1998年6月30日

所沢市ダイオキシン類等規制計画策定審議会 会長 坂本和彦様

所沢市ダイオキシン類等規制計画策定審議会様
所沢市ダイオキシン類等規制計画策定審議会部会様

  所沢市ダイオキシン類等規制計画策定報告書についての要望書

グリーンクラブ21 大河原豊
中富の環境を守る会 鈴木宗五
きれいな空気をとりもどす会 小谷栄子
環境保全条例研究会 平林美枝子
エコネットグリーン並木 井上尚美
エステ環境ネット 田沢真佐子
ごみ減量・リサイクルを進める所沢市民の会 増田アツミ
所沢市学校給食を考える会 松川みどり
北田の環境を考える会 中村俊子
健康を考える会 釜山信之
さつき台ダイオキシンを考える会 森 武
東所沢かんきょうを考える会 横山 静
みらいの風ネットワーク 佐藤篤子
所沢にきれいな空気をとりもどす会 渋木幸子
有機農業研究会 荻野茂喜
三ヶ島の環境を考える会 加藤英二
中新井の環境を考える会 前田俊宣

 審議会並びに審議会部会、及び市事務局の皆様方にはダイオキシン類規制計画策定のためご尽力いただき感謝しております。

 審議会におかれましてはダイオキシン類規制計画策定報告書(答申案)が審議される予定であると聞いております。ご承知のとおり、所沢市においては市周辺に64施設(県資料より市民団体が集計)が立地するという状況であり、それらの施設群からの排煙によるダイオキシン類の影響が心配され、市民の最大の関心事となっております。現に市調査による毛髪中のダイオキシン類濃度が高かったこと、国の大気環境濃度指針値を超える値が出ていること、などは周辺の大気が排煙によりかなり汚染されていることを示すと考えられます。
 WHOの基準も強化され、TDI 1〜4pg-TEQ/kg/day,という数値が示され、コプラナーPCBもダイオキシン類に加えられました。国の方でも、検討が開始されたところではありますが、特に汚染の心配される地域である所沢においては、国の基準を待つことなく、より、厳しい規制をかけていくことこそが、必要であり、多くの市民の願いでもあります。
 私達の試算によれば、5年後の恒久対策の規制値が守られたとしても、相当量のダイオキシンが発生してしまうと推定されます(山田審議委員資料)。周辺住民にとって、この量は耐え難いものであり、実効性のある厳しい削減対策がなされることを切に願い、以下のことを審議していただき、報告書に盛り込まれるよう、要望いたします。

1 ダイオキシン類排出規制値をより厳しくすること

(現在出された暫定基準値40ng/Gのみの規制では周辺環境に対する影響を問題のないレベルにまで抑えることはできないと危惧されます) 
  具体的には、暫定基準として現在の恒久基準値の1/10の値を、また、恒久基準値としては、全ての焼却炉について、0.1ng-TEQ/NGというドイツ並みの値とする。

2 ダイオキシン類にコプラナーPCBを加えた値によって規制すること

3 緊急の焼却量の規制、ダイオキシン排出総量の規制、改善の目途を立てない施設に対する焼却停止の指導

4 市、市民、事業者が一体となって、ごみ減量、焼却量減量を推進するためのリユース、リサイクル研究チームを、技術専門家や法律家、NGO、市民などで結成すること。また、企業、産業廃棄物処理業者や、市民などが、ごみ減量を相談する窓口として、誰もが利用できるようにする。

5 焼却灰、飛灰に対する規制、土壌基準の設定、土壌浄化対策などについて、また、WHOの新基準に対応した当地域の規制計画について、早急に検討を開始すること

連絡先:中新井の環境を考える会 前田俊宣(TEL/FAX 042-943-7578)

#審議会に対して、市民団体代表として審議会に加わっている方を通して要望事項を提案しましたが、ほとんど審議もされず、多数決によって却下されました。審議会というもののありようについて深く疑問に思うところが多々あります。ただただ、行政の出したものにyesというために集まっている方々が多いようです。審議とは名ばかりの審議会に深く失望しました。「そういうものだ」とおっしゃる方もいますが、納得できないものは納得できません。また、偉い先生方ぞろいで、一体、どこまで所沢の事情を分かっているのか、所沢市民のための規制を考える場所とはとても思えませんでした。議事録で発言回数のチェックをしたい。黙ってる人が多すぎる。