3月11日付け読売新聞埼玉版朝刊に所沢・狭山・川越・三芳の59施設のうち、13炉が廃止、11炉が休止中、との記事が出ました。どんな施設が「廃止」「休止」とされたのか県に確認した結果を表にしてみました。(操業中の炉一覧はこちら)

 これを見て分かることは、複数あるうちの小さな炉をやめた業者が多いこと、実はなくなってはいないのに、許可対象外となったため、廃止とカウントしているものがいくつかあることに気が付きます。

で、実際にどのくらい減ったのか、処理能力で計算してみました。
川越三芳狭山所沢の許可対象施設届け出処理能力の合計は、45308.94kg/h
そのうち、廃止炉処理能力の合計 3067.8kg/h(6.6%),
      工事待ち休止炉は、合計 4200kg/h(9.3%),
      廃止意向の休止は、合計 1113kg/h(2.5%),
      意向不明の休止は、合計 657.14kg/h(1.5%)

 そして、操業中の炉の処理能力合計は、36271kg/h(80.1%)

と、8割が操業していることがわかります。

廃止届けを出した炉

市町村 企業名 処理能力kg/h 届け出状況
川越 (株)東洋クオリティワン 250 2炉のうち1炉を廃止
1炉(250kg/h)操業中
狭山 (株)中沢工務店 500 廃止
(有)アーバンリサイクル 193.75 廃止
12.14* 許可対象施設ではなくなったので廃止
(2炉合算で、許可対象施設としていたが、1炉廃止となったので対象外となった)
小岩井乳業(株) 190* 廃プラを焼却しているのでは、ということで、許可施設ととらえたが、紙パック類は廃プラではない、との判断(厚生省に問い合わせ)から許可対象外施設となり、廃止届け
ジャパンミルクネット(株) 190*
大徳技研工業(株) 600 廃止
600
125
本田技研工業(株) 600 2炉のうち1炉を廃止
1炉(1439kg/h)操業中
小島化学薬品(株) 50* 廃樹脂を焼却し、有価物を取り出しているので、許可対象外施設となり、廃止届け
所沢 東明興業(株) 12 2炉のうち1炉(廃プラ炉)を廃止
1炉(2450kg/h)操業中
三芳 (株)細川洋行 187 廃止

休止届けを出した炉

川越 (有)協和産業 3000 工事中
狭山 (有)埼建 600 工事終了、試験操業開始
クリーンサービス(株) 12.14 2炉のうち1炉(廃プラ炉)を休止
1炉(595kg/h)操業中
常盤土木工業(株) 400 廃棄物処理法違反で検挙
所沢 (株)新明 600 2炉のうち1炉を休止(工事中)
1炉(600kg/h)操業中
(株)大進興業 125 2炉のうち1炉(廃プラ炉)を休止
1炉(625kg/h)操業中
(株)武蔵野 198 休止
195
(株)和光 100 休止
加藤商事(株) 620 休止
三芳 (有)長嶋総業 120 休止・ごみの山