2003サハリンツーリング4

8月11日 ポロナイスク→アレクサンドロフスク 天気:晴れのち曇りのち雨

朝起きてバイクを駐車場まで取りに行く。

ポロナイスクのホテル。
半分廃墟だし、初めてじゃ絶対にわからない。

ポロナイスクの駐車場

駐車場の脇にはバイクが沢山放置。

ガソリンを入れるためにスタンドへ。A-92(レギュラー)が無いと言われる。別のスタンドを探す。次のスタンドでも無いと言われる。おいらのバイクはほぼリザーブなので5LだけA-76を入れる。BAKUはまだ余裕があるので入れない。


A-76のガソリン初挑戦。
代金はおまけしてもらった(感謝)。

(写真:BAKU提供)

そして出発。街外れでまたスタンドを見つけた。BAKUがA-92があるかスタンドに行く。おいらはそのまま道端でノンビリ待つ。

ポロナイスク郊外。 天気がいい。



BAKUの給油待ち

BAKUが戻ってきてA-92があって満タンにしてきたそうだ。おいらはとりあえずスタンドがあるスミリヌィフまで持つのでそのまま出発。ポロナイスクの街の出口で悪魔ライダーさんと再会。A-92のガソリンがあったことを伝えて出発する。

ポロナイスクからの道は道路拡張されたようで快適だった。20kmほど走って通行止め。迂回路が山の中に伸びている。迂回路を進むと集落へ。交通量があるほうへ進むと林道のような道を進み泥沼を越えて川に出た。

迂回路

川の仮設橋を超えたら浅い川渡りがあった。

迂回路の仮設橋。
このあと川渡りが(水溜りだけど)

迂回路を進みもとの道へ戻る。そのまま北上してスミリヌィフへ到着。スタンドでA-92のガソリンを入れてマガズィーンで買い物。


スミリヌィフのスタンド。

(写真:BAKU提供)

BAKUはビスケットを買って食っている。道路の反対側にある建物がカフェみたいなのでそこで飯を食うことにする。でもBAKUはビスケットを食うのをやめない。

スミリヌィフのカフェで昼食。

なんとか注文して食事にありつく。値段、味ともまあまあ。

スミリニィフのカフェ
スープ(ボルシチ) 、白いのはスメタナじゃなくてマヨネーズだった。

カフェで食事。



コロッケみたいのはほとんどメンチカツ



食事中にバイクが通り過ぎる音がした。悪魔ライダーさんかな?食事を済まし北上再開。しばらく走ってポペジノの街へ。


ポペジノの記念碑(慰霊碑?)


やっぱり慰霊碑かな?



ポペジノというのは「勝利」って意味でこの辺りには慰霊碑や記念碑が沢山あるよとBAKUに説明する。この先に日ソ平和友好の碑があるから見逃さないようにと出発する。

数km走って道路の左側に日ソ平和友好の碑を発見。道路の右端の深砂利のところにウインカーをつけてバイクを停めてBAKUを待つ。100m弱後方を走っていたはずと、ふとミラーを見るとBAKUがリアをロックさせて流しながらおいらに近づいてくる。「そんなことをしたらおいらが砂利を浴びるじゃないか、かっこつけるのは日本だけにしろ」とか思っていると、どうもスピードがかなり速い。「うわぁ、突っ込んでくるよ。」と思っていたら「ドカッ!」とBAKUに突っ込まれた。左肩から左ハンドルにかけて突っ込まれてそのまま転倒。左のブッシュガードがBAKUの後輪でガリガリ削られる。バイクを起こそうにもBAKUのバイクがエンジンを切っていないのでハンドルの横で後輪が回っていて起こせない。「ひでぇ」

ポペジノ郊外の日ソ平和友好の碑


車が過ぎるとこのとおり



キロポスト



写真を撮りたいのに車が砂埃を巻き上げる



日ソ平和友好の碑



道路の反対側にはこんな看板



トーチカの跡?を発見


苔むしてひっそりと土に返りつつある



しばらく走って、ユジノハンダサ(半田沢)を過ぎ旧国境へ。

旧国境。
道路拡張で道路から見える。



道路拡張の為、道路際に立っていた看板は倒されていた。
(ロシア人元に戻せよ、まったく)


旧国境北緯50度


旧国境北緯50度



旧国境を過ぎ、オノールの街で雨が降ってきて、レインウェアに着替える。ロシア人のおやじどもが寄って来ていろいろ質問される。

雨で結構泥まみれになってきた



いい感じに泥まみれ



まだナンバーは見える。



悪魔ライダーさんと合流。



ティモフスクの街の入り口のガイー(交通警察)の検問で停められる。詰め所の中に入れてくれたがちょっと時間がかかる。

ティモフスクに到着


その後山脈越えの道になる。道幅は広くて十分だが路面はぬたぬた。かっとびライダーのBAKうと悪魔ライダーさんには悪いが慎重に50〜70km/hで走る。そしてアレクサンドロフ手前のガイーでまた停められる。またまた詰め所に呼ばれて取調べが始まる。電話したりして時間が掛かったが無事にOKがでてアレクサンドロフスクの街へ到着。さすがに大きい街で今夜泊まるホテル「トリ ブラータ」の場所がわからない。悪魔ライダーさんが人に聞いている。そのうち警察の車が先導してくれて連れて行ってくれることになった。

最初に到着したのはカフェ「トリ ブラータ」。一応、宿泊もできるようになっているらしいが俺たちが泊まるのはここでは無いらしい。
また悪魔ライダーさんが警察と聞いている。必死にホテル「トリ ブラータ」って言ってるけど、「ホテル」じゃ通じないよって言ってたら通じたらしい。
またまた警察の先導で移動。だんだん街外れになってきてこれはホテルじゃなくてトリ ブラータ(3兄弟の岩)に向かっているなと内心思う。面白いからこのまま付いて行けと付いて行ったら、やっぱり到着したのは・・・・

アレクサンドロフスクの名所「トリ ブラータ」
3兄弟の岩。


俺は爆笑。BAKUもわかっていたみたいで写真を撮ってる。悪魔ライダーさんだけわかっていなかったみたいだ。そのあと警察の先導で本当のホテル「トリ ブラータ」へ到着。昔ながらのロシア風ホテルといった建物で最初のカフェのそばだった。チェックインしてバイクの置き場所を聞くとロビーに入れてくれることになった。守衛さんがドアの釘を抜いてくれてバイクはロビーに。

バイクをロビーに入れるため少しだけ洗車




アレクサンドロフスクのホテル「トリ ブラータ」
ロビーにバイクを入れた。

ロビー



ホテルのロビーには「トリ ブラータ」があった(笑)



ホテルからの景色。



飯を食おうとホテルの管理人さんに場所を聞く。そのうち、守衛さんがカフェに連れて行ってくれることになった。そして歩いてカフェへ。さっき来たカフェだった。そして食事はできないらしい。仕方なくホテルそばのマガズィーンで食料を買出ししてホテルの部屋に戻ってみんなで食事。

ホテルの部屋。TV無し、冷蔵庫無し



バスルーム。水シャワーと便座無しトイレ



走行距離:278.4km(ダート約260km)


TOP NEXT