついてます。ATXでないのPS/2マウス用のコネクタ(千円)を別に購入しましょう。専用のSCSIカードPC-200(NCRSCSI)が8千円程度で入手可能ですが噂によると製造を中止したらしいです。

 これからケースも買われるという人や私みたいな初心者ならATX電源対応のマザーの方が良いと思います。配線数が少なくなるし,省エネルギーにも対応してますし,USBコネクタもついてるものもあります。(将来的にマウスやキーボードを数珠つながりにぶらさげられる新しい規格)値段も1-2千円程度高い程度でPS/2マウスコネクタを購入すると代わりありません。

 PCi/i-P55T2P4の一般的な仕様

intel Pentium 75-200MHz 430HX(Triton2) chipset

  PiPline Burst SRAM 256KB, ZIF Socket 7 72pin SIMM*4 IDE*2

FDC 3mode/Serial*2/Parallel*1 on board

PCI*3, PCI/ISA*1, ISA*2, AWARD BIOS

 私が購入したP6用のマザーボードの仕様です。

 ASUSTeK P/I-XP6NP5 (P6-200用/ATX)66*4=264MHzまで対応

INTEL 440FX(Natoma)Chip set, ZIF socket 8

PCI Slot*5(*1 PCI & Media Bus2.0), ISA Slot*3

AWARD Flash BIOS, 72pin SIMM socket*4

  E-IDE(PIO, BussMaster)*2, FDD Cable, 3modeFDD, DPMS, PM, USB対応

Serial*2, Parallel *1, AWARD BIOS

ATX power supply 3.3V, ECC, IrDA対応

 マザーボードのメーカーによってIBM互換BIOSは違っており他にPhoenix, AMI等がありますが,設定方法が違うだけでいずれを選んでも問題ありません。多くの機種でフラッシュROMを内蔵しているので最新のBIOSにアップデートした方がトラブルは少なくなると思います。

 注意:市販されているWindows 95ではINTELの新しいChip set(430HX,440FX)は認識されないのでftp://ftp.intel.com/pub/patch/IDEINUP.EXEをダウンロードしてパッチをあてる必用があります。バスマスタIDEとなり速度的にもPIOより速くなります。そうしないとセカンダリーE-IDEが認識されない場合があるようです。

 正しくインストールされた場合はintel 82371SB PCI IDE Controller, セカンダリ IDEコントローラー(デュアル FIFO)と表示されます。

 古いチップセットの人はアップデートできませんので注意が必要です。


マウスについて

 シリアルマウスやPS/2タイプのものが各社からいろいろでているようですが。カウント数やホールドのしやすさ,ボタンのタッチ,たまに左手で使うので左手でも使いやすいとなると誰もがあげるのがマイクロソフトマウスですね。

 Window95で使用するときはコントロールパネル−マウスで初期設定しておきましょう。アニメーションマウスカーソルを設定するとあきないですよ。自分でも簡単にアニメーションカーソルを作れます。

 結局私もOEM版のマイクロソフトマウスPS/2仕様を3,580円で購入しました。これもキーボードと同じで高くても一万円は超えないので使いやすい物を買いましょう。安いのだと千円を切るものもあります。

 ATX仕様ですとPS2コネクタは標準でついていしますが,普通仕様は別にコネクタを千円位で買います。PS2に対応していないマザーもあるので注意して下さい。

 シリアルマウスだと貴重なシリアルを一つ使ってしまいます。PS/2仕様だとIRQを一つ使ってしまいます。PCIバスはIRQをインストールの時しか使ってないので重複も可能と言われている(ほんとかな)のでPS/2がお勧めだとおもいます。

 新しいマイクロソフトマウスが発売になったようです。まだ1万円ぐらいします。 特徴は右ボタンと左ボタンの間に回転式のがついた事です。回転させることによりスクールバーをクリックしなくても縦方向に画面がスクロールできるとのことです。しかし専用のドライバをインストールしても使えるソフトはほとんどないそうです。 OFFICE 97からは完全対応になるとのことです。

 USB対応品もでてくるでしょうし,買い換えの時も遠くはないのでしょうかね。


キーボードについて

 英語101,日本語106,Windows 95対応日本語109,コネクタもAT 5pin, PS/2 6pin大きさも いろいろありますがどれが良いのでしょうか。大きさも色も形もいろいろありますね。タッチパネルみたいのがついているものもありますが。

 私はキーボードが展示してある店でバコバコ打ってみてキータッチが浅くて・重い自分の好みにあうキーボードを買いました。カナ入力・マザーがPS/2対応ですので109 日本語(PS/2)の Chicony KB-3920 タイ製 2,980円を買いました。ちなみに一番安いキーボードでした。現在のところ全く問題なく使ってます。

 ATOK10は変換効率が高く,カナキーは自動的にオンになるし非常に使いやすいですね。イントラネットの大敵の半角カナを間違って打つこともありませんし長文が高速に打てます。ワードやエディタの人もぜひ購入したいですね。乗り換え版ですと一太郎・ホームページビルダー・ネットスケープ付きで7千円で変えます。新規購入でも一万円でおつりがくるとおもいます。

 キーボードは高くても一万円は超えないので気に入らなかったら買い換えても良いかも知れません。特にメーカー製のはキーボードが選べませんしね。

 作業安全上もぜひ疲れないキーボードにしましょう。


FAQs よくある質問と回答

Q.DOS/Vに新しくSCSIのDISKを増設しましたが、「マイ コンピュータ」を見ても、新しいDISKが出てきません。

「コントロールパネル」->「システム」->「デバイス マネージャ」->「ディスク ドライブ」を見ると、新しく増設したDISKが存在しています。 どうなっているのでしょうか?

A.デバイス マネージャで見えるという事は、ハード的には認識されています。新しいDISKが WINDOWS 95 で(ソフト的に)認識される為には、DISKに「領域」を作成する事が必用となります。

MS-DOS プロンプトで 新しいDISKに対して、FDISK コマンドを実行してください。

この後、WINDOWS 95 を再起動すると、DISKが認識されているはずです。

認識されていたら、フォーマットを行う事で、DISKが使用可能になります。

Q.マザーボードを物色しています。FDRAMとEDOの両方に対応しているものが多いようですが、混在させることは可能ですか? また、P55Cも装着したいのですが注意する点を教えて下さい。電圧が2.8Vであればよいようですが? AGX(?)にも注目していますが、TRITON TXまで待つべきでしょう か? しかし、AGX対応のビデオカードでないとだめだとすると出費が・・・。

A.FPとEDOの混在はマザーボードにより異なります。

 混在可能で正常に動作するもの。

 混在可能だがFPとして動作するもの。

 混在すると全く動作しないもの。

3種類が存在するようです。もちろん2枚一組で使用しますので,バンク(組)は同一の種類のメモリを挿します。

 ちなみに私のASUS TeCP6のマザーボードは混在状態で問題なく動作してます。マニュアルにも動作すると書いてあります。EBDOも使えるそうですが物がありません。ベンチも速度が変化しませんのでちゃんとEDOとして動作しているようです。(ベースバンクにEDO64MBを使っているため) EDOでもFPでも数%の速度差しかありませんから動きさえすれば問題ないでしょう。

 最近のM/BはフラッシュROMが搭載されているので,BIOSをアップデートすれば既存のボードでP55Cが使える可能性があります。大抵のM/Bメーカーはホームページを持ってますので一回覗いてみたらいかがでしょうか。よって買うときはBIOSのバージョンに注意しましょう。P55C対応かどうかもわかると思います。

 ただ現時点でP55Cは対応ソフトがほとんどないので今後の動向を数ヶ月待った方が良いのではないかとおもいます。

 値段を考えたらP6の方が絶対いいと思います。特にWindows NT4.0での速度はP5の2倍近い数値を示してます。いちどこの味を知ってしまうとWindows95のP5やP6は使う気がしなくなると思います。絶対に飛びませんし。P6-180MHzならかなり手頃な値段で入手可能です。最も秋にはMMX搭載の互換性のないCPUがでてきますが。

 ビデオカードも高性能のものが1-2万で買える時代ですので今買っても特に問題ないと思います。

 今年はいろいろな新企画が取り入れられてコンピューターもかなり変化していく事が予想されます。年末にはかなり変化するでしょう。もう少し待って動向がはっきりしてからでも遅くはないと思います。

 

Q.PS/2, IRQって何ですか?IRQ=イラク?

A. 英語の略後は読むのが難しいですね。何の略かも分からないです。よく使っていて読めないのはWWWブラウザでしょう。ダブダブダブと読むのが正しいようです。デブデブデブじゃないですよ。World wide webの略です。それではご指摘の点について回答させていただきます。その昔パソコンと周辺機器を本当に自作していたころは周辺チップのカタログを持っていたのですが必要ないと思って全部捨ててしまったので記憶に頼って説明していくので間違っていたらごめんなさい。

 PS/2はPersonal system/2の略です。IBM社は1981年にパソコンを発表してからどんどん進化させていきました。PC, PC-XT, PC-ATそしてマルチタスク実行可能なパソコンとして1987年PS/2とOSとしてOS/2を発表しました。汎用品の部品しか使わず,周辺機器メーカー等に機械内部の仕様を総て公表してました。(オープンアーキテクチャ)特にBIOS(バイオス)のソースコードまでを公開していたのです。そこで各種仕様を合わせた互換機メーカーが登場してきたのです。BIOSには著作権が適用され保護されましたが,同等の働きをするBIOSを提供するメーカーが登場して解決しました。そしていつの間にかAT互換機が本家を追い抜いて大発展して世界の標準機器になったのです。マッキントッシュも最近公開しましたが時既に遅しの感があります。

 その仕様の一つがPS/2でキーボードとマウスが繋がれてます。

 IRQはイラクではなくてアイアールキューと読むのが正しいのです。Interrupt ReQuestChannelの略だったと思います。昔のCPU(シーピーユー)は同時に一つの仕事しかできませんでした。また定期的に仕事を切り替えていたのでは動作が遅くなります。たとえばマウスを動かしたとします。しかし別の仕事をしていたのでは動いたことに気づきません。そこでCPUに動いたことを知らせてマウス処理ルーチンに飛ばし処理を行います。こういったことを割り込み処理といいます。ハードウェア的な割り込みにはマスクできるものとできないものNMI(NonMasked Interrupt)があります。またソフト的な割り込みもあります。ソフト的な割り込みには基本的な画面に文字を書く等の命令を書いておくことによりハードウェアをいじらなくてもプログラムできるようにできてます。こういったソフトなどを合わせてBIOS(Basic Input Output System)と呼びます。

 NMIは1つしかなくシステムにとって重大な障害が発生したときに使用されます。AT互換機の場合メモリーのパリティチェックエラーが接続されています。NMIが何回も作動する時はメモリーを交換する必用があります。もっとも最近のマザーボードはECC(Error Checking and Correcting)を採用しているのでパリティチェックエラーは発生しても自動的に正しい値に直されるのでこんなエラーは発生しません。一般家庭の普及機のメモリにパリティのあるものは少ないので家庭でも発生しないでしょう。メモリの信頼性が高いのでパリティはなくても通常は問題ありません。かえってエラーが発生したとき止まるだけ不便です。

 ハードウェア的な割り込みは割り込みコントローラ8259で制御されます。8259は1個で8つの割り込みを処理できます。8259を2つカスケード(プライマリーの割り込みにセカンダリーをぶら下げる)接続して15個の割り込みを処理できます。PnP(Plug and Play)が一般的でなかったときはハードウェア側で割り込みチャンネルを重複しないように指定する必用がありましたが現在の拡張機器ではその必用はありません。また設置時しかIRQを必用としないPCIバスも普及してます。現在のパソコンは拡張機器が多いので総て埋まっていることが多く,新しい機器を増設するときはコントロールパネルのシステムで確認しておきます。自作機のIRQを示しますが全部使用されてます。ソフト的な割り込みは256個指定できますがWindowsのプログラムでは全く意識する必用がありません。

NMI:Memory parity ERROR

0 :Timer

1 :Key Board

2 :Secondary 8251

3 :COM2

4 :COM1

5 :Sound

6 :FDD

7 :LPT

8 :Clock

9 :Video

10 :SCSI

11 :LAN

12 :PS/2 Mouse

13 :CoProcessor

14 :IDE Primary

15 :IDE Secondary

 その他機器を増設するときに注意しなければいけないこととしてDMA, I/O Addres等がありますが問題となることが少ないので省略させて頂きます。

 初期のマイコンで設定された仕様を最新機も忠実に引き継いでいるためにこのようになってます。実際にはマルチタスク可能なCPUになってますし,周辺機器は総て専用チップ化させているために基盤を見ても8259はみることはできません。