大成建設株式会社 回答

回答日1999.8.26

所沢周辺処理施設へ委託する産業廃棄物排出事業者に対する公開質問状への回答

1、当地域に持ち込まれる貴社の排出廃棄物種類、量、それらの焼却量(年間)を把握し、その量をお教え下さい。
<回答>
平成9年度に排出した廃棄物量は下記の通りです。
廃棄物種類 委託量(m3)

混合廃棄物内訳

参考値(t)
品目内訳 処分方法 数量(m3)
混合廃棄物

14,251

廃プラ 破砕・圧縮

3,377

405

木屑 破砕

2,514

453

金属屑 破砕

1,826

694

ガラス・陶磁器屑 破砕

4,786

2,776

建設廃材 破砕

1,747

1,992

燃え殻

36

36

合計 14,287

6,356


 *混合廃棄物の内訳の品目・数量は、組成分析調査などこれまでの実績からの推計です。

2、 当地域の大きな問題は、畑や宅地のすぐそばにたくさんの焼却炉が立地している、ということです。そのような環境の中で貴社の廃棄物が燃やされていることについて、どのようにお考えですか。
<回答>
 当社は、廃棄物として処分する量をできるだけ少なくするために、分別排出・再生利用を推進していますが、混合状態で排出せざるを得ない廃棄物もあります。
 分別排出する廃棄物(金属屑、ダンボール、木屑、石膏ボード等)については、専用の巡回回収車を開発し、東京都内の作業所から発生する分別品目を巡回回収し再資源化を図るなどの対策を講じています。混合廃棄物については、機械的な選別施設を保有する中間処理業者に処理を委託しており、当地域では東明興業が委託先になっています。
 なお同社からは年内を目途に焼却施設の停止する旨の説明を受けており、当社としてもこれに協力していきたいと考えています。

3、焼却施設設置者に対し、どのような環境汚染対策を講じているかのチェックを実施していますか? 把握している項目に○を付けて下さい。

<回答>
ア 焼却種類、イ 焼却量、ウ ばい煙測定結果、○エダイオキシン類濃度(排煙、灰、飛灰、灰固化物)○オ灰の管理状況、○カ温度記録 キ周辺地域の環境汚染状況 ○クその他(中間処理後の処分先の報告)

4、周辺住民約4000人が当該地域周辺焼却施設47社とそれらを許可してきた県を被申請人として公害調停を申請しています。求めている事項は、焼却施設の停止、実態調査、情報公開、原状回復措置などです。これに対し、排出企業として、協力できることはありますか?

<回答>
ア 焼却停止に協力  イ 実態調査に協力  ○ウ情報開示に協力 エ 原状回復措置に協力

協力の具体的な内容
・東明興業が計画している焼却施設の停止について協力します。
・廃棄物処理実績については、可能な限り公開します。

5、集計の結果、周辺焼却施設で処理される廃棄物のうち、所沢市内で発生したものはわずか、5%でした。その他は、全て他地域からの廃棄物でした。私たちの地域で、他地域で発生するゴミをこれほど大量に受け入れることを許容することはできません。これらの廃棄物の処理によって、私たちの地域の生活と農業と環境は大きな被害を受けています。

 このことについて、どのようにお考えですか?

<回答>
 建設廃棄物は、発生する市内・都県内で処理を完結させることは非常に困難であり、他市・他県に移動し処理せざるを得ない状況にあります。とはいえ、所沢周辺の環境が焼却によって大きな影響を受けている事態は認識しており、現行の法規制に適合しない焼却施設については施設停止などの措置を早急に取るべきと考えます。
 当社の取り組みとしては、発生抑制・分別・再資源化を一層すすめ、焼却処分・埋立処分の量を減少させることが重要と考えています。

6、今後、所沢周辺現地見学、周辺住民との意見交換会などに参加される意思はありますか?

 <回答>はい  

7、今回の結果をインターネットで公開されることについてどのようにお考えですか

<回答>回答が公開されることに異存ありません。

 企業名(大成建設株式会社               )

 所属部署( 広報部広報室   )

 業種( 建設業           )

御協力ありがとうございました