埼玉県知事 土屋義彦様

クリーンサービス(株)の焼却停止を求める要望書

クリーンサービスの操業について考える会

 私たちが居住する地域において、クリーンサービス(株)が、平成5年に埼玉県の産業廃棄物処分業の許可を得て操業を始めて以来、すでに7年が経過しました。
 これまでも、たびたび西部環境管理事務所などを通して苦情を申し出ており、ご承知のこととは思いますが、当該施設の操業実態のひどさは、周辺住民の忍耐の限度を越えるものがあります。平成10年には、廃棄物処理施設や焼却施設の構造基準や維持管理基準が環境汚染防止のため強化されましたが、その後もいっこうに当該施設の操業実態は改善されないどころか、いっそうひどくなる有様です。

実態1、焼却するゴミを焼却炉に投入する際に、黒煙や焼却灰が舞い上がり、周囲に飛散しています。周辺の住宅には広範囲に灰が飛散し、洗濯物などに付着します。
実態2、煙道に大きな穴が開いたまま操業を続けており、炉の外に火炎が出る様子が日常的に観察されます。焼却中でも炉の蓋を完全に閉じることなく焼却を続け、連続的に灰が周囲に飛散しています。焼却中、異様な悪臭におそわれることも度々です。
実態3、焼却以外にも、操業を始めると重機による騒音や振動が激しく、周辺の住宅にひび割れ生じるなどの被害が発生しています。
実態4、住民が維持管理記録の閲覧に行った際に、温度記録、ばい煙測定記録、他の記録保管状況が不十分であったこと、また、温度記録から、常時800度以上になっていない状況が見られたこと、廃棄物保管の状況もひどく、埃などの飛散が見られたこと、などが明らかになりました。


 この様な操業状態が続くことは、周辺住民にとって耐え難く、排煙中の有害物質や焼却灰の飛散等による健康被害、環境汚染が心配されます。しかし、これまで、業者や埼玉県に苦情を申し立てても全く改善されることはありませんでした。この様なクリーンサービス(株)の操業状態は明らかに廃棄物処理法に違反しており、法に違反した場合には、県はその許可を取り消すことができるとされています。よって、以下のことを要望します。よろしくご検討くださいますようお願いします。

1、クリーンサービス(株)の焼却に関わる許可を取り消し、操業を停止させてください。
2、クリーンサービス(株)の7年間の操業による汚染の実態調査を実施して下さい。
3、 上記の要望について、埼玉県の対応を説明する説明会を開いてください。
4、 以上の要望についての埼玉県の対応を9月30日までに文書にてご返事ください。
以上