住友林業株式会社 回答

回答日1999.9.4

所沢周辺処理施設へ委託する産業廃棄物排出事業者に対する公開質問状への回答

拝啓 時下益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。
 7月に届きました弊社広報担当あての質問状及び所沢焼却施設の処分実績報告書を拝見いたしました。
 さて、環境問題は人類共通の重要課題の一つであり、弊社は「事業を通じ、自然環境、生活環境に貢献する」ことを経営理念の一つに掲げています。
 弊社では、平成7年4月より住友林業(株)環境管理システムを実施しています。今年8月には、住宅本部の全支店・営業所でISO14001の認証取得を完了し、廃棄物削減の継続的改善に努めています。また、環境方針の中では、住宅事業を営む上で産業廃棄物処理は必須で取り組むべき課題と認識し、「廃棄物の削減、適正処理、製品のリサイクル、リユースの向上に努める」事を掲げています。

 具体的には下記のような対策をとっています。
・委託先の廃棄物処理業者は、法に基づく適正処理をしていることを選択基準としています。日常的にはマニフェスト伝票の発行及び処理確認を行い、またダイオキシン類濃度に関して濃度計量証明書提出を求めています。

・住宅解体時に出る建設系廃棄物は現場において分別排出に努め、更に中間処理場で分別処理し、木屑・廃木材はチップ化、コンクリート片は再生骨材に、金属屑は再資源化等極力資源としてリサイクルするよう努め、更なるリサイクル率の向上を進めています。

・商品の開発・設計段階から環境不可低減を目指すとともに、住宅関連資材などの使用においてはリサイクル可能な資材の導入に努めています。

 弊社が排出した建設系廃棄物は最寄りの処理業者に搬入しており、所沢周辺では石坂産業、東明興業、大空リサイクルセンターの3処理業者に搬入しています。
 平成10年度の上記3業者への搬入量と焼却量の合計は別表の通りです。よろしくご査収下さい。

敬具
平成11年9月2日
住友林業株式会社
総務部広報企画グループ

別表
平成10年度の各廃棄物の搬入量と推定焼却量(単位:t)
廃プラ 木屑 紙くず 金属屑 ガラス陶磁器屑 コンクリート その他
排出量 内焼却量 排出量 内焼却量 排出量 内焼却量 排出量 排出量 排出量 排出量
合計 157.099 12.922 920.505 194.76 1.4 1.4 56.41 1818.816 2728.533 0.3

1、当地域に持ち込まれる貴社の排出廃棄物種類、量、それらの焼却量(年間)を把握し、その量をお教え下さい。

2、 当地域の大きな問題は、畑や宅地のすぐそばにたくさんの焼却炉が立地している、ということです。そのような環境の中で貴社の廃棄物が燃やされていることについて、どのようにお考えですか。

3、焼却施設設置者に対し、どのような環境汚染対策を講じているかのチェックを実施していますか? 把握している項目に○を付けて下さい。

<回答>
ア 焼却種類、イ 焼却量、ウ ばい煙測定結果、エダイオキシン類濃度(排煙、灰、飛灰、灰固化物)オ灰の管理状況、カ温度記録 キ周辺地域の環境汚染状況 クその他

4、周辺住民約4000人が当該地域周辺焼却施設47社とそれらを許可してきた県を被申請人として公害調停を申請しています。求めている事項は、焼却施設の停止、実態調査、情報公開、原状回復措置などです。これに対し、排出企業として、協力できることはありますか?

<回答>
ア 焼却停止に協力  イ 実態調査に協力  ウ情報開示に協力 エ 原状回復措置に協力

協力の具体的な内容

5、集計の結果、周辺焼却施設で処理される廃棄物のうち、所沢市内で発生したものはわずか、5%でした。その他は、全て他地域からの廃棄物でした。私たちの地域で、他地域で発生するゴミをこれほど大量に受け入れることを許容することはできません。これらの廃棄物の処理によって、私たちの地域の生活と農業と環境は大きな被害を受けています。

 このことについて、どのようにお考えですか?

6、今後、所沢周辺現地見学、周辺住民との意見交換会などに参加される意思はありますか?

 <回答> 

7、今回の結果をインターネットで公開されることについてどのようにお考えですか

<回答>

 企業名(        )

 所属部署(     )

 業種(     )

御協力ありがとうございました