法廷ってこんなふうでした。

浦和地裁101法廷の図

裁判官は3人の合議制でした。真ん中に座る人が裁判長。裁判長が進行(訴訟指揮)を勤めます。裁判官はほんとにテレビで見るような黒い法服を着ていました。裁判官が入廷して起立、礼。そして、口頭弁論が始まります。
日本の裁判では傍聴者が訴訟の進行状況を理解することは難しい、といわれます。口頭弁論は弁護士の書面の提出・交換と次回の裁判期日の打ち合わせだけのようなことが少なくないそうです。確かに、1時間のあいだに、何件も事件がいれられていて、他の事件はあっという間にすんでいきました。裁判官が何を言っているのかを聞き取ることも難しい!
 私たちの裁判は原告の人数が多いため、15人分くらいの席を原告席の方に準備してもらいました。で、柵の中に入って、参加することが出来ました。原告の陳述は、第1回は許されましたが、以降、なかなか、許されなくなります。
 でも、本当は、裁判は、もっと直接原告や被告が自分の意見を主張し合える場にするべきではないのかしら。せっかく一同に会するのだから、書面の提出と次回期日を決めるだけなんてもったいない。原告本人・代理人、被告が積極的に発言できるような場を設定してもらいたいものです。それが、分かり易い、そして当事者の納得する裁判につながるのでは?

 民事訴訟法では、訴えが提起されると口頭弁論が開始され、法廷で原告と被告がそれぞれの主張を口頭で弁論することとなっています。裁判官は、当事者が口頭で弁論の場で提出したものだけを裁判の基礎とします。また、口頭弁論は書面で準備することが義務付けられています。訴状、そして準備書面と呼ばれる書面を提出し、双方の主張を明らかにしていきます。でも、書面でもって事前に主張内容を相手方に通知し、口頭弁論の場で双方の主張について活発な討論をする、というのが本来の姿なのではないでしょうか。。。(参考資料「テキストブック現代司法」より)