B社
4/22AM10:00施設訪問
所長が不在のため、記録の閲覧不可。本社にある?等不明瞭な受け答え
本社関係者に施設概要を聞く。
*2炉あるうちの1炉(手前)はバグフィルター設置済。
もう1炉はバグフィルターは既にあるが、県の確認未のため接続できていない状態。
(98.10資料ではK社の排ガス処理設備はサイクロン、スクラバーのみとなっていた
西部環境に確認したところ、業者が勝手に設置してしまったそう。廃掃法上では軽微変更届でよいことになっているが、大防法では、工事前に届け出をするべきだ、ということで指導した。一方がまだ接続できていないのは、煙突の位置を変える必要があるためで、煙突の位置を変えるのは、変更許可が必要になってくる可能性があるため、協議中である、とのこと)
*スクラバー処理水は、循環使用、ピット有り。汚泥を他業者に処理委託
スクラバー汚泥はばいじんなので、除去した日時を記録に付けるべき。
*焼却物・・・紙、木、繊維以外の廃プラ混在(許可品目外)。山の量多い
*灰の管理・・灰ピット(3面コンクリート・写真参照)での保管。水たまりあり。周辺地面が黒く変色しており、灰流出あり。地下炉からユンボで掻き出し、ピットまで運ぶ。飛散が心配。クリンカがごろんと置かれていた。煙を立てていた。
*灰のコンクリート固化は、稼働していない。
*飛灰・・・バグフィルターから下方へ袋詰めするとのこと。
*バグフィルターは立ち上げ時は、通さない(手動で切り替え)といっていた。
*都内からの荷の方が多いですか?と聞いたら、県内の方が多いかなあ・・と答えていた。
三芳清掃工場 4/22am11:00
三芳の最終処分場から見える三芳清掃工場
事務所にて、各種記録のコピーをもらう。
施設見学。
築20数年の焼却炉1,2号炉。
CO濃度計確認。立ち上げ時やや高め。連続温度記録あったけどよく見なかった。
<灰の水ピット及び、冷却水処理のながれ>
*炉内から焼却灰が地下の水ピット内に落とされる。(飛散防止のため)
地下は焼却灰臭に包まれ、かなりの暴露の可能性。室内ダイオキシン類濃度測るべき。
*焼却灰はコンベヤで灰バンカへ。
*水ピットの水(灰混じり)は、使用済み冷却水(ガス冷却のため、煙をシャワーで冷やすための水・直接接触)とともに水処理施設へ運ばれる。
→各種薬剤処理及びばっき、濾過を経て再び冷却水として循環使用。(但し、夜間、焼却休止中は下水へ放流)汚泥は隣の最終処分場へ。
循環水、汚泥のダイオキシン類濃度測るべき。
(放流水のダイオキシン類濃度は0.00079ng-TEQ/l 県庁で確認 汚泥は未測定)
0.79pg/lという値は?一日の放流量は?
水路(u字構)に蓋がない。雨の時など大丈夫?
*灰バンカへ運ばれた焼却灰、EP飛灰は、バンカで脱水され、隣の最終処分場へ。
焼却灰と飛灰は分離して貯留する筈では?(平成14年から)
ばいじん(飛灰)は分離して貯留する施設では固化すること、となっているが、分離できない施設では平成14年からでよいのだそう。
*この灰を脱水した水が穴のあいた管で周辺へ流出。一同絶句(写真参照)
*この水の下をくぐっていけば、EP灰の処理状況をみれる、と施設の案内のおじさんが明るく言っていたが、勇気がなく、遠慮させてもらった。
写真説明
上部の青い部分が灰とEP灰を合わせて貯める灰バンカ。脱水した水が、下の漏斗のような変色した水受けに落ちる。その管の先はあながあいていて・・・
燃やされるもの。廃プラ分別は秋から始まる。
三芳町清掃工場ダイオキシン類調査結果
排ガスng-TEQ/m3 飛灰ng-TEQ/g 焼却灰ng-TEQ/g
1997.10.30 2.1 13 0.012
1996.11.15 5.0
1992.10.24 81
*最終処分場の水処理施設
汚泥を遠心分離で分離。他の処理は???
一般廃棄物最終処分場における検査結果(98年度)埼玉県廃棄物対策課資料より
使用開始 | 面積 | 対象 | 採水時期 | PH | BOD (mg/l) |
SS (mg/l) |
Cd (mg/l) |
Pb (mg/l) |
T-Hg (mg/l) |
Cl- (mg/l) |
Na+ (mg/l) |
K+ (mg/l) |
大腸菌群数 | 電気伝導度 |
1992 | 2299F | 放流水 | 98.8.6 | 7.3 | 7.5 | 23 | 0.01 | <0.05 | <0.0005 | 4000 | 1100 | 390 | 82 | 11000 |
地下水 | 98.8.6 | 160 | 49 | 18 | 750 |
放流水と、地下水の水質を常時監視している、といっていた。監視項目は??
*焼却炉廃水の説明があまりにもすごく、最終処分場の水処理の説明が頭に入ってこなくなってしまった。反省。
*持ち込み 焼却物・・・5円/kg 不燃物 ・・・6円/kg 安い・・・
町内で一般廃棄物収集許可事業所は200くらい。どこから来たか厳しいチェックはしない、常識の範囲、と言っていた。
*最終処分場はもうすぐいっぱいになる・・・。次もくぬぎ山内に作る計画(4000F土地取得済)。99年度生活環境アセスの予算がとられている。
ー参考ー
最終処分場設置の流れ
*県に対して、工事着手前に設置の届け出(廃棄物処理法に基づく)
環境影響評価を行う(廃棄物処理法に基づく生活環境影響評価のみ)
放流水、地下水等の周辺環境への影響評価
周辺住民に対し計画書と環境影響評価書を1ヶ月の告示縦覧
住民は意見を町にあげる
↓
県に届け出
↓
県は30日以内に計画の変更、とりやめを指示することができる。
↓
設置
C社
分別前の混合廃棄物
99/4/26 (月)10;30〜
事務所3階踊り場より、施設の概要の説明を受ける。写真撮影は断られる。
木くず・・・角材は再生紙用チップ、
パレット、型枠他・・・ダンボール、パーティクルボード用チップ
集成材は焼却
混合廃棄物を分別した上で(機械選別、風選別・風で飛ばし、軽いものを焼却)ユンボで焼却炉の連続投入口へ(風による選別では、廃プラ分別は?)
<ユンボでつかまれたものは、廃プラ混じりのなんでもありの雑多なゴミだった>
排煙処理
*2号炉(木くず32t)、3号炉(廃プラ炉1.26t/day、ダクトで2号炉の二次燃焼室に接続)は冷却塔(水シャワー直接噴霧)、サイクロン、電気集塵機を経て煙突へ。
*1号炉(木くず16t/day)は冷却塔(同様)、バグフィルターへ。
冷却水の水の処理は? →蒸発するため処理の必要なしだそう。井戸水を補給
灰、ばいじんの処理
*焼却灰・・・焼却炉下の水ピットにて受けたものをコンベアーで搬出。未燃物は、再度焼却、鉄などはリサイクルへ。コンベアーから、トラックにて、灰ピット(事務所すぐ横)へ移動。
*ばいじん・・・EP灰、バグフィルター灰はベルトコンベアーで搬出。トラックにて灰ピットへ移動。
サイクロン灰は、毎日、稼働前に掃除して除去。
煤塵搬出コンベアーの出口(林へ入る道路すぐわき)に以前はドラム缶(最近はコンテナのようなもの)が置かれ、集めた後、トラックで焼却灰と共に灰ピットで保管。
灰を受ける水ピットの水処理は?→「蒸発するため、処理の必要なし。井戸水を補給」
コンクリート固化するようなことは?→「どうせ管理型へ運ぶからやっていない。水分が多い場合、石灰を混ぜて、乾燥させるようなことはある。」
横浜の三興へ、管理型処分委託(16円/Kg・・・10tトラックで16万円)
水使用状況
炉体を冷やすための水、煙を冷やす冷却水、灰を受ける水ピットの水、を井戸水でまかなっている、という。全て蒸発するため、水処理なし、だそう。一日の使用量は?
地下水の使用に関しての制限はないか?
記録状況
燃焼温度(連続記録紙有り)
連続投入機がついているが、上下動がかなり見られる。(700度〜1000度)
日によっては800度以下に落ちる変動が多く見られる日もあり。
一日の立ち上げ、立ち下げまでの記録が取られておらず、高温状態になってからの記録のみ。
夜中中燃やし続けていたのか?と見られる記録有り(3/20 20:00〜3/21 18:00までの連続)など。
3号炉(廃プラ炉)の温度記録が3月変動なし(2号炉の記録紙に記入されている)。2月に何日か稼働。1時間ごとに燃やしきれる小さな炉なのでかなり変動激しい。(3号炉で燃やしきって蓋を開ける時に、ダクトでつながっている2号炉の炉温が下がることはないか?次回要確認)
3号炉の温度記録は? →「付け忘れです。稼働はしている」
<コンピューター管理なのに付け忘れ、3号炉6度、とかの記録はあった。稼働しているか疑問。>
集塵機流入ガス温度、CO濃度の午前、午後一回ずつの毎日の記録有り(連続記録紙なし)
CO濃度100から300台でやや高め。
測定位置の図なし
ばいじんの除去の実施状況・・・毎日、とだけ書かれていた。
冷却設備、サイクロン、EP、バグ、全て毎日なのか、要確認。
排ガスの分析結果 最近の1回のみの記録
焼却した産廃の種類及び数量
*焼却量は分からないので、受入量を記録してある、とのこと
6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 計
廃油 kl/月 0.346 0.476 0.336 0.394 0.388 0.486 0.565 0.694 0.572 0.418 4.675
廃アルカリ kl/月 71.86 68 56.4 87 99.3 98.6 93.6 76.9 89.4 72.3 813.36
廃プラ m3/月 817 850 785 892 1,025 926 1,980 1,085 1,448 1,787 11,595
紙くず m3/月 3,266 3,399 3,140 3,567 4,098 3,703 3,363 1,870 2,518 3,128 32,052
木くず m3/月 13,432 13,915 12,977 16,265 19,032 16,682 13,979 8,560 12,025 14,140 141,007
繊維くず m3/月 1,225 1,275 1,178 1,337 1,537 1,389 1,112 626 850 1,061 11,590
動植残さ m3/月 817 850 785 892 1,025 926 841 468 630 782 8,016
ゴムくず m3/月 408 425 392 446 512 462 370 209 283 353 3,860
金属くず m3/月 408 425 393 446 512 463 371 209 283 354 3,864
ガ・陶 m3/月 1,633 1,700 1,570 1,783 2,049 1,851 741 418 567 708 13,020
がれき類 m3/月 9,723 10,228 11,087 11,494 10,525 12,736 8,637 8,696 7,245 8,506 98,877
廃油(特管) kl/月 25 12.4 31.6 40.5 17 25.8 13.5 19.5 41 60.5
感染性産廃 kg/月 11,670 11,744 11,929 9,191 12,278 12,099 23,103 30,276.5 30,309.8 15,292 167,892.23
m3をtに換算すると、
木くず 47,942.38〜53,582.66t/9ヶ月 ・・・5,326,93〜5,953,56t/月
廃プラ 1,159.5〜2319t/ 9ヶ月・・・・・・・・ 128.83〜257.67t/月
紙くず 3,846.24〜5,769.36t/9ヶ月・・・・・・ 427.36〜5769.36t/月
感染性産廃としているが、感染性ではないものも混ざっている、病院から出る産廃、とのこと。中身を確認することなく全て燃やしているそう。
感染性産廃を燃やす炉は、1.28t/day(3号炉)・・・約34.56t/月の処理能力(月27日稼働として)
木くず炉は、1,2号炉計 48t/day・・・・約1,296t/月の処理能力
焼却種類、量を把握するべき。廃プラ許可のない1、2号炉で廃プラを燃やしている可能性あり。
<問題点>
・焼却廃棄物種類、量の記録がない(維持管理記録の不備)
・3号炉(廃プラ、感染性を燃やす炉1.28t/day)の稼働状況。温度記録を見る限りでは稼働していない可能性あり。
・分別が不十分である。廃プラが混ざっている
・焼却灰、飛灰が、飛散流出していないか。ベルコン(真っ黒になっていた)で運搬、未燃物他を取り出すときなど。
・稼働時間は届け出通りになっているか?
(立ち下げ、立ち上げ時の温度記録がないものが多かった。また、夜中も燃やしていた記録もあり)