さいたま西部・ダイオキシン公害調停報告集会

●公開シンポジウム
 「豊島と能勢の公害調停成立に学ぶ」

とき:12月3日(日)午後2時〜4時

ところ:新所沢東公民館
      所沢市美原町1-2922-1 tel 042-943-0909

参加 豊島より 豊島公害調停弁護団 岩城裕 弁護士

   能勢より  住民 八木修 町会議員

資料代 200円

 住民のねばり強い運動によって公害調停成立にこぎ着けた2つの大きなごみ処分問題。ここから私たちは、調停成立に向けての今後の活動の方向を学びたいと思います。どなたでも是非多数ご参加下さい。

主催 さいたま西部・ダイオキシン公害調停をすすめる会
 連絡先:
ekitaura@tk.airnet.ne.jp

豊島(てしま)と能勢の公害調停がこの夏に相次いで調停成立を迎えました。豊島は住民が反対運動を続けて20年以上(調停7年)かかった上でようやくの決着。能勢は調停2年目の成立です。どちらも公害調停制度を利用し、最大限の効果と対策を引き出した、大変意義のある調停であったと評価されます。豊島では、県の責任を明らかにした上で謝罪を引き出し、また、国、県の予算を使った、大規模な原状回復のための処理計画が提示されました。能勢では焼却炉メーカーが7億5千万円の負担をし、今後、対策協議会によって、住民参加の上での汚染土壌対策に取り組むこととなります。また、町の焼却炉であったこともあり、ごみの半減に取り組むことも同時に約束されました。

 どちらも、本当にねばり強い住民運動の成果であり、私たちに様々なことを教えてくれます。特に、豊島の産廃業者の違法操業と県の監督・指導不履行による汚染の拡大は、所沢にも当てはまります。豊島の50万トンの不法投棄は、所沢の数多い業者のごみの山と、煙・灰の山を合わせた姿である、と感じました。美しい島をあっという間に汚したごみの山。失ったものを取り戻すために、これから、気の遠くなるような歳月と費用をかけなければなりません。汚すのは本当に簡単です。しかし、その汚れを取り除く技術と知恵を人間は持っているでしょうか。

 それにしても、調停成立まで、そしてこれからの、地域住民の方々の粘り強い運動に、私たちは学ぶべき事がたくさんあります。地域を守ること、それが、地域に住む者の責任であると2つの運動は教えてくれます。