くぬぎ山最大手の焼却炉設置業者石坂産業が焼却炉全て廃炉!!
2002.6.5
石坂産業許可取消行政訴訟原告団
三芳町にある石坂産業(株)はくぬぎ山最大手の産業廃棄物処理業者であり、焼却炉を3基(16t、32t、1.28t)持ち、許可上の焼却処理能力は合計約50t/日でした。
この焼却炉で、感染性廃棄物、廃プラ、木屑、汚泥等様々な廃棄物を燃やし、その煙の悪臭、粉塵の飛散、騒音など、ひどいものでした。
2001年の6月8日、周辺住民152名が埼玉県に対して、石坂産業の産業廃棄物処分業許可(焼却、中和、破砕)の取消を求める裁判を提起しました。
この行政訴訟公判第5回の期日において、県側から、石坂産業(株)が焼却炉3基を全て廃炉とし、焼却、中和、特別管理産業廃棄物処分業(感染性廃棄物他の焼却)の処分業を廃止したとの書面と石坂産業(株)の焼却炉廃止届出書類が提出され、石坂産業(株)が、焼却炉の操業を廃止したことが明らかになりました。
石坂産業(株)は平成1から3年頃にかけてくぬぎ山に焼却炉を設置し、以降、周辺住民は、大量の煙による悪臭、降灰、粉塵の飛散、施設からの騒音に苦しめられてきました。今回の廃炉は、裁判などによる住民の反対運動の大きな成果であると考えています。
これで、現在くぬぎ山に残る焼却炉は2炉。1炉は既に焼却廃止を表明しています。
しかし、今後、石坂産業(株)は、くぬぎ山に於いて、破砕等の処分業を続行することになります。破砕による騒音、粉塵の発生などの周辺環境影響もまた深刻です。今後とも気を抜かず、取り組みを続けていきたいと考えています。