北田16回石坂8回裁判報告(2003.12.25)
−石坂産業(株)=くぬぎ山
くぬぎ山再生事業指定地域内に、新たに破砕・圧縮梱包・破砕減容の変更許可がおりた事に対し、12月2日に変更許可取り消しを求める第2次行政訴訟を起こし、12月25日に第1回公判が行われました。ここで、原告代表の井草さんが、陳述を行いました。これまでの石坂の酷い操業、行政の許可のひどさ、住民に何も知らされないままの許可に対する不信、などについて、切々と訴え、埼玉県の二枚舌の施策が浮き彫りになりました。また、訴状について、原告側代理人の小林弁護士から、処理施設が無許可であること。破砕については粉塵、アスベスト、騒音等による被害が出ること。圧縮梱包・減容については杉並病が発生した一般廃棄物処理施設と同じような設備であり、化学物質による被害の可能性があること。廃棄物の処理能力は約900t/日と大規模になること。許可内容についても、規制から逃れるために5t/日を超えないように能力を少なく見積もって申請している可能性があることなどを指摘しました。
これから始まる裁判は、破砕などによる粉塵、化学物質被害という、未だ行政の規制対策がなんらとられていない被害を主張していく、厳しいけれど重要な裁判です。ぜひご支援をお願いします。
−北田商事(株)=くぬぎ山南
同日に行われた北田商事許可に対する訴訟の方は、双方の主張が出揃ったため、間もなく証人尋問が始まると思われます。前回公判に於いて原告側が指摘した、北田商事の処理能力を大幅に超過する処分実績等について、埼玉県は「提出させた書類を調査中であり、違反が見つかれば処分が必要。」と回答。この調査のため、石坂、北田とも、次回期日は3月26日と少し間が空きました。
原告側も、今後、破砕施設による粉塵、化学物質被害等の影響調査に取り組んでいきたいと考えています。ぜひご協力をお願いいたします。