第2回調停委員現地視察報告

 8月6日午後2時から6時まで、猛暑の中、調停委員3名がやっと、所沢周辺の現地視察を行いました。住民の被害状況を見てもらうという主旨で、インター周辺及びくぬぎ山周辺を車で見て回るコースが設定されました。当日は、被申請人企業数社も参加。要所要所では、臭いや、ゴミの散乱する様子、ゴミの山のひどさなどを実感してもらい、被害を受ける現地の住民の生の声を聞いてもらいました。予定を1時間も過ぎ、暑い中の長丁場でしたが、調停委員が真剣に現地の方々の声に耳を傾ける様子が見られました。

やはり、圧倒的だったのが、この狭い地域にたくさんの焼却炉群が密集している点です。ここにも、あそこにも、民家や病院、幼稚園のすぐそばにも、焼却施設があるという異常さ、そして、その煙や灰がすぐそばの住民の生活を脅かしている現状。

 中富小学校の屋上では、農家の方が、短冊状に並んだ美しい畑を見せながら、この地の農業を、次の世代の子供たちにバトンタッチしたい、焼却炉があることによって苦悩している、と切々と訴えました。

 この視察が、今後の調停に十二分に活かされることを期待したいと思います。