(株)熊谷組 回答

回答日1999.8.30

所沢周辺処理施設へ委託する産業廃棄物排出事業者に対する公開質問状への回答

1、当地域に持ち込まれる貴社の排出廃棄物種類、量、それらの焼却量(年間)を把握し、その量をお教え下さい。
<回答>
別紙に添付します。(なお、当社においては、現場での排出状況からして、重量(t)ではなく体積(m3)で副産物の排出量を管理しております。)

2、 当地域の大きな問題は、畑や宅地のすぐそばにたくさんの焼却炉が立地している、ということです。そのような環境の中で貴社の廃棄物が燃やされていることについて、どのようにお考えですか。
<回答>
 焼却炉を持った処理施設が貴地域に密集し、しかも、廃棄物の焼却により、人体に有害なダイオキシンが多量に排出されているという事は大きな問題であると認識しています。
 したがって排出事業者としては、委託した副産物が処理される段階で、環境への影響を極力抑えるべく、副産物の発生量を抑える工夫をしながら施工しておりますが、発生したものについては、委託先処理業者において、焼却もしくは埋立処分するのではなく、可能な限りリサイクルを促進させるために、工事現場での徹底した分別活動を展開しております。

3、焼却施設設置者に対し、どのような環境汚染対策を講じているかのチェックを実施していますか? 把握している項目に○を付けて下さい。

<回答>
ア 焼却種類、イ 焼却量、○ウ ばい煙測定結果○エダイオキシン類濃度(排煙、灰、飛灰、灰固化物)○オ灰の管理状況○カ温度記録 キ周辺地域の環境汚染状況 クその他

4、周辺住民約4000人が当該地域周辺焼却施設47社とそれらを許可してきた県を被申請人として公害調停を申請しています。求めている事項は、焼却施設の停止、実態調査、情報公開、原状回復措置などです。これに対し、排出企業として、協力できることはありますか?

<回答>
ア 焼却停止に協力  イ 実態調査に協力  ○ウ情報開示に協力 エ 原状回復措置に協力

協力の具体的な内容
・焼却処分の可能性が高くなる混合廃棄物の排出を削減
・処理業者に対し、焼却を止めるべく要請すると同時にリサイクル促進への働きかけ

5、集計の結果、周辺焼却施設で処理される廃棄物のうち、所沢市内で発生したものはわずか、5%でした。その他は、全て他地域からの廃棄物でした。私たちの地域で、他地域で発生するゴミをこれほど大量に受け入れることを許容することはできません。これらの廃棄物の処理によって、私たちの地域の生活と農業と環境は大きな被害を受けています。

 このことについて、どのようにお考えですか?

<回答>
 排出事業者としては、工事に伴って生じた副産物の処理(リサイクルを含む)を、処理業者に委託することになります。但し、委託先の処理方法、処理の質などについては、地域、業者により大きな格差があり、場合によっては、地域住民の生活環境に影響を与えることが十分に考えられると認識しております。
 したがって、当社としては貴地域における主な委託先である(株)大進興業・所沢工場に対しては、環境への影響が大きいことが懸念される焼却炉を停止し、リサイクル可能な副産物を仕分けする選別施設に変更するよう要請しているところであり、実現するまでは所沢工場への排出を極力抑えております。
 また、東明興業(株)に対しても焼却を控えるべく要請すると同時に、排出量も抑えております。

6、今後、所沢周辺現地見学、周辺住民との意見交換会などに参加される意思はありますか?

 <回答>はい  

7、今回の結果をインターネットで公開されることについてどのようにお考えですか

<回答>異存ありません。

 企業名(株式会社熊谷組                )

 所属部署( 環境管理部   )

 業種( 総合建設業           )

御協力ありがとうございました