所沢に新規の産業廃棄物処理施設(RDF)の計画が!

 所沢の新郷地区に、新たな産廃処理施設の計画があることが明らかになった。5月12日の新聞報道によれば、この業者は所沢インターから約1キロ離れた所に保管積み替え施設を持っていたが、新たに中間処分業を取得する計画で、破砕機(4.8t/day)と減容機(24t/day)を設置したいとしている。昨年5月に県に計画書を提出し、事前協議をすすめてきた。

 ここで云う減容機というのが、RDF施設。廃プラを圧縮・減容し、固形燃料とする。減容段階で、ダイオキシンや環境ホルモンが発生する恐れがあると指摘されている。現に所沢の西部清掃事業所で稼働中のRDF製造機周辺では、頭がくらくらするような化学物質系の悪臭が発生している現状がある。また、計画地は市街化調整区域であり、建築物は建てられないため、屋外に設置され、悪臭や騒音、振動などの生活環境に対する影響が懸念される。計画地の南側は閑静な住宅地であり、施設の目の前にはマンションも建設中。詳しくは東所沢いのちを守る会のサイトをご覧下さい

 県の指導要綱によれば、今後、周辺住民に対し説明会を開いた上で住民と公害防止協定を結ぶ形で、住民同意をとりつける必要がある。しかし、破砕機は施設許可対象外のスソ切り施設(許可対象は5t/day以上)、減容機は、廃棄物処理施設に指定されていない。施設許可の際に行われることとなった、生活環境影響調査や許可審査をまぬがれる。ただ、業の許可については、県は、住民同意を大前提としており、住民が同意しない限り、簡単には処分業許可は出ないだろう。(許可には業の許可と施設の許可があり、新たに処分業をする場合には業の許可が必要。この場合は、施設の許可は必要ないが、業の許可を取る必要がある)

 最近、所沢では、焼却に変わる手段として、RDF施設を作る、という動きが広がりつつある。インター周辺では、もう一つ、RDF施設の許可を取ろうと計画している業者がある。この業者は、現在、焼却炉を持っており、RDFの許可が取れれば、焼却炉を撤去する、と言っている。また、聞き取りの際に、RDFをやりたい、といっている業者が2社ほどあった。

 RDF施設が、現在、廃棄物処理施設に指定されていない、というのは、大きな問題だ。悪臭や、騒音、化学物質の発生など、環境負荷が高いことが懸念される。焼却銀座からRDF銀座へ、だけは、やめてほしい。