改善命令違反日記
所沢周辺焼却炉設置業者、保管積み替え業者は数多い。そこへ、たくさんの廃棄物が持ち込まれ、積み上げられ、燃やされる。その中でも目立つのは巨大なごみの山を積み上げ、放置している業者。10年以上も前からごみの山を積み上げたままの業者。ごみの山を放置したまま、連絡が取れなくなった業者。ごみの山は度々火事をも起こし、周辺を汚染する。地下水汚染、悪臭、粉塵。周辺への環境汚染は甚大だ。それらに対し、廃棄物処理業の許可をし、指導監督する筈の県。住民は埼玉県に対し、ごみの山の撤去指導、業者に対する許可取り消し、刑事責任の追及を訴えてきた。
埼玉県に聞きたい。なぜ、これらの業者が、これまで許可を得ていたのか、今なお、何ら罰を受けることがないのか、ごみの山はなぜ積み上げられたままなのか。汚染実態は。そして責任をとるべきは誰なのか。
2社に対し、県は遅すぎる「改善命令」を99年11月に出した。その後・・・
アーバンリサイクル(保管品目 廃プラ、ゴム屑、金属くず、ガラス・陶磁器屑、建設廃材)
改善命令違反。98.12月から全く改善は見られていない。保管についての2度目の改善命令を受けた昨年11月から3ヶ月を経た今も状況は悪化している。許可品目外の焼却灰が放置されている。悪臭の発散はひどい。周囲に飛散、灰も流出している。改善の意志がないのは明らかだと誰もが思うと常識的には考えられるが、なんと県は、「改善の意志がある」ととらえたのか、許可取り消しをしていない。どこに改善の意志があるのか、私たちにはどうしても解らない。
改善命令は、「99年12月21日までに保管状況の改善をすること」と出された。
期限を過ぎた12月23日、相変わらずの飛散、悪臭。塀が曲がり、全く改善の様子はない。
改善命令期限を過ぎて1ヶ月後。(2000年1月23日)。新たに持ち込まれた廃棄物もある。手前に黒く見えるのは、ビニール袋入り焼却灰と見られる。もちろん許可品目外。2000.3.26も、焼却灰と見られるゴミ袋は同じ場所に積まれ、全く改善は見られていなかった。
大生商事(10G/day焼却炉 保管積み替え許可品目廃プラ、ゴムくず、金属くず、ガラス・陶磁器屑、建設廃材)
改善命令違反。何年も7,8mの山を積み上げる。許可期限3月29日の前日の3月28日、県は許可を取り消した。残された山を撤去するのは・・・。
手前が大生商事、奥のさらに巨大な山が長島総業(99年9月許可失効)。